この6月にサマーオープンしたばかり。
お盆休みに、いつもの会社員チームで行ってきました。
東京から蔵王まで、多少の渋滞もあり、約6時間のドライブ。
実際に到着してみると、新しいジャンプ台はやっぱり綺麗でした。

●新しいクラレ蔵王シャンツェ。
今、こうして合宿を終えて思うのは、、
蔵王、素晴らしい。
ジャンプ台も温泉も食事も良かった。
●新型ノーマルヒル
助走も着陸斜面も緩やかというのはわりと有名な話で、詳しくはいろいろな紹介サイト参照。
実際に現物を見てみても、横に長いというか、視覚でもはっきりわかる緩やかさ。

●緩やかアプローチ
スロープカーで登りながら見ても着陸斜面は緩やかだし、スタート台からもアプローチがすごく緩やかなのが見て分かった。
アプローチのレールも溝が深くて、初めて見る形。白馬も改修中だけど、メーカーが違うみたい。

●新レール。滑りも軽くて良い感じ。
ランディングバーンも剥がれにくい。
他の台だと転倒するとソーメンが外れてしまうことが多い。
こうなると修復は一苦労で、ブレーキングトラックから外れた地点まで、急斜面を何十メートルも登らないといけない。
さらに、外れたソーメンはパチッとはめ直せばOKなものの、散水されて滑る急斜面にへばりついての作業なので、わりと大変。何箇所も剥がれていると、残りは仲間に任せて途中で離脱したくなるレベルで足も疲れる。笑
その点で蔵王は優れていて、ソーメンを斜面に縫い付けてあるので、構造的にほぼ外れない仕組みになっている。
修復作業が不要になるし、修復による練習の中断もない。ここは良いポイント。
また、着地後のブレーキングトラックも特徴があって、すごい上り坂。
ジャンプ週間のインスブルックみたいで新鮮だった。宮の森も軽く上ってるけど、蔵王はもっと急で短い。
しかし、この上り坂は散水の状況によって、滑ったり詰まったりが劇的に変わるので、警戒が必要と思った。
●飛んでみて
<空中が楽しい>
特に意識が戻ってからの、後半のフライトが楽しい。
低いところから、そのまま斜面と水平飛行しながら伸びていく感じで、大好きな飛行曲線。

