2021年3月19日金曜日

2021/3 クロスカントリー(飯山)

先週の土日、飯山の長峰スポーツ公園でクロスカントリーしてきました。


<日程>
3/13土 AM/PM
3/14日 AM/PM

雪は溶け出すギリギリで、僕はもうこの冬はこれで最後だったかな。

スキーで乗るとズブズブめり込んじゃうレベルの柔らか雪で、ベシャベシャどころじゃないくらい。

この雪だと、スキーは全く滑らない。笑
2日目は風も強くて、強い向かい風が当たると全く進まない。笑

やっぱクロスカントリーはワックス命だなと感じつつ、2daysのAM/PMフルに練習してきました。


●しっかり上半身を起こす

今回感じたのは、立ったまま滑る、進むのが大事ということ。

完全に自分の身体のクセだけど、上体を前にかぶせないのが大事と思った。ジャンプと同じ。

足からの上昇力をそのまま上体に伝えるには、骨盤の上に背骨を載せることが大事。

そして、そのためには前かがみにならないことが必要。

疲れてくると特にこの傾向が出てしまうけど、それは避ける。

登り坂でそれをやると、全く前に進まないし、スキーを交互に出す動きも突っかかってしまう。

上半身を起こして、しっかり前を向く姿勢をキープすることで、つま先に重心がかからなくなって、突っかからない。

すると、しっかり脚で地面を押せて、脚の力が骨盤に伝わるのを感じた。

ジャンプのテイクオフも同じで良いはず。


<滑り方イメージ1:妙高のリフト>
前かがみにならないためには、妙高ジャンプ台のリフトに座り込むような感覚で良いと思った。

これで前かがみ傾向を抑制出来る。

頭の中でリフトに腰を下ろしながら、上体は真っ直ぐ伸ばして、イチローの上半身みたいにする。

すると、足からの上昇力が骨盤に伝わる。


<滑り方イメージ2:移動手段>
クロスカントリースキーのルーツ:移動手段としての、歩くスキーというコンセプトを思い出すのも良かった。

タイムレースじゃなく、移動手段なんだということを再認識するというか。

ノルウェーの人みたいに(?)、買い物に出かけるとか、移動に使うような感覚を想像してみるというか。

そう考えると、無駄に滑りを攻めなくなるので、前かがみ要素が減る。

立って散歩してるだけだという感覚でいられれば、しっかり上半身は起きる。


●なるべく片足づつ長く乗る

今回、特に登り坂で、滑りながらスキーのテール同士がぶつかってしまい、よくバランスを崩した。

前述の前かがみ気味だったのも、その原因の一つ。

その他、しっかり足を持ち上げて進めば良いかと思ったけど、だめだった。


<ヒザを伸ばしきって、次の足へ>
上手くいった対策は、後ろに残す足を、最後まで伸ばしきる、遠くに追いやる、ヒザを伸ばし切ること。

後ろのスキーになるべく長く乗り続ける感じ。これが、テールのクロスの対策になった。

・長く乗り続ける = スケートと同じ(アウト、真ん中、インの滑り)

