2020年9月24日木曜日

9月の練習記録(妙高)

 9月も練習続けてます。


9/6 ずっと追い風が吹く中で飛んだり(動画1本目)
9/9 覚悟を決めてノーマルヒル飛んだり(動画2本目)
9/19,21 ミニキャンプ参加したり(動画3本目以降)

正直、状態は今ひとつで、もやもやしてます。


<記録会のお知らせ:10/4 飯山>

10/4に、飯山で竹内択選手率いるTeam Taku主催の記録会があるとのこと。

出てみようかな。

今は記録会どころじゃなくて、空中分解したり、転倒する可能性すらあるのだけど。笑

次飛ぶのが当日なので、身体づくりとイメトレしか出来ない。

けっこう不安はある。笑

まあ、だめだったらだめで仕方ないかな。

今シーズンはこれまで、今の何とも言えない、あるような無いような自由時間の中で出来る限りのことはやってきたと思うから、今さら後悔、焦りはないや。


●9月の練習経過

おおまかな経過は、以下2つ。

①まず、インパクトを当てようとした
—>当たりは出た。でも、だめな当て方だった。空中につながらない。身体が直線的になりすぎて、空中で不安定になる(動画の1〜3本目がそう。黒いスーツのとき)

②空中をきれいに保った上で、当たるテイクオフを模索 ★今ここ
—>空中だけ気にすればきれいに飛べる(動画4本目〜シルバーのスーツのとき)
—>でも、当てる要素を入れるとまだだめ。またお腹を突き出して、反ってしまう(動画のラスト2本。試行錯誤中)


①インパクトを求める模索

<テールまで力を伝えつつ、押し込む>
これは内藤智文選手コメントで、自分に合うと思ったもの。

このイメージの動き方でいくと、力が伝わる感覚があった(ただ、なるべくファクトベースで考えたいので、一度フォースプレートで測ってはみたい)

(1)スキーのテールまで踏み込む
カカトじゃなくて、スキーのテールまで力を伝えるイメージ。

結果として、
(2)身体だけじゃなくて、スキーごと一段上に持ち上がる感じになった。
—>スキーごと、がポイント。

そして、しっかり踏み込むと、空中まで脚の力が残るので、空中の安定性も上がるのだ。

(ただ、空中が不安なうちはどうやっても踏み込みきれない、、2018や2019がそうだった。これは仕方ない、どうにもならないと思った。だから、やるべき準備だけしたら、あとは”あ、これかも”という感覚をつかむ瞬間、いろんな刺激を元にして良いイメージが浮かぶ瞬間まで、時を待つしかないと思う)

注意点も感じた。

<注意点:インパクト>
(1)へそ出し解消せねば
当てる立ち方をすると、おへそを前に出してしまってた。 ★ここ、久之さんにも指摘された
—>これでは空中に繋げられない。空中で身体が反り気味になり、バランスを崩す。

だから、もう少し精度向上が必要。
—>スキーのテールまで力を伝えつつ、押し込みつつも、くの字をつくる動きにしていく(テイクオフで腹筋を使えばこうなる)

(2)アールで縮こまってきてる
準備動作で、力をためようとして、かがみ込んでしまう。もっとゆったりとアール(=アプローチのカーブ部分)を使いたい。
—>息吐きと、腕ピーンで解消出来る(今年の過去記事参照)

(3)タイミング病的遅れ
テール押し込みしてたらタイミング遅れすぎてた。
—>新しい立ち方なので、動作開始前に頭の中で準備が入る。初動が遅い。これは僕らしからぬ、イメトレ不足。


②空中をきれいに保つ

こちらは、久之さんからのアドバイス。

<くの字をつくれ>
当てに行った弊害の、空中の身体一直線を見かねて、こうアドバイスいただいた。

これはすんなり出来て、つくったら、まとまりは良くなった。

空中に余裕が出て、ジャンプが柔らかくなった気がした。これは自分好みの飛型。

あとは追い風耐性もUP。空中分解も減った。
—>お腹を突き出す=一直線だと、余裕がないので分解しやすい。

やっぱり、空中では腰を残すのが生命線かもしれない。

これをキープした上で、インパクトを当てていきたい。

<その他の久之さんコメント>
・(飛び出し後に)一発で一番いいところにハマろうとしすぎ。
・ハマれば飛ぶけど、追い風だったり、少しハマりが悪いだけで一気にバランスを崩す。
・90%の位置でいい。ゆとりをもたせろ。気持ち的にも。
・くの字をずっと保て。三段階(=空中前半、中盤、後半)を全部くの字でいけ。特に空中後半で直線的になってきてる。

<くの字型は、テイクオフでつくる>
ちなみに、くの字型は、テイクオフでつくり、それが空中も続いていく。空中に出てからではない。
・テイクオフでは腹筋を使う。腹筋でお腹付近を縮めることで、くの字をつくる
—>腰を折る(=身体の後ろ側を使う)感じではない

