2015年8月11日火曜日

2015夏の北海道を終えて。

7月から8月にかけて、名寄、札幌と連戦してきました。

【リザルト】
●20150726 サンピラー国体記念第13回サマージャンプ大会
●20150801 第33回札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会
●20150802 第16回札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会

長期合宿で、最後の大会では疲れ果ててしまったけれど、笑

途中のトレーニングではつかんだものもありました。

白馬に続き、大倉山でも初の100mオーバーを記録でき、ラージヒル独特の楽しさを感じてこれました。
[YouTube]20150729 Yusuke Kitazawa - 宮の森K90/大倉山K120

白馬に戻ったら、ゲートを好きに設定出来るはずなので、高いゲートからのびのびと、K点120mを目指して飛んでこようと思います。

さて、今回の北海道合宿で、1番モノになってきたのは空中フォームだと感じています。


●空中での身体のコントロール
最近は、空中でも、自分の意志で身体をコントロール出来ることが多くなった。

ジャンプを始めた頃は、だいたい飛び出し直前に意識が飛んで、その後無意識が続き、気が付くと着陸な感じだったけど、今は変わってきている。

ちゃんと空中で意識が戻って、戻った後は、カカトの幅や手のひらの位置など、自分の意志で身体をコントロール出来るようになってきた。

去年もある程度空中には慣れてきてはいたけれど、今年はさらにもう一段階、先に来れている気がしている。


●空中フォームの変化
去年は、意識は戻って空中での映像も見えてはいるんだけれど、惰性でふわふわ浮いてただけで、ぼーっと映像を見てるだけだったと思う。

今年変わったのは、そこから身体をコントロールするまでに至り、意図的に空中フォームをつくりにいくことが出来てきたところ。

事実、去年と今年の1番の変化は空中フォームだと思う。

【写真比較】

左から順に、
2014.8、2015.3、2015.8

徐々に自然なフォームに変わってきている。

特に3枚目=今シーズンに入ってからの変化が大きくて、肩の力が抜けて、カカト幅も広がり、手のひらも少しレジェンドしている(つもり、笑)。

【映像比較】
[YouTube]2014/2015 札幌市長杯ラージヒル
1年前の同じ大会の映像と比較しても、今年は空中の安定性が向上しているのが分かると思う。

今は空中で身体をコントロール出来るだけの余裕があるので、いわゆるFTMMをしっかり出来る。

そのおかげで危なっかしさが消え、安心して見ていられるジャンプが出来てきている。

これは良い変化だと思うので、このままの調子でいきたい。


●空中フォームをつくりにいく
この空中フォームの変化には、慣れもあると思うし、意識改革というか、頭の中に持っているジャンプイメージを変えてきたのも大きいと思う。

今はスタートゲートに座って以降、ほとんど空中フォームのことを思い描いている。

そして今振り返ると、去年まではテイクオフのことを考えすぎていたと思う。

例えば、もっと低く、もっと強く、もっと速く、ヒザを戻さず、等々、ジャンプの一連の流れ(アプローチ、テイクオフ、空中)の中で、テイクオフだけが頭の中の大半を支配していた気がする。

これは7月の妙高でつかみかけた感覚なんだけど、テイクオフはけっこうどうでも良くて、空中フォームをつくるために動くだけ、というくらいがベターだ。

空中フォームにスッと移れるなら、それはまぎれもなく理想のテイクオフの1つだし、そう考えてたほうが余計な力みがなくなると感じている。


●もっときれいな空中を
下川町のあるコーチの方からも、宿が同じだった縁もあり、夕飯をごちそうになりながらアドバイスをいただけたんだけど、飛距離を伸ばすには、テイクオフの矯正や筋力アップよりも、空中フォーム改良の方が手っ取り早いとのことだ。

これはその通りな気がしていて、ぜひとも今すぐ取り組もうと思う。

過去のエントリでも書いたけれど、今年はもともと空中フォームを固めようと思っていたので、もっと飛行効率の良いフォームに変えていきたい。

とりあえず今、課題として考えているテーマは以下の通り。

(1)最後まで大きなH字を維持したい
⇒今は空中後半でカカト幅が狭くなってきて、狭くした瞬間にストンと落ちている。最後まで粘り続けることが大切。ちなみにV字よりH字の方が浮く。

(2)手のひらをレジェンドしたい
⇒風洞実験で、数字的にハッキリ有利と出ているとのこと。やらない理由はない。事実、試してみると、体感でも浮く感じがある。

(3)スキーの面を下に向けたい
⇒V字に開くと、どうしても足裏というかスキーの滑走面がヨコ、側面を向いてしまう。けれど、そこを真下に向けて、下からの押し上げる風をしっかり受けたい。また、自分は特に左スキーが外を向く足癖があるので、左右対称に近づけたい。

などなど。

アプローチの滑りやテイクオフは相変わらず全然これからだけど、空中フォームの綺麗さはトップ選手並になりたい!

空中フォームに関しては、幼い頃から船木さんや葛西選手のジャンプをよく見てきたせいか、もともと雰囲気は良さそうなフォームで飛べていると思うので、今シーズンはさらに磨きをかけたい!