2025年12月21日日曜日

2026シーズンに向けて

 2025夏シーズンは、結局3回も飛べた。これは予想以上。


そして実際、飛ぶと楽しかったし、やはり自分の居場所はここ、ジャンプなのだとも思った。来シーズン以降につながる手応えもあった。


ジャンプはやはり良い。


ジャンプ台にいる間は、他のことを忘れている、他のことを思い出さない、ジャンプのことしか考えていない。ジャンプをすると、自然とそれだけ入り込んでしまう。日常では替えが効かない。


そして、最近は野球も欠かせない。


野球はある意味ジャンプと対称的といえて、日常やることの代表格だ。


日々の暮らしの中で、毎週のように試合かキャッチボールをしている。

野球をやりながら身体を慣らして、それが楽しいし、ジャンプの基礎体力にもなっている。野球の中で、ジャンプにつながる新しい身体の使い方に気づくこともある。


YouTubeSep-Oct, 2025 Yusuke Kitazawa - 野球&飯山HS65&妙高HS68



野球

野球は、春頃から始まった新しいルーチン。毎週のように、近所で仲間たちとキャッチボールをしてる。


特に45人くらい近しいメンバーがいるので、みんな各自の都合はありつつも、誰かしら毎週相手してくれるし、自分がいない日も誰かしらやってる状態。


そんな環境なので、試合向けに、自分用のユニフォームをつくりたいと思った。それまでチームの予備を借りていたのだ。


背番号をどうしようかのときに、自分では、#52が良いかな、イチローの次だし、イチロー大好きな川崎ムネリンもそうだし、と思っていたところ、チームメイト(飲み仲間かもしれない)に#51を推してもらい、そうすることに。


それを着た試合では、#511番ライトで先発させてもらい、イチローさながら。

これは重圧だと思っていたが、結果は三塁打を含む、3打数2安打、1盗塁。


良いことなんだけど、撮ってもらった映像を見たら、、技術は良くない。

バッティングのスイングで、手が先に出ている。本来は、手は最後まで残さなきゃいけない。あと、スイングで踏み込んだときに、右足のヒザが開きすぎなのだ。イチローは開かない。


だから、今回はたまたまといえる。確率を上げるには、形を良くしないとだめ。


でも、ここの改善はやりがいがある。ジャンプと同じように、自分の形を見て、技術を考えて、変えていきたい。


続いてジャンプ。



10/13, 飯山

Takucup5年ぶり2回目の参加。今年は試技無し、2本目が中止で、結局この日飛べたのは1本のみ。


超久々のジャンプ復帰で、いきなり本番1本のみ。

これだと、生きて返ってくるのがやっと。よく飛んだわと思った。笑


とはいえ、スタート台に座っても怖くはなくて、いざ滑り始めても、余裕だとも思った。


ただ、もはやジャンプを忘れていて、どう動いたら良いかが分からなかった。


<飛び方を忘れている>

恐怖感みたいなのは無いんだけど、、


久々の1本目、滑り出して、、

アプローチでRに差し掛かっても、乗る位置ここで良いんだっけとか。


テイクオフの動き方も忘れてしまっていて、どう動くんだっけと思いながら、そろそろレールが終わるので何となく立ち上がって終わり、、という感じ。


だから思ったのは、もっとジャンプの本数がほしい、でした。


数年ぶり、かつ数カ月あくとだめ。


<本数を稼ぎたい>

今は技術論に入る以前の状態で、失敗ジャンプすらできないというか。


今はあまりにジャンプの実地体験が足りなすぎるから、ジャンプの中の個々の技術以前の段階。


スキージャンプには、日常の中で再現できないパートが多すぎる。

だから本数を重ねて、まずは自分のジャンプの土台をつくることが大事。

ベースが固まったら、そこを起点に、ようやく個別の技術改良に取り組んでいける。


ある程度の形をつくるまでのリハビリとして、今はまず本数がほしい。本数が必要。


とにかく飛びたい!と思った。


ので、神がかり的に調整して、翌週も飛べることに。



 10/18, 妙高

この日は良かった。行って良かった。


楽しかった。

やっぱりジャンプは楽しい。


今の大学生チーム

妙高はほぼ貸切かと思ったら、まさかの大所帯。

母校の東工大含む(まだ科学大って慣れない)、懐かしの大学生チームがたくさんいた。


とはいえ大学生チームと会うのは5年くらいぶりなので、メンバーは全員入れ替わってるのだけど、ジャンプのレベルは今のほうがずっと高い。


トップもそうだし、何より裾野が広がっている感じ。満遍なく全体のレベルが高い。

見たところ、おかしな技術で飛ぼうとする選手が減っていて、だから合理的に皆が伸びていけているのだと感じた。


それにしても昔大量にいた、テイクオフでガバっと上半身を起こしたい集団は何だったのか。

彼らはかわいそうだったと思う。ジャンプの楽しさを感じられなかったはず。


大学4年間では、正しい、合理的な技術を磨いていきたい。明らかに間違っている飛び方のクセがつくと、フライトにならないし、一度ついたクセを矯正する時間も、4年間の中ではもうないのだ。


