2016年2月14日日曜日

北海道'15-16フィーバー③各大会の思い出

最後に、出場してきた各試合の思い出いきます。

①FISCHER CUP(12/27, 2015 朝日町K60)
実はずっと出たかった大会。
5年越しに、ようやく出場出来ました。

この大会は参加の記念品がすごく良くて。

FISCHERロゴのTシャツがもらえる。
けっこうかっこいいの。たぶん非売品。

みんなが着てるのを見て、ずっとほしいなと思ってて。

去年は初エントリーしたものの、結局北海道に行けずにunget。

満を持して、この冬ようやく初出場でした。

前夜も杉本さんにゆっきーとともに名寄に連れてってもらって、スキーで雪遊びしてみるなど、身体は動かしていたつもり。

しかし当日ワックスを間違えて、スキーが驚くほど滑らず。ゲート5段分くらい損してたんじゃないか。笑

さらに、トライアルのときにブーツが壊れてるのに気が付き、結局また出られないのかと思ったり。。笑

試合は出場出来たものの、急遽借りた人生初のRASSブーツでいきなり本番。恐る恐るのジャンプ。

今回のブーツは致命傷だったけど、出場出来たこと、飛べたこと自体にOKとしようと思った。

そして、念願のTシャツゲットも、まさかの今年はいまいちなデザイン。泣

2デザインが毎年交互に入れ替わってるぽくて、去年のパターンが良かった。。

この朝日町の大会は、去年から始まって、どうにもハードルが高い。笑

来年も出ろってことかな。。
今度は当日ゴーグルでも壊れるのかな。。笑


②下川町全道ノルディック(12/28, 2015 1下川町K65)
あいかわらず好きな台。

大会前日(=朝日町の大会の午後)にフリートレーニングで4本ほど飛んだ。

実はこの冬からスキーもビンディングのメーカーも、さらにブーツも変えていて、なかなかバランス良く滑れずにいた。

そのため、テイクオフ後に空中で手がバラつく動きが多かったので、そこを修正。

せめて空中フォームだけでも安定させて、ジャンプをまとめることを考えていた。

実際に本番でも、安定のタイミング遅れは健在ながら、、空中は動かずに、テレマークも自分としては安定して入れられたと思う。

この段階で出来ることは出来たかなと思った。やっぱり下川は好き。


③雪印杯(1/9, 2016 宮の森K90)
公式練習3本
本番(予選)1本

やっぱりアイストラックは滑りやすい。
滑りの軽さが心地良い。

それなのに、公式練習のときから、あいかわらずアプローチで重心が安定せずに苦戦。。

練習1本目は、スタートからすごい後ろで、
修正しようとカーブのときに前にかけ過ぎたせいで、
頭下がってテイクオフでヒザ抜けちゃった。

テイクオフで若干バランスを崩したせいで、空中でスキーがバラついてしまった。

練習2本目以降は修正して、次第に安定して飛べた。本番ちょっと乱れちゃったけど、何とかテレマークも入れた。

でも、飛距離不足で不満だった。。

予選後は、コーチボックスでトップ選手たちのテクニックを見学。

踏み切りに驚いた。やわらかい。

トップ選手は、もっとバネを使ってバツンと踏み切ってるかと思ったら、全然違った。

夏なども同様に見てたはずなんだけど、そのときの印象と全然違った。

葛西さんもそうだったけど、
みんなふわっとしてる、やわらかい。

けっこう蹴ってる印象だった選手たちも、誰も蹴っていなかった。

みんなやわらかくて、程良いリラックスを感じた。


④TVh杯(1/10, 2016 大倉山K120)
トライアル1本
本番1本

久しぶりのラージヒル。
1本目を滑りし出した瞬間、この台は本当に好きだなと思った。

アプローチが緩やかで長いので、ゆっくり落ち着いてポジションを組める。すごく滑りやすい。

それなのに、、試合では重心後ろすぎた、、笑

ここはもっと本数飛びたかったな。
本数さえ飛べれば、きっと滑りも修正出来たと思う。

一方で、空中フォームはレジェンド出来たし、いつもの自分のフォームではあったので、そこはOK。

だが、飛距離が出なすぎて不満だった。
低速ゲートで全く伸ばせない。
A級大会でもまともに飛びたいと思った。


⑤HBC杯(1/11, 2016 宮の森K90)公式練習1本
