いつもの社会人、大学生仲間と参加。今回は明治大学の選手と合同での合宿でした。
久々に2日間フルに飛び続けたところ、半端ない筋肉痛に。。
2日目の日曜から既になってて、月火までかなりきてたけど。 木曜になって、ようやく筋肉痛がとれてきた感じでした。
階段を登ったり、飛び続ける体力が足りてないなと。
ジャンプの調子はまずまず。
自己ベストに近い状態ではある。パワーが落ちていることを考えると、テクニック的にはこれまでの自分の歴史の中では最高に近いんだろうと思う。
でも、全然物足りない。
●先週のジャンプ映像
カーブで重心が後ろに引かれて、その影響で腰が前に進んでいかない。腰が後ろなので、まだまだ飛び出しから空中までの移行に修正箇所がある。
●上級者への道はカーブの通過にあり
明治大学の選手たちはやはりすごい。
僕が9番ゲートでようやくK点に届くというときに、7番ゲートからラクラクK点を越えていく。飯山では、ゲート1つあたり階段2つ分なので、実質4段分の違いがある。
彼らのテクニックを観察してみたけど、1番の違いはカーブの通過だと思った。
彼らは、アプローチでストレートからカーブにさしかかっても、変わらずにスキーの真上に乗り続けることができている。
カーブを上手く使って、グーーッと力をためているのが分かる。
自分もだいぶ改善はされていたけれど、そこが上手く滑れてない。
カーブを通過してカンテ付近にくると、微妙に後ろに引かれているのがビデオで分かる。
●カーブ通過がもたらす影響
①テイクオフ、②助走スピードに影響すると思う。
①テイクオフへの影響
タイミング、方向、パワーともに影響があると思う。
<タイミング>
重心が後ろだと、まずテイクオフのタイミングが遅れる。同じように動き出しても、後ろにいる分だけ動作完了までに時間がかかるからだ。
<方向>
方向も、腰の位置が落とされている場合は頭が浮いてしまいやすくなる。
また、カーブで後ろに引かれて、無理なポジションから立ち上がろうとすると、どうしても手を使ってしまう。不自然な反動によって方向が定まらないと思う。かつ、手の動きが抵抗になりマイナスだ。
<パワー>
Gを逃してしまっている分、身体にタメが出来ない。Gが身体を縮めてくれて、それを上手く跳ね返して飛び出していくのが理想だけれど、それが出来ない。反動なしで飛び出すような状態になるので、高さもとれないと思う。
②助走スピードへの影響
また、カーブで後ろに引かれることは、スピードロスにもつながっていると思う。
後ろに引かれる=カカト寄りに力が偏ってかかっている状態だと、その部分でレールを強く押さえつけてしまい、ブレーキをかけている状態になると思う。
足裏全体で均等に圧を分散させて滑ってきた方が、ブレーキが少ないはずだと思う。
以上のことがあるので、カーブでは、その真上を通過してきたいと思う。カーブに差し掛かるときに、息を吐きながら、身体をカーブに向けて前に委ねていくor沈めていくような感じだ。
ジャンプはアプローチが大切、というけれど、それは、このカーブをいかに上手く通過するかが大切、と言い換えても良いと思う。
●ハイスピードジャンプへのこだわり
最近の僕は、ロスのないジャンプにこだわっている。
ロスがない=ブレーキがない=スピードが速いジャンプだ。
意識してるポイントはいくつかある。
①カーブを真上で通過する
カーブを適正位置で通過してくること。これは上述の通り。
②レールの真ん中を滑る
他には意外なところでは、スキーをレールの真ん中で滑らせること。
スキーでレールの端をこすってしまい、摩擦で減速していることが多い。
特にカーブ通過時に外側をこすることが多いらしい。Gを受けて身体が押さえつけられるときに、外側にスキーがそれることが多いかららしい。
実際に自分のスキーを見てみると、外側の側面にこすったような跡がついている。内側にはついていない。
テレビなどで表示される助走スピードは、カンテのおよそ10m程度手前での数値だけれど、レールをこすって減速する選手は、実際にはその数値より遅いスピードで飛び出している。
真ん中を滑ってこられる選手は、その数値よりも加速して飛び出している。
ソチのゴールドメダリストKamil Stochや、同シルバーの葛西選手が、スタート後にレール内でスキーをガチャガチャ動かしているのは、まずレールの左右の壁にスキーをぶつけてみることで、レールの真ん中を探しているからだ。
そこで真ん中を見つけると、カーブ通過でも、スキーをレール端でこすらずに、真ん中で通過していけるようになる。
スタート時に左右端にぶつける分、そこでの減速はあるが、カーブ通過時のGがかかる中で強くこすってしまうよりはずっと良い。
カーブ通過時に真ん中でいられれば、最後に一気に加速していける。
去年あたりから、僕もスタート後にスキーをガチャガチャしてみたところ、実際に真ん中がどこなのか、足裏の感覚として感じ取れるようになるのが分かった。なので、今も続けている。
これはレールがしっかりしていない雪のレールだと使いにくいテクニックだけれど、宮の森や大倉山は冬でも問題なく使える。アイストラックになってからは、レールがサマー同様に型がつくられているからだ。
③手を使わない
あとは、テイクオフで手の動きを抑えてる。
手を動かすとエアブレーキになるので、手を一切使わずにスッと出て行くのを理想としている。
でも、まだたまにやってしまう。特に、カーブで後ろに引かれるときはそう。カーブ通過と合わせて修正しなくては。
●他にも課題はたくさん
・テイクオフの動き方自体も、使うべき筋肉を使えてない。
これは分かってるけど、身体が固くて物理的にそうなれない。だから今は一生懸命ほぐしてるところ。
船木さんに教わったシミュレーションで動き方を身体に覚えさせようと思う。
・空中もカカトの幅狭い
・最後まで飛行続けてない。やめるの早い。
などなど。
たくさんあるけど、これらのチャレンジを全てクリアすれば、1段も2段もレベルアップ出来ると思う。
そしてラージヒルのK点越え、さらにHS越えも視野に入ってくるんじゃないかと思う。
楽しみ!