アウトエッジで接地して、真ん中、インエッジと重心を移行していくけど、

真ん中で滑る時間を長くしつつ、最後のインエッジのときにしっかりヒザを伸ばし切ることにも重きを置く。

すると、テールは重ならなくなるし、進む。

接地でアウトエッジに乗りながらも、身体の重心はむしろ内側に向けるのも、スケートと同じ。アウトエッジしながら、遠心力に対する向心加速度をつくる感じだ。


●スキーをフラットに接地

クロスカントリーだと、スキーの真上に乗らないと横ずれしてしまって全く進めない。

すなわち、スキーをフラットに接地する動きが必要だけど、それを定着させられるのも良いと思う。

アプローチが5秒で終わるジャンプと比べて、クロスカントリーは何時間も雪上にいられる。

雪の上にいられる時間が圧倒的に長いので、定着=無意識化に非常に向いている。


●ジャンプへの反映

クロスカントリーの感覚からすると、ジャンプでは、僕はこれまで足の親指の付け根あたりに荷重をかけ過ぎだったと感じた。

僕は足の親指が長いから、そこに頼って、過度に親指付近に力をかけて踏ん張っていたかもしれない。

でも、親指に重心をかけたら、アウトエッジには乗れない。

だから、これまでのジャンプは内股で、踏み切りは外側に横ずれしていたと思う。

クロスカントリーで感じた感覚からすると、重心位置は薬指の付け根〜足首あたりが正しい。

フラット接地、あるいはアウトエッジをイメージすると、そのあたりになる。ジャンプでもこの形で滑ってくるべき。


<重心位置は前後だけじゃない>
重心位置というと、これまで前か後ろの話しかしてこなかったけど、左右成分の修正の必要性が分かったと思う。

前後の感覚(つま先-カカト方向)は今までと変わらないけど、左右成分(親指-薬指方向)を調整することが出来てきたと思う。

スキーをフラット接地出来る形でアプローチを組んでみると、自然と両ヒザも離れて、バランスが良くなるし、踏み込みもしやすい。力を伝えられてる感じがある。

いったんジャンプのことは置いておいて、スポーツ全般的にやってみようとも思ったけど、クロスカントリーとジャンプは親和性があまりに高い。切り離せないと感じた。

上がフラット接地(新)、下がこの夏までのイメージ(旧)
両ヒザ間の空間が自然と変わる

予報は雨、でも晴れた

スキーの跡
なるべく長い直線を残したい

これやると落ち着くのです #51





2021年2月13日土曜日

2020-2021冬

この冬のジャンプは、年末に野沢温泉で飛んだ2本でシーズン終了になりそうです。

東京都の国体予選、秋田での国体本選はともに中止。白馬も警戒ステージとのことで、確かに環境面は苦しい。

ただ、僕自身としても、全くもって身体を動かせていない。

仕事がもっと落ち着くかと思いきや、22時を過ぎることも多く、平日はほぼ動けない状況。

週末のジョギングとジムが救い。

というわけで、先週の土日は久々に長野に行けることになったのですが、ジャンプは飛ばずに、基礎体力トレーニングとして、スケートとクロスカントリーをやってみました。

<日程>
2/6 PM 木島平クロスカントリー
2/7 AM 菅平スケート、PM菅平クロスカントリー

道具は仲間からレンタル。
・スケート -->ogw選手
・クロスカントリー一式 -->新婚の大野くん
ありがたいことです。



●スケート

人生でたぶん10回も行ったことなくて、これまで滑り方(姿勢やブレードの使い方)も知らなかった。

スケーティングの基本テクニックは”外側(アウト)エッジに乗る”こと(ogw選手より)

確かにそうかもしれない。試してみたらよく分かった。

当面、スケートで唯一意識するポイントはここにしよう。

最初はアウトエッジって何のこと?と思った


(1)アウトエッジに乗る

普通に歩く感覚で滑ると、内側エッジで滑ってしまいがち。人間の身体構造上、そうなると思う。

そこを意図的にアウトエッジで滑るようにすると(まだ完全には出来てないだろうが)、安定性が増した気がした。片足で長時間滑り続けられるようになった。

それに、滑りも良くなった気がする。ツーーーーッと抵抗なく氷を滑っていけている気もした。

<アウトエッジのメリット>
・安定性UP
・スピードUP(摩擦減)
#今現在の感覚レベルなので、慣れるとまた変わるかも


<アウトエッジの乗り方>
最初、安定は靴に任せて、身体ごと外側に倒れ込む感覚かと思ったが、危ない気がして、そこまで委ねられなかった。

それもそのはずで、正しくは↓

身体(腰から下くらい)を外側に倒して、アウトエッジを氷に接触させた状態で、上から踏む(菅平スケート場の元木さんアドバイス)

このとき、むしろ重心は内側に置こうとする感じ。

身体を外側に倒し気味にするので、バランスをとるためには、重心を内側に持っていくような姿勢が良さそう。

脚とか足首の使い方は、ジャンプの空中で、スキーをフラットにする(=滑走面を真下に向ける)ときに似てるかな。O脚にする感じ。


<今は一発で乗れなくてもいいや
アウトエッジで滑るための今現在のポイントは、一発で乗れなくてもOKとすることかな。

スケーティングするときに、ブレードのどこが接氷してるかがまだ直感的、反射的には分からないから、滑りながら接氷面を調整するくらいでいい。

滑りながら、アウトエッジを真下にする=氷にくっつける状態に出来たら、そこを上から踏みつければいい。

ちなみにアウトエッジに乗れると、他の人から見たときに、それっぽく見えるというか、初心者感が減る。


●クロスカントリー

<スケートのアウトエッジと同じ>
スケート同様、クロスカントリースキーも、普通にしてると内股になると思う。

内股だと、スケーティングをしてもスキーが外側にずれてしまい、進んでいけない。

クロスカントリーで感じたポイントは2つだな。
(1)フラット接地 ★スケートのアウトエッジと同じイメージ
(2)足首角度キープ ★スキー共通のテクニック


(1)フラット接地

大雑把な感覚としてはスケートと同じで良いと思う。

スケートのアウトエッジと同じ要領でスケーティングすると、スキーをフラットに接地出来る。

すると、スキーを横ずれさせずに、真っ直ぐ進ませることが出来る。

なお、スキーの場合はスケートと違って、フラット接地で良い(スケートは本当にアウトエッジに乗る)