予選1本

前日のラージヒルが終わり、気分的にはリラックスして臨んだ。

しかし、身体までリラックスしてしまい、空中でスキーの安定が甘かったと思い反省。。

5番というかつて使ったことのない?低いゲート設定だった。

低すぎてゲートが設置が出来ずに、スタッフの方が階段に穴あけたりしてた。

また、この日は異常に寒くて、その間の待ち時間で凍りそうになり、控室に逃げ込んだの覚えてる。。

予選はトップ8しか残れないので、本戦は観客席からカメラチームの皆さまと一緒に観戦。

単純に競技観戦を楽しむなら、やはり観客席からの方が見やすいかも。

コーチボックスよりも、滞空時間を長く見れるし、風もジャンプ台全体を俯瞰しやすかった。


⑥国体予選(1/23, 2016 鹿角花輪K50)
東京都国体予選は秋田県の鹿角で実施。青森に近いところ。

雪不足等もあり、ノーマルヒルの整備が整っていなくて、ミディアムヒルで実施。

結果は全然だめだった、全然だめ。笑

特に公式練習の1本目では、ここ数年間したことがないようなどうしようもないジャンプをしてしまった。

腰が半端無く落ちて、タイミングがっつり遅れて、もはやジャンプと呼べないただの飛び降り。

ストレートもカーブも、滑りが全くだめだった。
特にカーブの最後、Tで一気にやられちゃってる感じだった。

やはり夜行バス(ジュピター号)での寝不足はつらい。

寝不足がジャンプに影響してるとはあんま感じてなかったけど、とりあえずずっと眠かった。

本番前夜に、アプローチの重心、顔の向きや、テイクオフの立ち上がり方のアドバイスをもらえたのが収穫。

シミュレーションもとってもらったりしながら、修正イメージをつくれた。

本番ではアプローチやテイクオフも多少改善され、なんとか安定飛行してテレマークも決めた。

何とか2位で国体初出場が決まった。

●YouTube:Yusuke Kitazawa - 2015-2016 大会でのジャンプ

<写真>

●そびえ立つラージヒル


●空中動かない。けどちょっと堅いかな。


●仲間とリフトでスタートゲートへ。


●2本目のほうがリラックス。姫ちゃんより


●ラージヒル。佐藤さんより


●飛距離不足で不満。佐藤さんより


●HBC杯ノーマルヒル。天気も良かった。姫ちゃんより


北海道'15-16フィーバー②ジャンプを振り返る

本題のジャンプです。

●日程
日程を振り返るとこんな感じ。

12/25 東京始発JAL~朝日町到着
12/26 AM朝日町公式練習、名寄夜トレーニング
12/27 AM朝日町 FISCHER CUP、 PM下川町トレーニング
12/28 下川町 全道ノルディック、アポロ
12/29 AM名寄、PM朝日町
12/30 AM/PM朝日町
12/31 AM下川町、PM朝日町
1/1 AM睡眠、 PM下川町、ナイター下川町
1/2 AM/PM下川町
1/3 AM名寄陸トレ(カンテ修復)、PM名寄
1/4 AM名寄、PM降雪
1/5 札幌に移動~新千歳~羽田
1/6 仕事
1/7 仕事~羽田最終便~札幌
1/8 雪印杯公式練習
1/9 雪印杯
1/10 TVh杯
1/11 HBC杯~最終便で帰宅

怒涛のように走り続けました。
期間中はずっとジャンプ練習したりストレッチしたり、ワックスしたり、バドミントンやバレーボールしたり、ビデオをチェックしたり。

本当に走っていられたなって感じ。

大会も年末に2戦、年始に3連戦。
ずっと天候にも恵まれて、冬にしてはかなり飛べました。


●ブーツ履き替え×4
実は、今回はわずか1週間足らずのうちに、ブーツを4足も履き替えることになりました。これまで5年間で2足だったのに。

まず、自分のブーツが壊れてしまった。

ビンディングとつながるつま先のパーツが割れてしまっていた。転倒をしたわけでもないのに。。

結局いろいろな人から借りることが出来て、飛ぶことは出来た。

もうこれだけ履き替えることはない気がするけど、ブーツが変わることの影響は大きいと思った。


<型崩れしないブーツが良い>
個人的にはRASSが好きだった。
気が付いたこととしては、RASSは形がきれい。くずれない、ねじれない。足のグリップ力がそのままスキーの安定に活きる。