●空中ヘルメットカメラより
低空を飛ぶせいか、まるでミディアムヒルみたいな感覚。
そのせいか、さほど飛距離が出た気がしないかもしれない。例えば、同じ85mで着地しても、他のノーマルヒルと比べて、あまり飛んだ気にならないかも。
それでも、低いままグイグイ伸びていく空中は、個人的にはすごく楽しい。
<助走も良し>
助走スピードは、ジャンプ台のプロフィール的に、ラージヒル並に出る設計になっている(87km/h~90km/h)。
さらに、新しいアプローチで抜けが良いので爽快感もある。
この”抜けが良い”ってなかなか伝わりにくいと思うけど、これは飛び出し直前=アプローチの最後部分で、滑りにブレーキが少ない感じのこと。
カンテ付近では、それまで急だった傾斜がほぼ平らになるので、夏の古いレールや、冬で雪が積もったり、気温が上がって雪溶け水が浮いたようなアプローチだと、摩擦抵抗が大きいので、多少のブレーキというか、それに近い感覚がある。これを抜けが悪いと表現することが多い。
でも、蔵王では滑りが良くて、飛び出す直前のほぼ平らな部分でも、最後まで加速していける感じだ。
抜けが良くて爽快。滑っているときの滑走音も、他の台とは違う。
また、アプローチ全体が緩やかなせいか、体感ではそこまでスピードが出てるように感じないと思うので、間もなくラージヒルを飛びたい選手の練習には良いのかも。
つまりは、空中感覚は低空で長いミディアムヒルみたいだけど、スピードはラージヒル並という面白い台。
●難しい台なのだろうか
事前情報として、蔵王は難易度が高い、というのがありました。
すなわち、緩くて長いアプローチなので、カーブ通過のときのGが特徴的に少ないので、Gを使って助走姿勢のハマりを探したり、テイクオフをする選手には違和感があると。
確かに、トップクラスのミクロな感覚を持つ選手だとそうなのかなと思いつつ、正直なところ、僕の感覚ではさほど違和感は感じなかった。
Gが他より少ないと言っても、もともと全ての台で強さは違う。
台ごとにRのきつさが違うので、Gが似た台はあっても同じ台は2つとない。
そして、蔵王もGが少ないだけでゼロではない。
印象としては、普通に飛びやすくて、実際好調だった。
ビデオで見ても、腰の高さなど、アプローチのポジションは合格点だったと思う。
ただ、選手によってはカーブ通過後にいつもよりだいぶ腰を落とされていたので、Gが少ないぶん、乗り遅れていることに気付きにくいという難しさはあるかもしれない。
●テイクオフの課題に取り組む
<頭を固定する>
以前のエントリの通り、テイクオフで頭を固定することをテーマに練習してきました。
上目遣いで目線を固定したまま、目線を切らない。
頭の固定がたまに上手くいくと、飛び出しで素直に進んでいけるのがわかった。
下半身からの持ち上げを、頭の低さでつぶさない感じ。
<ポイントはやはりアプローチ>
それにしても、やはりポイントは前段のアプローチで、無理なポジションから立つときは手を多く使ってしまうし、そのときは一緒に頭も動いてしまう。
パーフェクトな滑りは永遠のテーマですが、自分の身体の構造だとここをおさえればいつも安定する、など、自分のポイントは必ずあるはず。
スタートで背中のラインを斜面と平行にする、顔をしっかり前に向けると重心が前で乗れる、などなど。
しかし、いつもポイントが見つかったと思っても、また程なく崩れてしまう。笑
それでも、さらに新しくハマるポイントを見つけて、今度こそ最終形じゃないかなと淡い期待を持った矢先に、プロのコーチからアドバイスをもらうとまたまた改善点が見つかる。。笑
なかなか1つのベストは見つからなくても、試行錯誤によって、アベレージの完成度は上げていけるはずなので、ここは引き続き模索していきます。
●K点越えたい
今回の蔵王にも、K点越えを目標にしてやってきました。
次は当分来れないし、とりあえず越えとこうと思って。
結果、無事に達成。
胸熱。
ちょうどヘルメットカメラでも撮影出来ました。
今回のジャンプ記録映像をUPします。いろんな角度から撮りました。
【YouTube】20160813_0816 Yusuke Kitazawa - 蔵王HS106
●温泉と食事
宿も素晴らしかった。
●山形県/蔵王温泉 民宿組合
http://www.zao-minsyuku.com
今回は、ここの中から、「どさん娘 蔵王のいえ」にお世話になった。
食事が良くて、部屋も広めに使わせてくれて良心的で、料金もリーズナブルで。
3泊したけど、
夕食はジンギスカン、鍋、しゃぶしゃぶ
毎日違うのを出してくれて、どれも美味しかった。
さらに場所も良くて。
ジャンプ台に近いのはもちろんのこと、ファミマがすぐ近くにあるので、飲み物とかちょっとした買い物をしたいときに便利だった。
そして温泉も良し。
程良い硫黄の香りがあって、ほんのり白いお湯。
また、一度、友人経由の縁があって、「わかまつや」に日帰り入浴したけど、ここはお湯も施設の広さ、綺麗さも素晴らしい。大学生のときにしてたゴージャス旅行を思い出した。
蔵王、良いところ。
毎年お盆は、蔵王合宿を恒例にしたいな。
今回は東北大チームも一部一緒に練習出来て賑やかで良かった。また来年も合流したいな。

●みんなで。東北大チームも一緒に。

●イチローのモノマネ。最近はまってる。。笑







