2017年8月18日金曜日

2017 蔵王ジャンプ合宿

夏休みを合わせて、山形の蔵王に社会人チームでジャンプ合宿に行ってきました。

毎年恒例になってます。今回は5人。いつも楽しみ。


●気象条件は良し
3泊4日で、気温や風の条件はすごく良かった。

去年は風がかなり強い印象で、飛べない時間帯もあったけど、今年は終始無風。異常なくらい無風。

気温も一転して、今年はずっと曇りで涼しい、たまに寒いくらい。8月の屋外とは思えず。

まるでまだ梅雨みたいで、異常気象な気もするけど、とりあえずサマージャンプには向いてた。


●ジャンプ内容はまずまず
まずはムービー。

【YouTube】201708 Yusuke Kitazawa - 蔵王HS106

ムービーは時系列順に並べてますが、ずっと試行錯誤してました。

力んだり、前に飛び込んだり、タイミング外したり、高速アプローチで乗り遅れたりと、まだまだ安定しませんが、徐々に平均は上がってきている気がしてます。


●試行錯誤!
①肩をリラックスすべし
蔵王入りした初日は、ここのところ出てる肩の力みが継続。

テイクオフ感覚を新しく変えているからか、肩の力が抜けなくなってて、過剰な手の動きが再発。

その影響で飛び出し直後に手を後ろに引いちゃって、前に進まない。

上半身も反り気味になって、手のバラつきは空中でも収まらず、空中をゆっくり楽しめる感じじゃなかった。ずっとバタバタ慌ただしく動いてる感じだった。

それをなんとか修正。


②前に飛び込まない
2日目以降、徐々に肩や手がリラックス出来てくると、スムーズに前に進むので、そのぶん前に飛び込みがちになってしまった。

前に飛び込まないのは今の重点テーマで、シーズン通して取り組むところ。

上半身を突っ込ませず、お腹を出さず、しっかり脚の力で踏み込みたい。


③身体のケアも必要
そして飛び込み気味なのを修正しているうちに、今度はだんだん疲労の蓄積で身体が堅くなってきたりして、アプローチ姿勢が上手く組めなくなった。

後ろに乗り遅れるようになってきたので、スタートでグッとしっかり骨盤から折り畳もうとすると、それがまた肩の力みにつながってしまって。

長期合宿だと身体が堅くなりがちだけど、ストレッチしたりタンパク質食べたりで何とかなるのかな。

さらにまた別で、テイクオフのタイミングも良く分からなくなってきたり。


●徐々に噛み合ってきている感じ
こうして、1つ直すとまた別の課題が出てきて、モグラたたきみたいだった。

いろんなパーツを全部同時にそろえるのってなかなか大変で、今回の蔵王では、実は会心のジャンプは1本もなかったかもしれない。

それでも、少しづつ平均は上がってきていると思う。

ホームランこそ出なかったけど、二塁打や三塁打は例年以上に打ててる感じ。

わりと好調だとも思う。

夏冬の札幌とか、塩沢や妙高とか、試合のときは本数が限られるから、飛びながらの調整は出来ない。

でもいつか一発、試合で全部入りのジャンプを決めたい。そしたら2本目もいけるかもしれない。


●良いジャンプのときの感覚=収穫
今、根幹に置いているのは「前に飛び込まずに、しっかり踏み込むこと」

良いジャンプのときは、やっぱりこれが出来てる。

そこそこ上手くいったときは、肩がリラックスしながらも、前に流れずに真下に踏めている感覚を、股関節からハムストリングスにかけて、あと足裏にも感じる。

今回の収穫は、この感覚を得られたこと。

このときはテイクオフからグイグイ進んで、空中で最後まで推進力が残るから、余裕が出て、90m付近でもテレマークも自然と入れられる。フライトが楽しい。

最終日にはK点95mを越えるジャンプも出来た。

去年もK点は越えていたけれど、そのときより内容は良いはず。

去年は強い向かい風で、プロペラのクルクルが見えなくなるくらいだったけど、今年は微風でいけた気がする。

今度はさらにテレマークも決めたい。

さすがにノーマルヒルでのK点ジャンプって慣れてなくて、そこまで飛ぶと大ジャンプに感じてしまって、テレマークがまだ出来てない。ここはまた来年の楽しみ。


●至福のビール
今回の合宿は、何より楽しかった。

宿も食事も、仲間も、ジャンプもジャンプ以外も楽しんだと思う。

「至福のビール」と僕らは呼んでるんだけど、練習後の1缶のビールが、本当においしい。

ジャンプを飛び終えたら蔵王の温泉に入ってさっぱりして、そこからすぐにビールを1缶。

夕飯前の空腹で、心地良い疲労感の中だと、たった1缶でもすごい効いてくれる。ほろ酔い。くらくら。

みんなで乾杯して、その日の全員のジャンプ動画を順々にモニターに映して、あれこれ話す。関係ないことも含めて。

シフク。

宿も去年と同じところで、「どさん娘 蔵王のいえ」

とても良いところ。食事も豪華。

去年以上に良くしてもらった。また来年もお世話になりたい。


●カメラで遊ぶ
いつものコーチボックスからの映像に加えて、いろいろ撮影してみた。

まず、飛びながらヘルメットカメラを使用。

単純に迫力もあるけど、実用上の効果も大きい。2つメリットある。

<ヘルメットカメラ>
(1)頭のグラつきをチェック出来る。特にテイクオフ付近で頭が下を向いてないかがポイント。頭の動きがそのまま映像に現れるので分かりやすい。

(2)スキーでレールの側面を擦ってないかチェック出来る。摩擦で減速しちゃうから、レールの中のさらに真ん中をちゃんと滑ることが必要。これはアプローチ速度にものすごく効いてくる。1~2km/hくらい、ゲート数段分の差が出る。


<フロントビュー>
あとは正面からの映像もけっこう使える。

正面アングルで撮るために、ブレーキングトラックの先にカメラを置いておいて、飛び終わったあとに振り返って後続メンバーを撮影。それを交代で撮り合ったりする。

前傾の深さやV字の幅、左右対称性、着地寸前まで粘れてるかなど分かる。

あと撮られてるときは、テレマークを入れようという気になれる。笑


あとは、こうして同じジャンプを複数アングルで撮れるから、単純に撮影後の遊びで編集してみても楽しい。

【YouTube】ヘルメットカメラと正面から
ジャンプは失敗だけど、国井さんが盛り上げてくれた。笑

【YouTube】コーチボックスと正面から

ムービー編集には、Macに標準で入ってたiMovieがなかなか優秀で楽しい。

操作にAppleらしいクセはあるけど(ほら直感的でしょう、と主張してくる感じ、笑)、総じてOK。

今年の蔵王合宿も満喫出来ました!


●イチローの安打数は、合宿中も日々数えてる


●みんなまきぞえ



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