今シーズンは、とにかく楽しかったシーズンだった。
たくさん試合も出たし、遠征もした。
でも、感覚として最も大きいのが、一緒にいた仲間たち全員がグレードアップしたことだ。
●みんな今が一番いい
MRTさん、僕、DKUくん、OGWくん。
今シーズンは、よくおっさんチームで合宿した。
よく白馬に出かけていって、ラージヒルをバンバン飛びまくった。
現役大学生チームとの合同合宿では、P点になかなか達しない彼らを尻目に、K点越えを連発。
全員が全員、今が生涯で一番良い状態だ。
発展途上のOGWくんや僕は順調にベストを更新、まだまだ伸び続ける。
経験が長いMRTさんやDKUくんは、普通は頭打ちになりそうなものだし、実際ここ数年はそうだったんじゃないかと思うけど、一緒にやり始めたこの1年で大きく進化している。そろって自己ベストを更新。ジャンプの質が去年やシーズン始めと全く違う。
現役チームでも、よく一緒に飛んだ立教のIWTくんはK点越えジャンプを達成。
みんなそろって、生涯で最高の状態にある。
●もっともっと
それもそのはずかもしれない。
たった3本飛ぶためだけに、わざわざ何万円も交通費かけて、何時間も運転してジャンプ台にくるやつ。
スキーが滑らなくて危ないので、飛ばない飛ばない、とか言いながら、しっかりワクシングしたスキーを持ってくるやつ。
こういう様子を見ると安心する。みんな全然死んでない。
クレイジー。全く合理的ではないかもしれないけど、ジャンプで電卓など叩かない。
ノーマルヒルでK点90mを越えても、すごく嬉しいけど、次に85mに落ちるとものすごく不満になる。次は95mを飛ばないと満足出来ない。
ラージヒルでも100mを切ると、自分に対する怒りがこみ上げる、笑
次は110mいかなきゃだめ。その次はK点。
もっと遠くに飛びたくて、決して気持ちが離れない。
●絶対に自分がナンバーワン
きっとみんな、自分がエースだと思ってる。
今はまだまだだとしても、調子良くなれば絶対に自分が1番と、思ってる。
気が付くと、みんな万有引力みたいに引き合って仲良くなってた。
来シーズンは僕らのレベルはさらに上がると確信出来るし、さらに復帰してくる仲間たちもいる。さらにハイレベルになる。本当に楽しみ。
素晴らしい仲間たち。
音楽で言うバンドマジックってこんな感じなんだろうか。
来シーズンは、全員でラージヒルK点越えジャンパーになりたい。
(でも、1番最初に越えるのは自分だし、最長不倒も絶対に自分じゃなきゃ嫌だと、たぶんみんな思ってる。笑)
楽しみ!
●写真:良く通った白馬
宮様大会、終了しました。
ラージヒル超楽しかった。
冬の大倉山の大会は初参加でした。冬にラージヒルを飛ぶのも初めて。
身体の準備状態もパーフェクトではなかったので、生きて帰って来れるといいなと思っていましたが、無事に終われて、かつ次ステージへのヒントも見つかり、飛んだ本数以上に収穫の多かった週末でした。
しかし、お客さん少なかったなぁー。笑
●ラージヒルは楽しい
トライアルではまずまずのジャンプが出来た。自分のテクニックの中では上出来。
始めの点線を越えてもまだ高さがあって、どんどん点線を越えていけた。テレマークも入れた。
ゆっくり踏んで、スーッと進む感じがすごく良かった。
スキーと一緒に進む。
シミュレーションで良かったときの動き方が、少しだけ出来てきた気がした。
それにしても、ラージヒルはとにかく楽しい。
なんでだろう。速いからか。滞空時間が長いからか。両方か。
十分なスピードと、十分な滞空時間があって、とにかく楽しい。ジェットコースターの100倍くらいイイ。みんなおすすめ。
●課題はたくさんある
しかし一方では、練習不足だったり、力不足を痛感した。
そもそもアプローチは高いし、テイクオフでは急激に手を使ってしまうし。無駄な動きのカタマリみたいなジャンプになっている。
いい加減なんとかしたいな、という課題が山盛りだ。
いろんなきっかけがあって、この札幌滞在3日間でToDoのストックはたくさん出来た。
シミュレーションや実際のジャンプをしながら、杉本コーチ、船木さんからアドバイスもらうと、次に試したいことがどんどん見つかる。
あとは、他の選手のアップ風景見たり、散歩しながら1日を思い返したりすると、これまたどんどん見つかる。
結果として、この週末でジャンプは4本しか飛べなかったんだけど、次にやりたいことのToDoはたくさん見つけられた。
●取り組む課題をセレクトする
ToDoリストというとビジネスライクで嫌だが、行き当たりばったりじゃなくて、ToDoを1つずつ定着させていくことで、ようやく1ランクずつスキルアップ出来る気がする。
