僕はジャンプ東京都代表として出場。
ちょっと時間がたっちゃったけど、
国体の思い出を書いてみます。

●大会の朝。快晴で心地良かった。
●楽しみだった国体
今回の国体は楽しみだった。
飛びたくて、あの場に立つのが楽しみだと思ってた。
国体って不思議なもので、ジャンプを始めた頃はどうでも良かったのに、一度出ると、またこの場に戻ってきたいと思う。
しかも、初出場の去年よりも、思い入れが強い。
地元長野での国体だったので、家族が見に来てるとか、そんなことも自分の気分を上げて、楽しむ気持ちが増えていたと思う。
ああいう、どこかみんなに緊張感があって、不思議な盛り上がりの中に身を置けるのは、幸せだと思った。

●ゼッケンをもらった。
●ジャンプは苦戦
しかし、ジャンプは苦しかった。笑
全然思うように飛べなくて、全然上手くならなくて、嫌気も多少さすレベル。。
ここ数年全く変わってないじゃないか。とも思ったり。
●監督アドバイスに救われる
しかし、東京都のジャンプ監督、亀谷さんが合流してくれて、救われた。
ほぼ国体の時しか会えないけど、すごく合理的なアドバイスをくれる。すごい。
たくさん改善点あるけど、今回は2つ。真っ先に直すべきところをアドバイスいただいた。
①股関節で滑る
足の付け根、骨盤返すところを軸にして、そこを一定の位置に保つように滑ることで、滑りの重心位置を安定させる。
軸は、たまに陸上でするアプローチの練習で、股関節を深く折りたたむために、股関節のところにポールをはさんで組むことがあるけれど、まさにそのポールが軸になる。
意識するのは軸の位置だけで良くて、その他の部分はリラックス。肩も太ももも力を抜いていい。
また、その軸は身体のコアであり、踏み切りの出力もそこから行うので、踏み切りの正しい立ち方にも接続しやすい。
②立ち方。軸から立つ
立つときも、その軸に置いた重心位置をずらさない。
立ち方自体も、これまでは背中が丸い立ち方をしてた。身体を丸めて、前に空気を抱え込むような感じ。でも、それでは立てない。
立ち方は、スクワットとか、重いものを持つときと一緒。このとき背中は丸くない。
スクワットみたいに、軸から出力して、ケツをギュッと絞る感じで立つ。
すると、上半身でごまかさずに、ちゃんと脚で立ってる感じがする。
⇒だから、陸上のスクワットには、正しいテイクオフ動作の反復・定着という意味で、効果があるとのこと。
この2つに絞って公式練習を飛んでみると、前日より段違いにスムーズになった。
まだ完璧からは程遠いけど、それでも、もはや自分のスキルは出し切れているくらいに改善されたようにも感じた。
もちろん絶好調ではなくて、助走スピードの遅さがある、たぶんレールこすってる。Gの感じ方も弱い。ここは引き続き課題。
けれど、アプローチからテイクオフの流れは格段に変わってきた。
これからの夏では、ここの精度を上げたい。すごく感触は良い。
こうやって、まだ上がる余地を残せていて、これが出来たらどこまで飛べるんだろうと思えるのが楽しみ。
●早く直さないと。
繰り返しだけど、今は背中を丸めて立ってる。
亀谷さんにも言われたけど、このままじゃ、これ以上上手くならないと。ほんとそう思う。自分でもずっとそう思ってる。
空中での飛び方は知ってるから、良い形はつくれるけど、後ろから追いかけてる。
つまり、テイクオフで後ろにいて、空中で追いかけている。
では、最初から良い形をつくるにはどうしたら良いか。
それが、上に書いた、軸。
・軸で滑る
・軸から立つ
この2つ。
ここを直せるかどうか。
もしかしたら、恐怖心との闘いになるかもしれない。今よりも腰をずっと前に出すことになるから。でも、チャレンジは迷わずする。
2017-2018のシーズンは、変わるか、そのままズルズルか、勝負のシーズンだと思う。

●大会本番のジャンプ。テイクオフ直後。腰が後ろだ。このあと追いかけちゃう。
そしてムービーも。
【YouTube】20170214_0215 Yusuke Kitazawa - 白馬HS100 - ながの銀嶺国体
●それでも楽しかった
ジャンプ内容は完全燃焼とはいかなかったけれど、期間中も、スキルアップ出来そうなきっかけをつかみかけた気がする。
さらに、舞台は子供の頃からずっとテレビで見てきた長野オリンピックのジャンプ台だった。快晴で、家族親戚も見に来てくれて賑やかだった。
姉の子供も来ていて一緒に雪遊びも出来たし、スーパースターの船木さん、高翔会の讃良さんも相手してくれて、一緒に写真にも写ってもらえた。

●讃良さんと。いつも親切にしてもらってる。

●船木さんと。金メダルの白馬で!
●いつか、東京都にポイントを。
そして終わってみて、あらためて思うのは、東京都代表に選出していただいて、大変ありがたいということです。
特に、都予選のときから大変お世話になった東京都スキー連盟理事の岩﨑さん、素晴らしいアドバイスをいただいたジャンプ監督の亀谷さんには、お礼を伝えたいです。
国体東京都チームに、1ポイントでも持って帰りたい。
また1つ、目標が出来ました。
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