少し詳しく書くと、これまで自分が使ってたHOPだと、多少使い古していたのもあるけど、素材自体が柔らかくて、ブーツを手に持ってひねると、簡単にねじれる感じだった。

よって、ガチッと脚にパワーを入れていても、ブーツ自体の形がゆがむので、スキーがブレやすかったかもしれない。

実はこのブーツのゆがみは、夏の名寄で今堀先生から指摘されていた。空中でちょっとスキーがブレるね、何でだろうねって話してたときに出た話題。

今回最終的に借りた4足目のRASSだと、ブーツの形がしっかりしていて、ねじれない。

脚をガチッとすれば、脚の力がそのままスキーの固定につながっている感じがした。

さらに最新のRASSは、型崩れ防止のために、素材の中にカーボンが埋め込まれているらしい。

ほしい。笑


●空中フォームは安定してきた
夏場から、空中フォームの安定をテーマに飛び続けてきた。

実際、ここ1年でかなり綺麗になったと思う。今はかなり安定して飛べている。

余裕が出てきて、手のひらもだいたい意図した位置でキープ出来るようになった。

でも、まだ完璧じゃない。

例えば、カカトの幅。
世界最高峰の飛行効率と思われる船木さんや葛西さんと比べると、カカトの幅をもっと広げたいと思う。

そして、全体的にさらにリラックスして、肩の力をもっと抜きたい。


●僕(TVh杯2016)


