2015年3月31日火曜日

楽しかった2014-2015シーズン

今シーズンは、とにかく楽しかったシーズンだった。

たくさん試合も出たし、遠征もした。
でも、感覚として最も大きいのが、一緒にいた仲間たち全員がグレードアップしたことだ。


●みんな今が一番いい
MRTさん、僕、DKUくん、OGWくん。
今シーズンは、よくおっさんチームで合宿した。

よく白馬に出かけていって、ラージヒルをバンバン飛びまくった。

現役大学生チームとの合同合宿では、P点になかなか達しない彼らを尻目に、K点越えを連発。

全員が全員、今が生涯で一番良い状態だ。

発展途上のOGWくんや僕は順調にベストを更新、まだまだ伸び続ける。

経験が長いMRTさんやDKUくんは、普通は頭打ちになりそうなものだし、実際ここ数年はそうだったんじゃないかと思うけど、一緒にやり始めたこの1年で大きく進化している。そろって自己ベストを更新。ジャンプの質が去年やシーズン始めと全く違う。

現役チームでも、よく一緒に飛んだ立教のIWTくんはK点越えジャンプを達成。

みんなそろって、生涯で最高の状態にある。


●もっともっと
それもそのはずかもしれない。

たった3本飛ぶためだけに、わざわざ何万円も交通費かけて、何時間も運転してジャンプ台にくるやつ。

スキーが滑らなくて危ないので、飛ばない飛ばない、とか言いながら、しっかりワクシングしたスキーを持ってくるやつ。

こういう様子を見ると安心する。みんな全然死んでない。
クレイジー。全く合理的ではないかもしれないけど、ジャンプで電卓など叩かない。

ノーマルヒルでK点90mを越えても、すごく嬉しいけど、次に85mに落ちるとものすごく不満になる。次は95mを飛ばないと満足出来ない。

ラージヒルでも100mを切ると、自分に対する怒りがこみ上げる、笑
次は110mいかなきゃだめ。その次はK点。

もっと遠くに飛びたくて、決して気持ちが離れない。


●絶対に自分がナンバーワン
きっとみんな、自分がエースだと思ってる。
今はまだまだだとしても、調子良くなれば絶対に自分が1番と、思ってる。

気が付くと、みんな万有引力みたいに引き合って仲良くなってた。

来シーズンは僕らのレベルはさらに上がると確信出来るし、さらに復帰してくる仲間たちもいる。さらにハイレベルになる。本当に楽しみ。

素晴らしい仲間たち。
音楽で言うバンドマジックってこんな感じなんだろうか。

来シーズンは、全員でラージヒルK点越えジャンパーになりたい。
(でも、1番最初に越えるのは自分だし、最長不倒も絶対に自分じゃなきゃ嫌だと、たぶんみんな思ってる。笑)

楽しみ!


●写真:良く通った白馬

2015年3月28日土曜日

3/22, 2015 第30回 妙高高原ジャンプ大会

第30回 妙高高原ジャンプ大会に参加してきました。
この冬の最終戦です。

3月下旬なので、とても気温が高い。
雪が溶けて、アプローチのレールも崩れやすい状況。選手が滑るたびに、形が崩れてしまう。

決死の整備をしていただいて何とか飛べる条件だったけど、どうにも高温でやりようがない状況でした。

そんな状況を踏まえて、
試合はトライアルなしの本番2本となりました。

この大会は、昨年に続いて2回目の参加。
去年は13位。今年は10位。
ぎりぎり入賞でした。

<リザルト>
http://nsa.jpn.com/wp-content/uploads/2014/12/0f780de2d815b151390f025be113c99e9.pdf

●小学生の部
そして、同時開催の小学生の部。こっちの方が盛り上がった。笑

K10の特設ジャンプ台。飛距離判定は10cm刻み。

あの小さな身体で、これ以上ないくらい思い切り良く、ためらいなく、フルパワーテイクオフ。

K10というスケールをずっと超えた迫力があって、ギャラリーからは自然と拍手も湧く。

2本飛び終えた段階で、同点1位の選手が二人いたため、新潟ジャンプ部長(当日初めて知った、笑)清水久之さんの配慮で、急遽決勝ラウンドも開催。

優勝した選手は、転倒してしまっていたものの、飛距離で圧倒していた。転倒のペナルティ-50cmを差し引いても優勝だった。

それに転倒も、最後まで飛距離を伸ばそうと攻め続けた結果だった。彼のように、前のめりで転べる選手は上手くなると思う。すごいジャンプだった。


●10位まで入賞
そして、この入賞数の多さも妙高らしい。笑

入賞は6位までとしている大会が多いけれど、妙高の大会は10位まで。

ここには、推測だけど、おそらく、いやほぼ間違いなく、清水久之さんの思いが入っているんだと思った。

なるべく多くの選手に賞をとらせてあげたい、そして、自信や達成感に変えてほしい。入賞出来なかった選手も、10位までだったら、もしかしたら来年は手が届くかもしれないと、頑張るモチベーションにしてほしい。そういう思いの表れなんだと思う。

