2012年11月14日水曜日

第20回飯山市サマージャンプ大会(2012 11/11)

●テストジャンパー
表題の大会で、テストジャンパーとして参加してきました。

もちろん選手として試合に出たかったけど、今は出場資格がない。
でも、テストジャンパーも積極的にやりたかった。理由は2つ。

①飯山ジャンプ関係者への恩返し
大会関係者の方から、テストジャンパーがいなくて困っているという話をきいた。
ジャンプを始めた頃からお世話になっている飯山が困っているのであれば、、手助けしないわけにはいかない!
ということで、後輩1年生ジャンパーを1人加えて、2人でテストジャンパーとしてエントリー。

当日のテストジャンプは、スモールヒルでは僕ら2人だけ。僕らがいなかったら、誰もいなかった?
少しは飯山市や大会運営のお役に立てたかなと思う。

②思い入れがあった
2年前、ジャンプを始めて最初のイベントが、本大会のテストジャンパーだった。
だから、2年前と同じ境遇に自分を置いて、あのときの心境と比較してみたかった。

あの頃は、時期的には、ジャンプを始めてちょうど1ヵ月程度のとき。
飛距離以前に、「ちゃんと立てるかな」、その不安すら払拭出来ずにいた。
子供たちからも「転ばないでくださいね!」と言われてた、笑

でも今は違った。
K点を越えられる自信があった。
N藤コーチから「思いっ切り踏み切っちゃだめだ!」と言われるほど。
子供たちからは「K点飛んじゃってください!」と言われるようになっていた。
そして子供達の親御さんとも2年越しの付き合いになり、ジャンプ台で会うたびに暖かい言葉で迎えてくれる。
今回も応援していただいて、勇気づけられた。

●テストジャンプの映像
2年前の同じ大会で、初めてテストジャンプをしたときの映像。あの頃はこんなだった。
・2010 11/6
http://www.youtube.com/watch?v=NmdXw_h2_v8

・今年のジャンプ。ヨコから。
http://youtu.be/V6L4FuprcUI

・同じジャンプをテイクオフ中心のアングルで。
http://youtu.be/HbNJrNuGcEk

今年は、狙っていた通り、K点越えの31.5mまで伸ばしてこれた。(HSも超えてた!)
2年間の進歩を素直に喜びたい。

技術的には、重心の位置のことだけ考えていた。
アプローチで重心の位置を動かさない。さらにテイクオフ中もその後の空中も、ずっと重心の位置を変えない意識を持ち続ける必要がある。
アプローチだけで途切れちゃだめだ。
足裏感覚は、ずっと研ぎ澄ませていることが必要だ。

■大会の様子
大会の試合展開を少し書いておくと、
全日本のエース級、竹内択選手もエントリしていて、順当に優勝。

さすが、圧巻のジャンプをしていた。
ヒザが全く戻らない。飛び出した瞬間から、数段上の高さを誇っていた。空中もスキーが全くブレない。

同じジャンパーだからこそ、他人のジャンプを見る観点が変わってくる。
世界の一線級の凄さが分かった。
自分も含め、同じゲートから飛んだ大学の後輩ジャンパーたちも良い刺激になっていたと思う。

これで今シーズンが終わっちゃったのはさみしいな。
冬飛べないので、夏の終わりがシーズンの終わり。

しばらくはフィジカルとイメトレと、来年の計画を立てよう。
あとは後輩ジャンパーのバックアップだ。

2012年11月3日土曜日

10月の練習記録

[Youtube]ski-jumping training 2012_1013 K30
まず、トレーニング風景から。

久々に練習記録UP。
サマーシーズンも終盤です。
僕は今年は冬は飛べないので、夏の終わりをもって、今シーズンのトレーニングは終了です。

先週、先々週あたりの近況を書きます。

【まとめ】
とりあえず、飛距離もだいぶ戻ってきた。
飯山スモールヒルでK点、赤倉ミディアムで50mオーバー。

やっぱり飛べると気持ちが良くて、良い感覚が戻ってくる。
特に空中感覚が良くなるので、テイクオフから良いイメージを持って、スムーズに空中に接続できる気がする。


【良かったこと】
■アプローチでの重心のとらえ方
スタート方法を変えてみたことがきっかけで、ジャンプが良くなってきた。
*バーを使って、反動をつけてスタート(ムービー参照)

これによって、乗るべき重心をとらえられるようになってきている。

ポイントは、
・スキーの「ここなら、踏んでも横ズレしない、確実に奥に踏みつけられる」という場所を意識すること
・足の裏の感覚に神経を集中させて、上記ポイントをとらえること

今回の一番の収穫は間違いなくここ。
スキーと自分の身体をひとまとめの系としてとらえて、重心の真上に乗ることで、ようやくトータルバランスがとれた滑りが出来る気がする。


【課題】
そうはいっても、今は、スキー+身体系の重心を、毎回確実にとらえられている訳じゃない。
ものすごく強いGを感じられたのは、先週は2本だけだった。

だから、テイクオフ~空中への流れにおいて、いつしか、重心が後ろに逃げている。
アプローチで生じたわずかなズレが、テイクオフの動作中に拡大して、空中では完全に後ろにいってしまっている。
空中では、紙飛行機の後ろに重りがついてしまっているような状況だ。だから空中で苦しくなって、上半身に力が入ってしまっている。
いわゆるペンダント理論に反している。

でも、上手くいかない回でも、「今後ろに乗っているな」というのが明確に自覚できるようになった。
スタート方法やヒザ角度など、さらに洗練させて、必ずスキーの真芯とらえられるようになりたい。

アプローチ、テイクオフ、空中から着地まで。いつでも重心の位置が変わらないのが理想型。
そのためには、重心を常に足の裏でとらえ続ける必要がある。重心の位置だけは、決してブレさせずに死守しなくてはならない。

その他、ビデオで気付いた修正点:
■アプローチ
・スタートの瞬間、バーを使って腰を後ろに引きすぎだ。引かない。足より前にする。
・ヒザの角度が不十分だ。もっとイケるはず。
・アプローチでX脚になってる。だからロックがかかってしまい、それ以上重心を落とせない。ストレート、もしくは若干開き気味でも良い、どっしり組もう。
・アプローチで、左側に重心が寄りがちになる。右肩が高い。肩と骨盤の間、まっすぐじゃなくてねじれてるような感じだ

■テイクオフ
・テイクオフの瞬間、足が左右比対称だ。右足首が堅いんだよね。合わせよう。物理的な柔軟と、心がけとして両足一緒にという意識を持つ。
・テイクオフのタイミング。だいぶマシになったけど、だいぶ遅れてる。1m~2m。


明日は。
今は、ようやく調子は戻りつつあるけれど、
空中スピードがまだ上がってこない。テイクオフで加速出来ていない。
腰をどーーーんと押し出して出て行きたい。

とりあえず、明日はカンテをぶっ壊すくらいの勢いで、スキーを真下に、奥に踏みつけてやろう。