2017年3月18日土曜日

今夜は大倉山ファイナル

札幌に来てます。

この冬最初のラージヒルで、昨夜公式練習が終わりました。冬のナイターは初めて。
ファイナルに出るのも初めてです。

毎年引退セレモニーがある大会だけど、今年はサワラさんがラストジャンプなので、来たかった。

そして日どりも良くて、3連休の初日に大会なので、残り2日で珍しく観光もしてこようかなと思ってます。

ジャンプを飛ぶのは国体以来で、約1カ月ぶり。

これだけ時間が空いて、いきなりラージヒルというのは初めてで。
スタートゲートまで上ってみると、やっぱり高く感じた。

ふと、誰に頼まれた訳でもないのに、何でこんなサーカスみたいなことやってんだろうと思いつつも、飛んでみるとやはり楽しくて。笑

今夜の本番は、最低限、国体と同じ品質のジャンプをしてきたいです。

綺麗なフォームでは飛んできたいし、アプローチでの新しい感覚を定着させたい。

足指の感覚研ぎ澄ませて、しっかりスキーに乗ってきたいです。

●ナイターの大倉山!夜景を楽しみつつ、アプローチを滑る。

2017年3月11日土曜日

2016-2017 テクニックまとめ(年末年始の北海道)

この冬もけっこう本数は飛べたほうで、
年末年始は下川町をメインに、朝日町、札幌。
国体前は白馬でも飛べた。

幸いにして、ジャンプももう6年目になったけど、まだまだ新しく、つかめるテクニックもある。

今回は年末年始に北海道で覚えたテクニックをまとめ。(2つ)

①スタート後の組み方
「スタートで、おへその真下に足の中心がくるようにする」(下川町・竹本さんより教わった)

すごい、こんな捉え方もあるんだと思った。

<1つ気にするだけで、いくつも良くなる>
これは、実は一石二鳥のテクニックだと思う。

僕の場合は、これまでスタートでは、(1)足裏の重心位置、(2)骨盤の折り畳みの2つを気にしてた。

ただ、身体構造の違いとかで個人差はあるけれど、僕の場合は今回のアドバイスを1つ気にするだけで、上記の(1)足裏、(2)骨盤のどちらも満たせた。

だから、気にしなきゃいけない要素が減って、頭の中をシンプルに出来る感じだ。

飛ぶときは、いくつも出来ない。ToDoは極力少ないほうがいい。というか何もないのがベスト。あってもせいぜい1つまで。

だから、1つ気にするだけで、いくつも同時に満たせるのはすごい。

たとえば、2014頃に船木さんに教わったFTMMも、同じように一石二鳥のテクニックだ。

空中で太ももにさえ力入れれば、その他の必要なところには勝手に力が入る。自分で気にするのは太ももだけでいい。このおかげで空中フォームの安定はここ2年で大きく進歩したと思う。これはもう無意識で出来るように、身体が覚えている。

