2020年6月25日木曜日

2020夏スタート(飯山、妙高)

今年もジャンプ、飛んでいます。

<ここまでの練習記録>
5/23、6/6、6/14:飯山 
6/20、6/21(AMのみ):妙高

3月からは在宅勤務になり、その後、様々に調整を済ませて、2020年内限定で長野の実家に引っ越してきています。

実に8年ぶりの長野暮らしですが、やっぱり良いです。

人の過密もないし、公園も多くて広い。自宅にいても、スピーカーで音楽聴いたのって久々だなあと思ってしまった。

エンタメも買い物も、オンラインで十分すぎるくらい充実している今、仕事さえあるなら、もはや東京にいる理由が見つからない(みんなコロナで気付いちゃったのでは、、笑。都心至上主義の崩壊)

また、僕にとっては、両親と過ごす良い機会でもあるので、2020年は自分の人生の中でも、特に印象に残る1年になりそうです。

春からは、近くの公園で地道に身体を動かして、家でストレッチをして、ジャンプに備えてました。

今シーズンは、5月下旬に飯山でスタート。

待望の妙高は、6/19から県外在住者にも開放されて、そこからは妙高に場を移してトレーニングしています。

この夏は、同じく長野県在住のogw選手と同行してます。


●久々のK点越え
春から身体を動かしてきたことも効いてか、ジャンプはだいぶ戻ってきています。


復調に向けて、ようやく軌道にのってきた感じがあります。

テイクオフに迷いはない。もう自信を持って踏み込める。

本調子とまではいかないけれど、富山国体のときよりも状態は良くて、飯山、妙高でも、下げたゲートからK点を越えるところまでは来れた。

K点越え、、本当に久々の、長い滞空時間。

低空飛行を続けに続けに続けに続けて、2年間。。

ここまで、長かった。。

以下、今シーズンの取り組みの記録です。


●アプローチ2020
今さらながらアプローチ=助走路の滑り方って、難しいと感じてます。

心技体の全てがそろっていないと、だめ。

1つでも欠けると、だめ。

アプローチは、”ごまかしが効かない”という実感が出てきています。


●ストレッチは必須
今は、身体的な準備として、ジョギングとストレッチ、バランストレーニングを続けています。

体重は維持したいし、ジャンプに必要なバランスもほしい。

また、特にアプローチでは、技術以前に、股関節が固かったり脚の筋肉が張ってたりすると、ジャンプ台ではどうしようもない。ゲームオーバー。

それを防ぎたいと思って、ストレッチを続けてます。


<ストレッチは、5種類>
アプローチ姿勢に効くと思ったものを選んで、ほぼ毎日。イチロー選手を見習って、続けてます。

これが効いている実感あり。

どこを伸ばせば、アプローチがピタっと組めるのか。

それがようやくつかめてきた感じで、今の5種類に落ち着いてます。

具体的には、脚の前(太もも)、後ろ(ハムストリングス)の筋肉、股関節。あとはスキップ・ランジも。

今のところ、これを続けていれば、いつでも、すんなりと組みたい姿勢がとれています(再現性あり)


<好調を維持出来るはず>
この”再現性あり”というのが大きい。

これさえやっておけば、いつでも戦える、いつでも同じ状態に持っていける、というポイントを知っていれば、シーズンを通して、ジャンプの安定につながるはず。

ストレッチメニューについては、これまでの積み重ねと、最近は[竹内択選手のYouTube]が参考になりました。

たとえば、これまで僕は脚の前の筋肉はあまり重要視してなかったのだけど、むしろ最重要とのことだったので、試したら、本当に良かった。


●技術的な取り組み(スタート方法、滑りの姿勢)
アプローチで難しいのは、乗り遅れ、もしくは前後に揺れてしまうところ。

特にカーブの通過あたりで、後ろに置いていかれることが多い。

その対策として前に乗ろうとすると、行き過ぎて前につんのめったりする。結果、前後にグラグラしてしまう。

ここは永遠のテーマではあるけれど、今の取り組みポイントは2つ。

①スタートは、上半身を前傾させてから
”スタートする時は、上半身を前傾させてからスタートした方がクラウチング姿勢をとりやすい”(荻原健司さん)

荻原健司さんがFacebookで活動されてる、朝ラジオ体操(link)のときにお聞きして、試したところ、すごく良かった。

<完成形の上半身を、いち早く>
スタートゲートに座りながら、アプローチが完成したときの姿勢をイメージして、スタート後はそのときの上半身の形=前傾をいち早くつくる。

もう、いまアプローチを組んでるんだ、と思いながらスタートしていく


<重心の乗り遅れが減る>
この組み方なら、スタート後、重心位置が定まるのが早い。

すなわち、ストレートの早い段階で重心位置が決まるようになるので、カーブで後ろに持っていかれることが減る実感あり。

妙高ミディアムヒルで感じたけど、ストレートが短くて、早くカーブが来るジャンプ台だと、これは特に有効。

スタート後のセットアップであまりにモタモタしてると、重心決まらないままカーブに突入してしまい全滅したりするので。。(飯山は、ストレートが長くて、カーブ短い)