全日本A級大会に比べれば半額の参加費で、あれだけ数多く設定した入賞の盾や、全員配布の参加賞の準備など、運営面でもかなりの工夫をしていただいてるのは容易に推測出来る。

妙高に限らず、例えば例年10月の富山のオータム大会などでも同様の印象を受けた。このように、規模は小さくても、運営される方々の思いを感じる大会はたくさんある。友人ジャンパーたちに声をかけて、大勢で参加させてもらいたいと思う。


●ジャンプは良かった
さてさて、自分のジャンプですが、わりと良かったです。

<自分のジャンプ>
https://youtu.be/a90QDF5ujyI

先の宮様大会で見つけたヒントを、少し実践出来た気がします。船木さん、杉本コーチさまさまです。

テイクオフで、腰を前に進ませるテクニック。スキーと一緒に進む。

今は腰が後ろだから(ヒザが戻っている)、垂直に加圧するためには、腰を前に進ませないといけない。

宮様以降、飛べない分をイメトレで補ってみたけど、実際飛んでみても、良い傾向。

このまま続けていけばヒザ戻りは減るはずと思えた。

やっぱり、試したいことがあるとすごくいい。
FITで一緒にやらせてもらえるのは本当にありがたいなぁと思います。

船木さんや杉本さんが言うと、言葉自体は他の場所で聞いたことがあるものであっても、なんだろう、分かる、伝わるものがある。

微妙なニュアンスや、身振り手振りがそうさせているのかもしれない。

もちろんこの日の振り返りとして、修正が必要な場所は無数にある。

テイクオフは多少短かかったし、全体通してパワー重心が高い、まだ肩周りに力みがある、まだ腰や足裏にパワーを落とし切れていない。

でも、良い傾向。

まずは、今やるべき課題(Challenge)を抱えながら、夏に備えます。

開幕戦は5月、GW中の予定。
場所は新潟・小出(K50)。

去年の秋に初優勝した台だけど、そのとき以上に、内容の良いジャンプをしてきたい。

もうおっさんなので、ほっとくとバネは落ちるし、身体固くなるし、体幹も全然ないし。笑

来シーズンに向けては、人生初めて計画的に陸トレとかしようと思ってます。

それでは。


●写真①:小学生特設ジャンプ台(競技風景)


●写真②:久之さんwith愉快な仲間たち


●写真③:シーズンを終えたジャンプ台(妙高高原赤倉シャンツェ)

2015年3月9日月曜日

宮様大会を終えて

宮様大会、終了しました。
ラージヒル超楽しかった。

冬の大倉山の大会は初参加でした。冬にラージヒルを飛ぶのも初めて。

身体の準備状態もパーフェクトではなかったので、生きて帰って来れるといいなと思っていましたが、無事に終われて、かつ次ステージへのヒントも見つかり、飛んだ本数以上に収穫の多かった週末でした。

しかし、お客さん少なかったなぁー。笑


●ラージヒルは楽しい
トライアルではまずまずのジャンプが出来た。自分のテクニックの中では上出来。

始めの点線を越えてもまだ高さがあって、どんどん点線を越えていけた。テレマークも入れた。

ゆっくり踏んで、スーッと進む感じがすごく良かった。

スキーと一緒に進む。
シミュレーションで良かったときの動き方が、少しだけ出来てきた気がした。

それにしても、ラージヒルはとにかく楽しい。
なんでだろう。速いからか。滞空時間が長いからか。両方か。

十分なスピードと、十分な滞空時間があって、とにかく楽しい。ジェットコースターの100倍くらいイイ。みんなおすすめ。


●課題はたくさんある
しかし一方では、練習不足だったり、力不足を痛感した。

そもそもアプローチは高いし、テイクオフでは急激に手を使ってしまうし。無駄な動きのカタマリみたいなジャンプになっている。

いい加減なんとかしたいな、という課題が山盛りだ。

いろんなきっかけがあって、この札幌滞在3日間でToDoのストックはたくさん出来た。

シミュレーションや実際のジャンプをしながら、杉本コーチ、船木さんからアドバイスもらうと、次に試したいことがどんどん見つかる。

あとは、他の選手のアップ風景見たり、散歩しながら1日を思い返したりすると、これまたどんどん見つかる。

結果として、この週末でジャンプは4本しか飛べなかったんだけど、次にやりたいことのToDoはたくさん見つけられた。


●取り組む課題をセレクトする
ToDoリストというとビジネスライクで嫌だが、行き当たりばったりじゃなくて、ToDoを1つずつ定着させていくことで、ようやく1ランクずつスキルアップ出来る気がする。