・腕、手のひらでもコントロール出来る。アプローチを滑りながら手のひらを下に向けるイメージだと、くの字型を誘導しやすい(実際に下に向けなくても、空中に出るときそうするイメージをしてるだけで良い)

やってみて感じた注意点はこれ。

<注意点:くの字型>
空中中盤以降で、身体が押し戻されるというか、起き上がってしてしまうことがあった。
—>後で映像で確認したら、空中の途中でくの字を維持できていなくて、身体が反って頭が上がってた。
—>腹筋の力がテイクオフの瞬間しか入ってないときにこうなるので、腹筋の力=くの字型を、後半までずっと保つ。


●総じて

自分のジャンプ見てて思ったけど、ジャンプへのためらい、まだ消えてない。

今は明らかに遠慮がちに踏み切ってると感じた。6-7割の踏み込み。

6月頃はもういけると思ったんだけど、その後空中分解が続いて、結局不安な状態に戻ってしまった。

<思い切りの良さ>
この10月でジャンプを始めて10年になる(2010年10月に、飯山でスタート)

節目の10年をきっかけに、昔の映像を見直してみてるのだけど、初期の頃〜ケガ前は、明らかに思い切りの良さや、躍動感がある。今は無くなっている。

それに、僕はずっとラージヒル積極推進派だったけど、今は飛びたいと思えてこない。ノーマルヒルすら飛びたくない。練習にならない、ジャンプにならない、危険という気になってしまっている。

このあたり、まだまだな証拠。

問題は空中。

アプローチやテイクオフの形は今の方が良いとすら思うんだよな。空中が絶対的にだめ、全く過去に届いてない。

そして空中の不安があるから、思い切りの良さが出てこない。

もちろん2年前、1年前よりは十分良くなってはいるので、ある程度は良しとすべきかなとも思うけれど、物足りないのだ。

空中さえ安定すれば。


●次の課題

空中の安定を最優先に、いきたい。

<テーマ一覧>
・アプローチ2020
・息を吐きながらのテイクオフ〜空中
・くの字型をつくる ★優先テーマ
・インパクト(スキーのテールまで)

取り組みテーマ、課題なんて無限にあるけど、ちゃんと形に残そうと思うなら、1つずつ、順番に取り組んでいくしかないな。


くの字型をつくる。
腹筋がポイント。あと、滑りながら手のひら下イメージ。


国井さんと再会。お揃いのチームTシャツ
(ogw選手は持ってるのに着てませんでした)








2020年9月1日火曜日

8/30, 2020 妙高でジャンプ

ここ数ヶ月、まさに一進一退を繰り返してる感じだけれど、今回は進むきっかけを感じられた日だった。(まだ進めてはない。笑)



●トップ選手のアドバイス

このご時世がもたらした変化として、オンライン飲み会や、在宅勤務など、もともとやろうと思えば出来たけど、オンラインで行う習慣がなかったことが、実際に実施されるようになってきたことがあると思う。

この時代の流れに乗り、内藤智文選手が、僕らのジャンプに対して、オンラインでアドバイスをくれる機会をつくってくれた。彼は2019札幌国体チャンピオン、ワールドカップ海外遠征にも選出経験のある、紛れもなくトップ選手の一人。

僕らが自分のジャンプ動画と相談ポイントを智文選手に送ると、後日解説動画を返してくれる。

解説動画は、ジャンプ動画を送った本人だけでなく、仲間たちみんなが見れるようになっていて、智文選手のコメントをもとに、みんなでディスカッションができる。

例えば、テイクオフでは、自分はこんな感覚だけど、みんなはどう?だったり、空中姿勢は20年前はこうだったぽいけど、今はどう?など、仲間同士の感覚、トップ選手の感覚、最近のジャンプの傾向など、あれこれと話し込める。

その中から、自分のジャンプに反映できるものを、各自見つけていく。

もともと合宿のときにはビデオミーティングと称して、宿で夜な夜な数人でやってたのだけど、やっぱりトップ選手が入ってくれると、技術的に芯が出来る。

明らかに自分たちの延長線上からでは出てこないアイディア、観点をもらえたりするので、とてもありがたい仕組みなのである。

<内藤智文選手>
●オフィシャルサイト(後援会もあります)

●スポンサー企業ニュースリリース

内藤選手は、長年のジャンプファン視点で見ていても、毎年ジャンプの変化が感じられる、追いかけたくなる選手だと思う。

僕らみたいな駆け出しジャンパーと違って、ジャンプが徐々に変わるトップ選手って少ない。普通は長年の経験を積むと、技術が固まり、伸びる余地も減ることで、毎年同じジャンプを繰り返すだけになってしまうと思う。

その中で、内藤選手は明らかにテクニックを変えて(進化させて)きていると感じられる、数少ない選手。トップレベルにいながら、さらに進化を続けられる選手は本当に少ない。