だから、当時は僕みたいに自分で情報を取捨選択して、しっかり合理的な形を考えて飛べることが、大きなアドバンテージだった。


近年は全体的に改善傾向なようで、何より。安心した。

みんなK点を越えていけたらいい。そうなると楽しい、やめられなくなる。K点越えフライトの滞空時間、その世界を体感してほしい。


この日会ったみんなとは、(年齢はみんな僕の半分だったけど)また新たに一緒にやっていけたらと思った。


自分もまずまず

そして、自分個人のジャンプとしても、悪くないのだ。


特にラスト1本、カンテを踏み込む感覚が良かった。

テイクオフで、自転車の重たいペダルを下げるような、踏み込む感覚が残った。股関節やハムを起点に、真下に押し込むイメージを久々に思い出した。


この日は、ゲートこそ昔なら飛びすぎて使えないトップゲート27だったが、ジャンプ台全体が強め追い風の中でP点越え、空中ブレずに安定フライトで57mは良いジャンプ。得意のテレマークもばっちり。


もちろんゲート10段分くらい物足りないが、本数不足の中で、空中技術も身体能力も伴わない中、強い追い風でこれなら十分。


良い傾向で、来シーズンはいけると思えた。


そこそこ良かった

ラスト1本もそうだけど、今回飛んでみて、実際、アプローチやテイクオフの形は全体通してそこまで悪くないのだ。


1日でも集中的に飛ぶと、それだけでかなり戻るのだと思った。


アプローチ悪くない

スタートから上半身の力を抜いている、抜くことができているし、


カーブで真上にいる感覚=今の僕の場合、ほっとくと後ろにいるから、少し前でいようとすると、Gがかかって重くなる感覚も出来始めている。


むしろ、もともとアプローチは苦手で、Gを感じることがあまり出来ていなかったから、毎週のように飛んでた頃と、さほど遜色ない。


テイクオフも悪くない

ここ数年間の飛べない期間のイメージトレーニングの効果で、テイクオフでは真下に出力するだけ=前成分がなくて、下成分だけしか浮かばないように、制御出来ている。


なお、ヒザ戻りは気にしていない。気にすると、前に行きがちになってしまうから。

むしろ、上手く真下に加圧して踏めるとヒザ戻りも減る、結果としてそうなる。


ただ若干気になるのは、さほど多くはないが、太ももに頼ったパワー出力をしているところ。本当は股関節をベースにして、ハムストリングスでサポートするくらいが良い。今後、もっと股関節に出力源を寄せていけると良い。そうすると、腰付近の丸みもとれてくる。


とはいえ、ここも元々苦手だったところ。もともと出来ていなかったところ。


今、それなりに真下に加圧出来ているので、ヒザ戻りも今までの僕としては許容範囲なのだ。


安心安全の良さ

何より、2025は空中分解が起きないのがいい。


安心して飛べる。安心できるから、ためらいのないテイクオフができる。


空中で安定していることが、全ての好循環を生んでいる。


<前にいくと危ない、飛距離も出ない>

2020の空中分解の原因は未だに分からない。

未だに分からないのだが、テイクオフが前方向すぎたのも原因の一つだったかもしれない。


2025の今と見比べると、2020のほうが、テイクオフが前方向に感じた。前に飛び込んで、おヘソを前に突き出している傾向にあるように見えた。


2020当時も下に踏み込むことをテーマにはしてたのだけど、当時は映像見ても気づけなかったか、自分の感覚が狂っていたか、、実際の動きとしては真下に踏めていなくて、前に飛び込んでいたと思う。今と当時の違いがあるとしたらここ。


だから、テイクオフは今の傾向=真下への踏みつけをベースに置くことは、あらためて強調してイメージしておく。


言うまでもなく飛距離を出すための絶対的な物理的正解でもあるし、安全面でも妥当といえる。


次は空中

そして、今の課題は空中にある。全く前傾姿勢をとれていない。


というか、今は半ば意図的に空中でかなり後ろ重心で=身体とスキーを離して飛んでいる。これは2020年にあった、空中分解リスクを回避するため。


でも、さすがにもっと深く前傾したいし、今は自分自身で全く納得いっていない。


やりたいのは、ケガ前の元通りのフォームで良くて、深い前傾こそが、それこそ葛西さんのカミカゼスタイルや、岡部さん、船木さんに憧れた自分本来の形だと思う。


とはいえ、そこまで戻すには、あれこれ技術論よりも、本数を重ねるのが大事、というのが今の僕の判断。


来年、身体つくればいける

それにしても、10/18で妙高に行けたのはありがたかった。ここで大きく来年へのモチベーションが変わった。良い手応えをつかんだ。


野球をしてて、ベースの身体能力をギリギリ保てていたから、今回の手応えにつながったと思う。


技術でもマインドでもなく、フィジカル=身体自体の出来も、もちろんジャンプに左右するのだ。


久々に飛んで、全然飛べなかったらたぶん落ち込むはずで、だから今回それなりに飛べて良かった。



次は2026夏シーズンの復帰を見据えていて、そこに向けては、身体づくりをもう一度したい。


フィジカルについては、イチローが言っていたのだけど、

「思いっきり走れなきゃいけない、思いっきりバットを触れなきゃいけない、思いっきりボールを投げられなきゃいけない、それが出来なくなるのは、絶対に嫌だ」と。自分にとってもまさにその通りだなと思った。


