2014年8月20日水曜日

2014夏の北海道を終えて③テクニックまとめ

北海道合宿でつかんだテクニックについて、まとめとしてポイントをメモしておきます。

●ジャンプの重要テクニック
①FTMM(by船木さん)
大学生チームのジャンパーたちも、「足を張る」「足の張りが弱い」などの表現はよく使っていて、空中で脚にパワーを入れることの重要性を知っていると思う。

では、その「足を張る」ために具体的に何をすればいいかというと、それは「太ももに力を入れること」だけでいい。(船木さん直伝)

太もも(FTMM)にさえ力を入れれば、人間の身体の構造的に自動的に脚全体の筋肉に必要な力が入る。

よって、足全体に力を入れたいときも、自分で意識するのは太ももだけで良い、ということだ。

空中で脚パワーが入ることの効果は以下の通り。
(1)空中分解の可能性が減り、安全
(2)向かい風を浮力に変えることが出来る

<映像で見るFTMMの効果>
この効果を、何より映像で紹介しておきたい。

空中分解がなくなり、安定して飛べるようになる。
[YouTube]FTMMなし/あり比較

やっぱり足に力が入っていると、とにかく安全なんだ。

空中で風の揺さぶりに耐えることが出来るし、向かい風が来た時はそれをしっかり受け止められるようになるので身体が持ち上がる。

<もしも足が張れないときは>
もし空中で足がゆるむ場合は、アプローチの段階からFTMMに力を入れておけばいい。(これもby船木さん)

自分の場合だと、アプローチのスタートで腹筋と骨盤に力を入れておいて、その上に上半身を乗せる感じで組むと、テイクオフした後も脚に力が入り続けてくれることが多い。

みんな、アプローチでどうしておくと空中で足に力が入るか。各自試しておくと良いと思う。

ジャンプは安全確保が第一。
だから、まずやるべきことは、このテクニックだと思う。


②アプローチで腰を落とす(by船木さん)
<立ちやすい>
腰高のアプローチで、上半身をつぶしながら滑ってくると、立ち上がるときには、実はものすごく脚力が必要になる。

そこで、腰を落とすor頭を上げるのどちらでもいいんだけど、頭の位置が腰より若干高くなるくらいで組むと、脚力がなくてもすごく立ちやすくなる。

これ、やれと言われてもかなり半信半疑だと思う。正直えーって思った。

しかしながら、それでもと思いながら実際に腰を落としてみると、すごく立ち上がるのがラクになって、実はこれまですごい苦しい中で立ってたんだと気付いた。

そしてテイクオフで足がすっぽ抜けにくくなるので、腰が前にいくようにもなってきた。


●左:従来アプローチ
●右:腰を落としたアプローチ


●左:腰が後ろ。頭が下を向くので目線が近く、タイミング遅い
●右:腰が前に出て、目線を遠くにおいているのでタイミングも合う

<顔の向きそのままドーーーーン>
また、腰を落とすと顔の向きが上がってきて、こうなって初めて、西方俊也さん直伝・顔の向きそのままでドーーーンが出来た。立ちやすくなったおかげだろうか。

顔の向きそのままに、頭の位置をそのままにするように飛び出すと、テイクオフ動作の中で、肩の開きや上半身の動き出しがない。よって、ロスのない、無駄のない、きれいなジャンプに近づける。


③なめらかに、ラインを崩さない(by桜井さん)
<角のある動き、激しい動きはしないこと>
滑り始めてから自由落下のラインのとおりに、なめらかに、ゆるやかに、しなやかに、静かに動く。

例えば、これまではテイクオフで急激に手を使ってしまっていたけど、これでは自然と前に進んでいく流れを崩してしまう。

だから、今後は力を抑えてでも、自然の流れを崩さないで飛んでいこうと思う。

角のある動きはロスになる。急激に動くのは必ずロスになる。だから、流れを崩すような激しい動きは絶対にしないこと。

実際にテイクオフで手を使わずに、立ちながらサッと手を体側につけるようにすると、空中でスムーズに進んでいく気がした。


●自分のジャンプが伸びるとき
<失敗は増えるけど、それでいいのかも>
上のテーマに取り組んでいるときに、特に②③では、それまでには出なかった極端な失敗ジャンプが急に多くなった。

余市でK点50m越えを連発していたのに、急に35mに落ちる。

どうしたのかなと思いつつも、失敗したあとスロープカーに向かう途中、これは良いことなんだと思いながら歩いてた。

というのも、それまでにやったことのない動きが出来ている裏付けだと思ったからだ。

<守りに入ったトレーニングは決してしない>
きっと、既に出来る範囲内、安全に飛べる範囲内のジャンプをリピートしているときは、失敗は少ない。でも、ジャンプは変わらないはず。

このときは、ちゃんと自分のジャンプを変えようとする動きが出来ているんだと思えた。このまま続けていけば、いつか1つ上の到達点にイケるはずだと思えた。

自分のジャンプを変えるときは、それまでに持っている安全飛行のイメージに当てはまらない動きをするわけなので、誰でも恐怖感はあるんだと思う。でも、より遠くに飛びたいのなら、変えないと意味がないんだと思う。

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今後は、上の3つが重点テーマ!
特に、①FTMMだけは何としてもマスターするべきだ。

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さて、8月後半からは本州で連戦!
去年よりきれいに飛びたい!

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