<副次効果もあり:体幹で滑る>
さらに今回のアドバイスでは、肩に力が入るという、自分の悪いクセも一緒に治せそうだ。

これまでは、僕はスタートで、肩や肩甲骨あたりからグッと上体を倒していくことでアプローチ姿勢をつくっていってた。だから、肩の力みがどうしてもとれなかった。

一方で今回のイメージだと、お腹付近に意識がいくので、肩の力が抜けた。お腹とか骨盤とかの体幹で滑って、そこから立ち上がる感覚を得られる。

ふっとハマるアドバイスってあるんだなって、あらためて思った。


②アプローチでは足指は「つかむ」
もう1つ教えてもらった。これも竹本さんから。

アプローチでの足指の使い方について。

足指の使い方は2通りあって、指先を上げるか、床をつかむか。

これまで僕は指先を上げてた。空中を見据えて、スキーの引きつけにつながるようにしていた。

が、今回変えてみた。
床をつかむようにして滑ることにした。

<足指はつかむ:アプローチの安定のために>
指先が上がっていると、わりと不安定だ。

指が接地しないぶん足裏面積が小さくなる。さらに、足裏が丸くなるので、起き上がり小法師みたいにグラグラしちゃう。

しかし、足指をつかむようにすると、安定する。
指の分だけ面積が広がるし、丸さがとれてベタ足になるからだ。

地上で試しに組んでみても効果はてきめんで、一気に安定した。

実際、ジャンプ台のアプローチでも、より攻めて滑れるようになり感触は良い。もはやこうじゃないと滑れる気がしないくらいだ。

ジャンプに限らずノルディックスキーの選手は、足指の使い方はすごく大事とのこと。

<それでもスキーは上がってくる>
年明けに宮の森で、この足指の使い方について、船木さんが補足してくれた。

・足指つかむとスキーが下がりそうで怖いけど、実際は逆
・つかむ分、足指に神経がいってるので、スキー引き上げるのが敏感に出来る
・だから、むしろスキーは一気に反応して近づいてくるから大丈夫
・実際、ヒザがグッと入ってる選手って、テイクオフ後にスキーが一気に近づいてくることが多い

このあたりの話は、やはり船木さん独特。実際に経験しているからこその言葉の力というか、本当に説得力がある。いつも僕らにもちゃんと向き合って話していただけて、大変ありがたい。

さらに話は続いて、
・足指は、ストレートでつかめればいい。そこで準備が出来れば、カンテでは何も考えなくて良くなる
・滑りの安定という観点もあるし、ガチガチに足首を引きつけながら滑るよりはリラックス出来るので、ストロークも出やすい
とも。

自分に合ってる感覚もあるし、やっぱりこの方向でいこうと思う。

なお、下川町は大好きな町で、毎年お世話になっている。

今回も、たまたまクラブハウスの会話の中で、竹本コーチがアドバイスしてくれた内容だけど、こうして外部から来た選手を自然に受け入れてくれる環境や雰囲気が下川町にはあって、大変ありがたい。ただただ感謝。


●新アプローチ試してみた
<つま先つかむアプローチは、良い>
実際に足指つかみながら滑ってみて、感触はやはり良い。

前に乗れて、Gがかかる。久々に”乗れている”感覚だった。

宮の森でも、楽しかった。
自分のジャンプが出来たと思う。OKと思えた。

20番ゲートからだったけど、全く無風の中、80mオーバーもあった。このときワクシングがめちゃくちゃで、いつもより1~2km/h程度遅かったので、内容はK点近くまで飛べるものだったと思う。

●20170104-0105 Yusuke Kitazawa - Miyanomori HS100

白馬でも、手を使わないテイクオフが出来た。久々に出来た。やはり手を使わないのは自分には合うと思う。

これが出来るのは、アプローチで良い位置に乗れてる証拠。乗れていないと、無理な姿勢から立つことになるので、どうしても手で引っ張り上げないと動き出せくなるから。

<課題もある>
まだ決して完璧に出来ているわけではなく、やってみると課題も見つかった。

(1)重心が前なぶん、頭下がりがちになる。
⇒頭の向きを、アプローチと空中のつなぎ目で連続性を持たせる。変えない。

頭が下がらないように、白馬では上に飛び出すことも試してみたけど、全然うまく行かなかった。。
●20170128-0129 Yusuke Kitazawa - Hakuba HS98
けど、修正のメドはたっている。(国体期間にまたいろいろ得た)

(2)まだ、足の親指だけで掴んでる気がする。
⇒足の全部の指で掴みたい。よりベタっと乗れるし、内股気味なのが解消されると思う。

ベタっと乗れれば、
・よりグラグラしなくなる。重心が安定して、ベストジャンプの確率が上がるし、バラつきが減るはず。

内股がなくなれば、
・レールの真ん中を滑り続けられる(スキーの側面をレールの淵にこすらなくなる)ので、スピードアップ
・ポジションをより低く落とせるので、スピードアップ
・立ちやすいポジションになるので、パワーアップ

ちゃんとモノに出来るように、早くまた集中的に飛びたい。飛びたい飛びたい。


●下川神社。はじめてきた。ライトアップもちゃんとしてた。


●ジャンプのお守り。クラブハウスで存在を教えてもらった。仲間の大阪の怖い先生は3つも買ってた。笑