そのためには、どの時期に何をやるかをきちんとセレクトしたいと思った。
技術的な部分をじっくりトレーニング出来るとしたら、サマーシーズンだ。期間は6月~10月までの約5ヵ月。
よって、1つのテクニックに1ヵ月使うとすると、5ヵ月では5つしかToDoをこなせない。さらに夏も大会が続くから、じっくり練習が出来る期間はもっと少ない。
1年間のうち、たくさんのテーマから選べるのは5つだけ。
だから、何を選ぶか。
「どの時期に、何をしようか」というセレクトは、しっかり考える価値があると思った。
●ふと、現実に帰る
そして決して暗い話ではなくて、現実そのものの話なんだけど、
いつかはもっと飛べるようになる、と夢を見ていられるほど、僕の人生は長くないのかもしれないと、最近思うようになった。身体的にも環境的にも、期間はもうかなり限られていると思う。
ただ飛ぶだけならほとんど一生出来るかもしれない。フィンランドには90歳のジャンパーもいるという記事を読んだことがある。
でも、さらに遠くに飛びたい、昨日までの自分を越えて行きたい、自己ベストを更新し続けたい、ラージヒルでK点を越えたい、そこを越えたならHSまで行きたい。
そんな風に思い続けて飛べる期間は、もはやそう長くはないんだと思う。
●今しか時間がないはずだ
技術的にも、無限のToDoがあるけど、こなせるのは1年で5つ。そして、年数を重ねるうちに身体はついてこなくなる。
環境面でも、生活における家族や仕事の比重が変わっていく。自分の時間をジャンプだけに費やせる状況でもなくなる。
もうジャンプを始めて4年が過ぎた。同じ時期に始めた大学生ジャンパーがこの春ちょうど卒業していく。僕にはあとどのくらい時間があるだろう。
きっといつか出来る、きっといつか出来るはずと常に未来を夢見てる訳でもないけれど、そのいつかを待てるほど、僕には時間がないんだと思う。今しかないんだと思う。
ジャンプ台まで通うトレーニングでは土日をまるごと使ってしまうし、身体能力にも依存するスポーツだ。
人生において、今だけが自分を伸ばせるタイミングなわけだから、やれるうちにやっておこうと思った。
もちろん僕は、たとえ過去の自分を超えられなくなるときが来たとしても、ジャンプを辞める気はさらさらない。
でも、わりとヘビーなんだけど、今ならやろうと思えばやれるんだけど、、ということは、今やっておくしかないんだと思い始めた。
先送りにできるほど先はないんだと思う。
●写真①トライアルのジャンプ(ラージヒル)
●写真②ラージヒル本番1本目
写真は2枚とも春日さんより。ありがとうございます。
<ノーマルヒルリザルト>
http://www.age.ne.jp/x/sas/miyasama_jpnh_results20150306.pdf
<ラージヒルリザルト>
http://www.age.ne.jp/x/sas/miyasama_jplh_results20150308.pdf
●自分のジャンプ(ラージヒル)
http://youtu.be/WmGZPTuudqQ
会社からの羽田空港なうです。
明日からの宮様大会に参加してきます。
もう3月だけど、この冬シーズン初めての北海道。
昨年9月の塩沢以来だろうか、久しぶりの全日本A級の大会参加です。
今回は久々に大きな台を飛ぶことになるので、それに向けて頭の整理をしておきたいと思ってます。
K90以上を飛ぶのは、昨年11月の白馬以来。特に大倉山のラージヒルは冬は初飛びです。
さらに風も強いとのこと。今日のノーマルヒル公式練習は強風で中止。宮様の時期は毎年らしいのですが、明日以降も風が強いことが予想されます。
大きな台で、さらに風が強いときたら、やはり、技術的にやるべきことはただ一つ。
脚に力をしっかり入れて、空中安定して飛ぶことだけです。
今回のジャンプは、空中をつくりにいくイメージで飛ぶ。
テイクオフはどうでも良くて、意識の中ではすごく小さくていい。
きれいに、空中姿勢をしっかり固めることだけ考えて飛びます。それが空中安定につながります。
テイクオフへの意識が大き過ぎると、テイクオフした瞬間空っぽになって、空中で脚が緩みがちになって、すごく危ない。
今回は空中姿勢に集中!
そして無事に生還することを目標にします。
ポイントは、船木さんの空中をマネすることかな。1月の飯山の大会ではこれが上手くいったので。
ノーマルヒルもだけど、ラージヒル楽しみ。少しでも浮いた感じがするジャンプを飛びたいです。