●葛西選手、カカトの幅が広い。

やっぱり並べてしまうと、違いは歴然。
手のひらも、もっと翼を広げて良いのかも。
葛西選手のフォームはさすがです。


●いよいよテイクオフを改良する!
この年末年始は、本数は飛べたものの、決して好調ではなかった。

テイクオフ、そしてその前提となるアプローチが全然良くなかったからだ。

そろそろこれらの改良に着手したい。

飛距離を飛躍的に伸ばすために、支配的なのはここだ。

今は飛距離不足で欲求不満だ。
どうにも飛距離が足りてない。

A級大会でもまともに飛びたい。
いい加減に伸ばしたいと思う。


<アプローチ>
まず、アプローチ。
重心のグラグラ幅を抑えたい。

今見ると、アプローチで後ろに引かれすぎている。

ストレートですらスキーの真上に乗れていないので、その後のカーブで一気に後ろに置いていかれて、ヒザが立ってきてしまっている。

いくつか悪いクセもあり、それが影響しているかもしれない。

まず、Jakub Jandaみたいに内股になって、重心を落としきれていなかったみたいだ。

また、顔の向きも、ストレートでは前過ぎるのに、カーブ通過後は下過ぎたりと、グラグラ動いている。

シミュレーションをしても、立ち上がるときに足裏の重心ずれが許容範囲を超えている。

幸い、東京都の国体予選のときにいろいろアドバイスをもらえて、顔の向きや重心位置など、だいぶしっくりくる形が見えてきた気がしている。

次、早く飛んで、修正バージョンを試したい。


<テイクオフ>
そして、テイクオフの立ち方自体も直したい。

足の力による持ち上げが、上手く腰に伝わっていない。

自分の身体のクセもあるけれど、今はあいかわらず頭の位置が低すぎちゃうことで、腰が後ろに抜けてしまっている。

つまり、せっかくの下半身からの持ち上げを、頭の低さによって逃してしまっている感じだ。下半身と上半身の動きがバラバラとも言える。

最近は多少改善傾向にはあるけれど、疲れてきたり、アプローチが上手く滑れないと、すぐに戻ってしまう。。

頭の位置については年単位で課題意識はあるんだけど、そろそろここにフォーカスする時期になったと思う。

脚力をそのまま活かせるように、もっと素直に立ちたい。

上半身を抑えすぎず、頭を下げすぎずだ。

踏み切りながら、何も考えず、自由に身体を解放する感じくらいでいいかもしれない。

【YouTube】Yusuke Kitazawa - 2015-2016 北海道トレーニングジャンプ



●白好き。こういう足つかないところほんと苦手。笑


●朝日町コーチボックスから。この冬は天気が良かった。




●下川町ナイター
幻想的だった。空気が澄んで、キーーンと冷えて、感動的に滑りが軽くて。最高のコンディションだった。

北海道'15-16フィーバー①

国体を翌週に控え、今週は白馬でトレーニングの予定でしたが、気温上昇によりジャンプ台クローズ。

この機会に、そろそろ2015-2016年末年始の北海道を記事にしたくて、書き始めました。

朝日町、名寄、下川町、札幌と飛び回りましたが、しっかり楽しんできました。

●楽しかった北海道
何か盛り上がったな、今回の北海道。
すごく楽しかった。

いつもの会社員メンバーに加えて、女子ジャンプのゆっきーも一緒に行動。

ゆっきーがいると、やっぱりみんな盛り上がって楽しかった。

食事しながら歌ったり
ストレッチしながら歌ったり
クルマの中で歌ったり
LIVE Photosで盛り上がったり

この曲をよく歌った。

●気分爽快/森高千里
https://youtu.be/y6fvwqEg2A4

雪山ではほとんどの選手がお酒は飲まないけど、大晦日はさすがにカウントダウンフィーバーしようかってことで、年末に向けてずっとこの曲歌ってました。

歌詞に「飲もう~」って出てきて、
この冬の思い出の曲になりそう。

こんなに愉快な年末年始は、
あまり経験したことがなかったかもしれない。

期間限定で大学生に戻れた感じでした。
とにかく楽しみきった北海道でした。

続いて、次のエントリでジャンプの振り返りいきます。

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●2016元旦の下川町。ナイタージャンプ


●朝日町合宿センタでみんなと。


●下川行きの車内。みんな同じ髪型にしてみた。笑


2016年2月3日水曜日

ジャンプ仲間が記事になった

仲間が新聞記事になった。

ジャンプ:まだまだ初心者だけど…飛ぶのが大好き女子大生 - 毎日新聞 http://mainichi.jp/articles/20160203/k00/00e/050/133000c

●ゆっきー記事になったゆっきーは、僕と同じく、大人になってからジャンプを始めた仲間。
都内周辺のジャンパー仲間で集まって、いつも一緒に合宿する仲間の一人。

合宿では、ゆっきーがいるといつも賑やかで楽しい。

ゆっきーがいると、自分もいい年だけど、
つい移動のクルマでは歌って騒いでしまう。
食事中もダンスしてしまう。
みんなの写真撮ってはしゃいでしまう。
いい年なのに。
でも楽しい。


●ただ飛びたいだけそして記事、引用させてもらっちゃうけど、すごく僕ららしいと思うのがここ。
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五輪など国際大会を目指す選手が多いが、「私はスポーツ選手ではない。ジャンプは趣味のようなもの。ジャンプをするのに、いろんな形があっていい」
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そう、僕らは純粋にジャンプを楽しめる。
普段の練習環境では、地元選手や実業団選手を羨ましいと思うことも多いけれど、
ここの純粋さは、趣味でいられる僕らならではの特権かもしれない。
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「(競技のやり直しで)1本多く飛べてうれしい」と笑顔を見せた。
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とあるけれど、ほんとそう。
とにかく飛びたいんだ、僕らは。笑


●ジャンプ選手のつらさ野球をしている人全員が、プロやメジャーリーグを目指さないといけないか?
趣味として草野球を楽しんではいけないのか?

ジャンプでは、、
いけないのかもしれない。
多くのジャンパーにとっては。

少し、そういうところがあると思う。

競技人口が少なく、ジャンパーの多くが世界のトップを夢見ている。もしくは、そういう人しかジャンパーにならない。

だから、成績が出なくなると引退する。
トップでいられなくなったり、成績を残せなかったら引退する。


●僕ら趣味集団だけの特権でも、僕らはそんなの関係ないんだ。
優勝出来なくなっても、もともとそんなの狙ってないし。

27歳から飛び始めて、さすがにオリンピックで金メダルとろうとは思ってない。笑
ただ好きだから飛んでいる。

成績を残したいからじゃなくて、飛びたいから飛ぶ。

成績出ない時期があっても辞めない。
もともとどうでもいい。

辞めろって言われても辞めない。
飛びたいから。

飛んでって言われても、それは飛ぶけど、
言われなくても飛ぶ。笑

好きだから、もっと遠くに飛びたい、きれいに飛びたいと思ってる。

そう思っているから、工夫をするし、トレーニングもする。
だから、もっと遠くに、さらにきれいに飛べると思う。

とにかく、これからも変わらず、ジャンプを楽しみ尽くすつもりだ。