決して惰性でやっていない。自身の目標達成に向けて、ずっと模索を続けている。きっと根拠のある作戦を立てて、試行錯誤を繰り返すことで、変化を続けられるのだと思う。

だから僕も、ジャンプファンとして、自然と注目して、応援してしまう。 


●見つかったテーマ

僕はジャンプ中の力の入れ方について、アドバイスをもらえた。

空中ではFTMMに力を入れたり、テイクオフでもそれなりに筋出力を発揮して立ち上がるわけだけど、そこの力の入れ方について。

僕の入れ方は、
息を止めるような力の入れ方に見える”
息を吐くような力の入れ方のほうベター。イレギュラーな風等に対応しやすい”

たしかに。

そうなのだ。

息を止めて、身体を縮こまらせるような力の入れ方を、僕はしている。

すなわち、海にドボンと飛び込むときに、目を閉じてウッと息を止めるような、あんな力の入れ方を、特にテイクオフではしている。これはずっと、ジャンプを初めて以来そうだ。

言われて初めて気づいたことで、すぐ変えたいと思ったポイント。


<テイクオフで息を吐く>
今回、息を吐きながらテイクオフをしてみた。

深呼吸の息を吸って、吐いての、あの吐き方。

テイクオフは、カーブからカンテまでのゾーンを、2段階でいってみた。
(1)カーブあたりで息を吐き始める
(2)吐き続けならカンテで踏み込む

これまでやったことが無い、新しい動き。

カーブからテイクオフの準備をしている訳なので、カーブからカンテまでをゾーンで使える。単発の動きも避けられるかなという期待もしていた。

結果として、とても良い。肩の力みが減った。


<余裕が出来る>
息を吐きながらテイクオフしたところ、同じ力を出すにしても、無駄なところ(肩)の力は抜けている感じがした。

そのぶん、余裕やゆとりが持てる感じで、動きも無駄が省かれてスムーズになった。

息を吐く。
すると、飛び出し前に少しリラックスできる。
腕の反動使いが大きく軽減された。
無駄な動作(=腕の反動)を省けたことで、タイミング遅れも軽減された。

この観点は、自分でこのあと何年やってても気付くことはなかったと思う。感謝。

これは採用決定で、自分のジャンプの基本動作に組み込む。


<イチローも同じ>
息を吐きながらテイクオフしている選手は、伊東大貴選手もそうらしい(たしかにテレビ映像でも確認出来る)。そして僕のヒーローの一人、岡部さんも僕の記憶ではこのスタイルだったと思う。

さらに、余分な力が入っていないことで名高いイチローも、バッティングのスイング中は、息を吐いている。

僕はバットを振るときも、無意識に息を止めちゃってる。ジャンプのときと同じだ。(ニッチロー’はモノマネ中、息を吐く動きをちゃんと取り入れている。遅れをとるわけにはいかない。笑)

ぼんやりだけど、ふーっと息を吐くと、身体から不要な力が抜ける効果がある気がした。

だから、力を入れる部分を、必要な(意図的に入れたい)部分だけに絞りやすいかもしれない。


<空中はまだまだ>
さて、空中のほうはというと、まだ安心感を持ちきれていないのだ。

腕を引いているのがその証拠なのだけど、肩の力みがとれず、そのぶん脚の力が抜けている。。

だから、飛び出し直後にスキーを離して(落として)しまう。

今回も、テイクオフ直後に脚を緩めてしまって転んだ。。(YouTubeの2本目、3本目がそう)

今シーズンはだいぶ良くなったとは言え、
・脚の前の筋肉(太ももなど)のパワー不足
・結果としてビンディングの調整不足と判明した件(こちらは解消済)

いくつか重なって、なんだかんだ空中は不安が残り続けている。


<FTMM=二度と忘れる訳にはいかない>
今の僕のジャンプはやっぱり不安定で、”息を吐きながらのテイクオフ”など、1点に意識を集めると、根本の基本動作である空中FTMMさえ消えてしまう。

ここは地道に、脚を日常的に使ったり、FTMMにパワーを込める動作を日常的に続けるしかないかな。

イメージも、今回は息を吐きながらテイクオフするところしかつくってなかった。(ビンディング問題が解決したことで、空中はもうそれなりには大丈夫と思ってしまっていた)

次回は、空中までつくる。そうしないと、危ない。

息を吐きながら、テイクオフして。

吐き続けながら、空中で脚に力を込めていく。

そこまでをイメージしておく。


赤いところに力が入っている。上(2017)が正しい。
FTMM=このジャンプの根幹技術だけは、二度と忘れるわけにはいかない。


これを習慣化する。FTMMをアクティベート。
(なんか左右非対称だな、、)

転んで新しいジャンプスーツに穴が空いてしまった。。
落ち込んだので、こんな日はラーメン大盛りをどか食い。。