<オーソドックスなのはこれ>
これまでの僕は、逆の順番で組んでた。

岡部さんスタイルというか、上半身を起こしたままスタートして、先に骨盤を前に倒してから、上半身をかぶせてた。

その上半身を起こして滑ってる間に、後ろに置いていかれてたと思う。

ゆっくり組む。それはそれでいいけど、最初から上半身を前傾させたほうがオーソドックスだと思った。誰でも組みやすくて、少なくとも僕にとっては、乗り遅れは減る。後ろ重心は減る。

たぶん、めちゃくちゃスキーに乗るのが上手い人だったら、岡部さんスタイルでも何でも、本当に好みで良いんだろうな。。


②前後にヤジロベー
もう一つ。今シーズンの途中から、滑りながら、ヤジロベーみたいに前後に身体を伸ばしてみている。

すなわち、腕を可能な限り後ろに引いて、頭をなるべく前に出すようにしてる。

なるべく両端(頭の先と、腕の後端)が遠いほうがいい

普通に立っていても、バランスをとるときは腕を広げる(=広げた方がバランスがとれる)ので、それと同じようにしてみようと思ったのだ。

昨シーズンもやろうと思っていたけど、結局モノになるまで続けられなかった。

この形が、力学的に安定するのかどうかは、意外とパッと分からない、、笑
(斜面を滑りながら、摩擦や風圧もある中でのモーメントって、どうなんだろ。大学教養課程くらいの力学かな、、高校物理じゃいけない気がする、、)

ただ、理論はさておき、実際試したところ、結果が良いので、まずは取り入れている。

(1)安定感が上がる気がする
久々に、本当に久々に、カーブ(R1)でGを感じられた。

(2)悪いクセ(頭が下がる)の修正に貢献あり
腕を後ろに伸ばすと、身体全体のバランスをとるために、自然と頭を前に出てくる
  —>アゴを前に突き出すような形になるから、顔が下を向きにくくなる

そして、この前後ヤジロベーを、ずっーと、空中に出ていくまで維持したい。

(2)頭が下がるとしたら、カーブ通過〜テイクオフの直前なので、この区間がポイント。

踏み切りの最後まで、後ろに伸ばした腕を、そのまま残してくるようにしたい(P. Prevcみたいな腕の使い方、というか使わなさ


●イメージトレーニング
最後に、イメトレもけっこうしてる。

ジャンプの一連の流れを思い浮かべて、想像の中で何度も飛ぶ。

イメトレは、ジョギングしながらが捗るかな。アプローチ姿勢を組みながらも良いし。

今取り組んでるスタートから、滑りの形、そこからなめらかにテイクオフにつなげて、空中、着地までを思い描く。

そして、イメージの中でもけっこう失敗したりする。笑 ので、そこで修正をかける。

<大きなブランコ>
これも朝ラジオの荻原さんのコメントで思い出したのだけど、アプローチでは、大きなブランコに乗ってるイメージを持っていたい。

ジャンプでは大きなブランコを使うトレーニングがあって、アプローチ姿勢でブランコに乗り、前後に揺られながらも、ずっと同じ姿勢を保つ。

ブランコの揺れが、アプローチのカーブにそっくりなのだ。

昔、白馬にも設置されてた(今は撤去されてた)

ブランコだと、スピードがない分、後ろ重心になりづらい。

そのときの感覚を、実際のジャンプ台でレールを滑りながら思い出すと、今まで後ろに引けてたことに気付けたりした。

これまでより若干前気味じゃないとだめだと実感できた。アプローチの底というか、レールの先に向けて潜り込んでいく感じでいかないと。

あと昔、トップ選手が言ってた話で。

良いときはレール全部(スタート直後からテイクオフまで)をずっと踏み続けてる感じ

こうなるための助走路の滑り方ってどんなだろう。やはりもうちょっと前かな、と思う。


●次
今、アプローチは良くなってきてる。

カーブで真上にいて、Gを受けて、徐々に骨盤以下にパワーがたまる感じ。もらった、って思うような滑りになってきた。Gを味わいすぎてタイミング遅れたりしてるけど、、

今やろうとしてることは、モノにしたい。

そのために、心技体のトレーニングを続けていく。

心:スタートからの全体イメージ。ブランコ、ずっと踏み続ける
技:完成形の上半身でスタート、前後ヤジロベー
体:ストレッチ、バランス、ジョギング(毎日、#51)

その他、まだまだ課題は多いですが(下記)、今、久々にジャンプが楽しいです。

<テイクオフ>
・アプローチをそのままつなげる(腕の形をそのまま保つ)
・空中につながる動きをする(空気を抱え込みにいく)

<空中>
・身体が変にねじれるクセがついちゃってる、傾かずに飛びたい(一度転んだ、、)


次回も楽しみ!

ベースランニング!

妙高は初日から霧だった

空中も少しずつ戻ってきた

強風で飛べず、ogw選手とバッティングセンターへ