(2)足首角度キープ

あと、常時、足首角度のキープ(=膝を入れた姿勢をキープ)が必要。

そうしないと、スキーに乗り遅れる気がした。

これはアルペンスキーをしてても思ったし、ジャンプスキーでパラレルターンしようとしたときも思った。

スキーに共通の、重心を逃さないテクニックだと思う。

足首は、ジャンプの空中と同じ(=スキーを引き付ける)使い方。

クロスカントリーは、ヒザを入れて、ずっとスキーを引きつけ続けながら滑る感じだと、そうしてない時よりは上手く滑れた。


<スケーティングの流れ>
フラット接地して、踏み込むときには内側エッジを立ててひっかかりをつくる。

スケーティング時は、イメージ的には、スキーの外側(実際には中心)から内側に重心を移していく感じだろうか。

(1)外側で接地(実際には中心だが)
(2)中心で滑らせて(なるべく長く乗る)
(3)内側で踏み込み(加速)
みたいなリズム。

とは思ったけど、全然出来ない。笑

バランスが悪くて、(2)滑らせる時間が全然とれない。

しかし、クロスカントリーってもっとスタミナ一辺倒なのかと思ってたけど、全然そうじゃない。技術要素もすごく大きい。


●ジャンプへの反映

やっぱりクロスカントリーは、ジャンプへの反映があると思った。


<スキーをまっすぐ進ませる>
ジャンプでは、アプローチのレールに沿って、真っ直ぐ進ませる必要があるわけだけど。

クロスカントリースキーで、スキーを真っ直ぐ進ませる感覚。

その感覚でジャンプのアプローチを見ると、自分のこれまでのアプローチだと絶対だめだと実感する。

明らかに、横ずれ=外ずれするような滑り方をしていると感じられる。

フラットに置けてなくて、インエッジに重心がかかりすぎ。

ここを直して、正しいアプローチの形で滑ってこれれば、小さくない効果があると思う。


<真っ直ぐ進めるアプローチ姿勢にする効果>
(1)助走スピードUP(レールを擦るブレーキがなくなる)
(2)踏切インパクトUP(力が横ずれで逃げずに、伝わる)

事実、僕のジャンプスキーの側面は、外側だけレールを擦った跡がついている。真っ直ぐ滑れていない。自らブレーキをかけている状態だ。

それに、横ずれするような形からでは、思い切り踏み込んでも、力が横にずれて逃げていく。


<直し方が具体的に感じられる>
そんな状態なのは重々知ってたけど、直し方は漠然としてた。

漠然と、ヒザを割るというか、両ヒザをガニ股気味にすれば良いのだろう思ってた。

そこが、今回クロスカントリーを体感すると、具体的かつ直感的になってくる。

スキーをフラットにして、真っ直ぐ進ませるをつくると、結果としてその形(=従来よりはガニ股気味)になる、という感じ。


<この流れだ>
スケート(アウトエッジで滑る感覚を確認)
 -->クロスカントリー(スキーをまっすぐ進ませる形を確認)
  -->ジャンプ(飛べる!)


●日常的な運動の確保を

ここまでは技術の話。

あとは、単純に筋力=パワーも必要と思う。

骨折で入院してベッドから動けなかったときは、体重53kg台まで落ちてたから。。今もそのまま筋力戻ってないのかもしれない。

夏から苦しんでいる空中分解を防ぐには、骨盤とか足の付根あたりの筋肉が必要と思う。

そこは気にかけつつ、特定の部位を鍛えようみたいな考え方よりも、何でもいいから、全体的に身体を動かす、ということを、やっていきたいなあ。

日常の中で出来るもの、部屋の中でも出来るもの、、
肩車、階段上り下り、、

今年の国体は仕方なかったと思う。

こう見ると、もっとアウトに乗っても良いなあ。

天気悪いと、手の指先が冷たすぎた。。