そのためには、どの時期に何をやるかをきちんとセレクトしたいと思った。

技術的な部分をじっくりトレーニング出来るとしたら、サマーシーズンだ。期間は6月~10月までの約5ヵ月。

よって、1つのテクニックに1ヵ月使うとすると、5ヵ月では5つしかToDoをこなせない。さらに夏も大会が続くから、じっくり練習が出来る期間はもっと少ない。

1年間のうち、たくさんのテーマから選べるのは5つだけ。

だから、何を選ぶか。

「どの時期に、何をしようか」というセレクトは、しっかり考える価値があると思った。


●ふと、現実に帰る
そして決して暗い話ではなくて、現実そのものの話なんだけど、

いつかはもっと飛べるようになる、と夢を見ていられるほど、僕の人生は長くないのかもしれないと、最近思うようになった。身体的にも環境的にも、期間はもうかなり限られていると思う。

ただ飛ぶだけならほとんど一生出来るかもしれない。フィンランドには90歳のジャンパーもいるという記事を読んだことがある。

でも、さらに遠くに飛びたい、昨日までの自分を越えて行きたい、自己ベストを更新し続けたい、ラージヒルでK点を越えたい、そこを越えたならHSまで行きたい。

そんな風に思い続けて飛べる期間は、もはやそう長くはないんだと思う。


●今しか時間がないはずだ
技術的にも、無限のToDoがあるけど、こなせるのは1年で5つ。そして、年数を重ねるうちに身体はついてこなくなる。

環境面でも、生活における家族や仕事の比重が変わっていく。自分の時間をジャンプだけに費やせる状況でもなくなる。

もうジャンプを始めて4年が過ぎた。同じ時期に始めた大学生ジャンパーがこの春ちょうど卒業していく。僕にはあとどのくらい時間があるだろう。

きっといつか出来る、きっといつか出来るはずと常に未来を夢見てる訳でもないけれど、そのいつかを待てるほど、僕には時間がないんだと思う。今しかないんだと思う。

ジャンプ台まで通うトレーニングでは土日をまるごと使ってしまうし、身体能力にも依存するスポーツだ。

人生において、今だけが自分を伸ばせるタイミングなわけだから、やれるうちにやっておこうと思った。

もちろん僕は、たとえ過去の自分を超えられなくなるときが来たとしても、ジャンプを辞める気はさらさらない。

でも、わりとヘビーなんだけど、今ならやろうと思えばやれるんだけど、、ということは、今やっておくしかないんだと思い始めた。

先送りにできるほど先はないんだと思う。


●写真①トライアルのジャンプ(ラージヒル)


●写真②ラージヒル本番1本目

写真は2枚とも春日さんより。ありがとうございます。

<ノーマルヒルリザルト>
http://www.age.ne.jp/x/sas/miyasama_jpnh_results20150306.pdf

<ラージヒルリザルト>
http://www.age.ne.jp/x/sas/miyasama_jplh_results20150308.pdf

●自分のジャンプ(ラージヒル)
http://youtu.be/WmGZPTuudqQ

2015年3月5日木曜日

明日からは宮様大会(K90/K120)

会社からの羽田空港なうです。
明日からの宮様大会に参加してきます。

もう3月だけど、この冬シーズン初めての北海道。

昨年9月の塩沢以来だろうか、久しぶりの全日本A級の大会参加です。

今回は久々に大きな台を飛ぶことになるので、それに向けて頭の整理をしておきたいと思ってます。

K90以上を飛ぶのは、昨年11月の白馬以来。特に大倉山のラージヒルは冬は初飛びです。

さらに風も強いとのこと。今日のノーマルヒル公式練習は強風で中止。宮様の時期は毎年らしいのですが、明日以降も風が強いことが予想されます。

大きな台で、さらに風が強いときたら、やはり、技術的にやるべきことはただ一つ。

脚に力をしっかり入れて、空中安定して飛ぶことだけです。

今回のジャンプは、空中をつくりにいくイメージで飛ぶ。

テイクオフはどうでも良くて、意識の中ではすごく小さくていい。

きれいに、空中姿勢をしっかり固めることだけ考えて飛びます。それが空中安定につながります。

テイクオフへの意識が大き過ぎると、テイクオフした瞬間空っぽになって、空中で脚が緩みがちになって、すごく危ない。

今回は空中姿勢に集中!
そして無事に生還することを目標にします。

ポイントは、船木さんの空中をマネすることかな。1月の飯山の大会ではこれが上手くいったので。

ノーマルヒルもだけど、ラージヒル楽しみ。少しでも浮いた感じがするジャンプを飛びたいです。