とっても共感するし、そうありたいと思うし、僕はそこに加えて、思いっきり飛べないといけない。


だから、技術とともに、身体もまた戻していくのだ。


具体的にやることは、


<走り込み=スピード、スロージョギング>

ジョギングで体重をベストまで落とせば(たぶんそこまで重くなってはいないのだけど)、さらに空中浮き上がる。今回もこれだけでK点越えてたかもしれない。


あとダッシュもして、動く身体をつくる。これは野球の盗塁にも活きる。


<ストレッチとバランス・体幹>

ストレッチのメニュー、今のままで良い。

バランスもそのままで良いが、もっと習慣づけてやるべき。


最後に、テイクオフの詳細メモと、今シーズンの結論を箇条書き



テイクオフ詳細

<上半身の力を抜く、結果として肩と手を使わない、のはとても良いこと>

飛べない数年間、ずっとイメージしてた形で、これはとても良い。

良くて、この日見てくれていた久之さんからも良いと言ってもらったテクニック。


<肩も手も使わず、真下に踏みつける>

一般的に、強く立とう、鋭く前に飛び出そうとすると、テイクオフの勢いを求めるので、全身を使う=脚だけでなく、腕や手を使いがちになる。


これを上手く活用出来れば良いが、僕がそれをやると、前に飛び込みすぎになることに気づいた。


僕は、上方向にはいかないのだけど(これは良いこと)、全身を連動させて生み出した力を、前に突っ込むことに使ってしまう=前に飛び込みすぎて、スリップする。


これでは飛距離は出ないし、しかも危ない。

だから、やめようと思って。


ここ数年イメージしてたのは、70%くらいの力で立つくらいで良いのだと。


そうすることで、しっかり真下に踏み込む意識が残り、前に流れるのを食い止められる。危なくもない、安全性を向上させることができる。


そのためには、具体的には、腕を使わない=肩から力が抜けたままテイクオフするのが良い。

全身じゃなくて、脚だけで良いのだ。

パワーが70%になっても、前成分を消して、垂直成分を残すことでカバーできる。


そのパワーも、使うのが脚だけでも、股関節をフル活用すればもっと出せるとケガ前から思っていて。

具体的には、1998長野オリンピックの、#39岡部さんのラージヒル個人1本目130mのイメージが僕的にベストなのだが、それを目指したい。

【YouTube】Okabe, Takanobu - 130m - Nagano 1998


<テイクオフ動作中の重心位置はもっと前に>

あと、1日飛んで、最後くらいに感覚が戻ってきたのは、

テイクオフでは、スキーの先端が若干下がるかもしれない、くらいでちょうど良いってこと。

これは現場感覚があったから感じた、実際にやってないと分からない世界なのだけど。


スキーが下がるくらいの感覚じゃないと、後ろすぎる。下がるかも、くらいが適正。


だめなのは、アプローチで後ろに乗ってきて、前に飛び込むこと。


良いのは、アプローチでしっかり乗りながら(=慣れない人からすると前めに乗りながら)、そこから真下に踏み込むこと。これだと、下がるかも、くらいの感覚になるが、実際はそれで良い。スキーが立ち過ぎずに、空中前半を高速で通過できる。



まとめ

・アプローチ、テイクオフともに悪くない

来シーズンはいける


・来シーズンは、大学生ともまたわいわいやりながら飛びたい


ogw選手がまさかのxxxで来シーズン以降どうなるか

こんなことがあるとは夢にも思わず。そんな確率がゼロなことを数学的に証明できそうな勢いだったのだけど。でも、良いこと。人生で通って良い道


・自分自身は、身体づくりが命

筋力が戻り、体重もベストになれば=元通り以上のジャンプができる気もしてきた

走る、ストレッチ、バランス

野球でも一塁到達タイム4秒切り(7月の実測値3.97秒を、43歳でもキープする)


・ジャンプのテクニカルでは下記


<アプローチ>

・スタートは、やはり上半身の角度を先につけて、そこから滑り出すのが良い。確率上がる

・内股になりがちなの注意。慣れてくると真っ直ぐいけるのだけど。

・疲れてくると、上半身被さり気味になる傾向を修正する。真っ直ぐ前を向くことをキープすること


<テイクオフ>

①手を使わない、肩の力を抜く

久之さんに良いと言ってもらえるのは間違いない


②真下に踏み込む

③股関節の力を使う、スキーが下がるかもくらいで良い(=スキーを立てないってこと)

①②③は単独ではなくセットで、全てを含む一連の動作としてイメージする。イメージは1998OWG岡部さん130m


<空中>

・本数重ねるしかない。空中はひとまず置いておく。ここは焦らずやっていく

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