先週末は、妙高で飛んできました。
今週末からは名寄~札幌で合宿・大会参加予定なので、北海道前の最後のトレーニングです。
名寄~札幌では、ノーマルヒルまたはラージヒルの大会が続きますが、今回の妙高では、それより小さなK60のミディアムヒルで、基本テクニックの確認をしました。
空中感覚のトレーニングなら大きな台の方が良いけれど、小さな台の遅いスピードであれば、自然と大きな動作が出来たり、それまでと違った動きを試してみたりといったこともしやすいので、練習には向いていると思います。
また、ワールドカップクラスのトップ選手でも、ラージヒルで感覚が狂った場合、元の感覚を取り戻すためにミディアムヒルを飛ぶこともあるそうです。
●妙高、すごく良かった
今週は、すごく良い練習になった。ジャンプが大きく変わった。
アプローチ、テイクオフから空中、どれをとっても、とても良い感覚。
飛んでいるときの自分の感覚としても、外から映像で見たときも、どちらの側面からも変わって見える気がする。ジャンプに柔らかさが出てきたと思う。
●空中フォームにスッと入る
これまでは、ジャンプの一連の流れの中で、テイクオフに重みをおきすぎていた気がする。自分の意識の中で、テイクオフの占める割合が大きすぎたというか。
極端に言えば、ジャンプというと、どう踏み切るかしか考えていなかったかもしれない。
今回は、きれいにスッと空中フォームに入ることを心がけて飛んだ。
カーブを通過しながら、空中でつくりたい形を思い浮かべて、その形をとれるように動いた。
すなわち、空中のマキシマム(=前傾がかかって、完全に空中姿勢をとった状態)に、最初から入れるような動き方をした。
すると、驚くほど空中でスッと進んでいくのが分かった。
テイクオフは、正直どう踏み切ったか覚えてないくらいだ。そのくらい意識の中で小さくていいと思う。
空中フォームにスッと入ること、それしか考えなくて十分だ。
そうすることで、結果としてロスのないテイクオフが出来てくる気がした。
●ゆるく踏む
テイクオフでは、低く出ようとか、強く出ようと思っていると、力みが出る。
そして、力みはブレーキに直結する。
つまり、テイクオフで脚を伸ばしたいのに、力むと筋肉が収縮するので、逆方向の力=ブレーキを生んでしまう気がする。
事実、力いっぱい蹴っても、力んだほどには進まない。
10の力を出しても、6くらいブレーキがかかって、4くらいしか進まない感じだ。
それなら、はじめからブレーキがないように、リラックスして5の力を出す方が速さが出る。
今回良い感覚のときも、足の力はほとんど入れていない。
タイミングを合わせて軽く立ち上がるくらいだ。ゆるくふわっと踏む感じ。
それでも十分。ブレーキがないからそれで十分だと思った。
●今回の収穫
収穫は、ゆるく踏むと、身体が進むということを体感出来たことだと思う。
ゆるいから、力みがなくて、ブレーキがかからない。
ふわっとしてるけど、速く進む。
そして、空中フォームにスッと入れるので空中効率が良い。
ゆるふわジャンプ。
すごく良い感覚をつかめた。
そして、はじめから空中に集中しているから、空中で新しいことも試せた。
手のひらをレジェンドしてみたら、テイクオフは失敗したのに浮いて、飛距離は一番伸びた。
●やるべきときに、降りてくる
これまで、ゆっくり踏むんだとか、ゆーーっくり動くとか、何度も言われたけど、何故かなかなかピンと来なかった。
知ってはいたけど、全然ちゃんとやろうと思えてなかった。
今回、何でだろう。
とにかくそうやろうと、ふと思い立った。で、やってみたらすごく良かった。
急に、それをやるべきだ、と降りてきた感じだ。今までは全然ピンとこなかったのに。
どんな感覚に近いんだろう。
例えば、小学校の頃はビールをおいしいと思ってなかったし、親がおいしいおいしいと言ってたけど全然ピンと来てなくて、今になってようやく分かったカンジだろうか。ちょっと違うか。
でもきっと、これまでは、自分の準備が出来ていなかったんだと思う。
自分の技術であったり、経験だったり、環境だったりと、日々少しづつ変わっていくけれど、その中で、それをやるべきときになったら、ふとやろうという雰囲気が降りてくるんだと思った。
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●これまでのジャンプ
[YouTube]20150308LH/Yusuke Kitazawa
2015年3月。力みのカタマリ。笑
●ゆるいジャンプ
[YouTube]20150720 Yusuke Kitazawa - 60m/61m/62m(妙高K60)
2本目とか、かなりゆるい。
最後の1本はあまりゆるくなくて、いまいちなんだけど、手のひらをレジェンドしてみたら、距離としては1番伸びた。
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ゆるく踏んで、ふわっと進む感じ。
これをノーマルヒルやラージヒルでも出来るかどうか。
チャレンジ!!
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