2018年2月4日日曜日

新トレーニングウェア

2月に入り、入院してひと月ほど経ちました。

次第に腕も回復してきて、入院生活にだいぶ余裕が出てきました。まだ本来の動きにはほど遠いですが、生活だけは何とか出来そうなレベルです。



●Tシャツつくりたい

入院中の時間の活用として、春にある資格試験の勉強をしたりもしていますが、なぜかふと思い立って、自作のオリジナルTシャツをつくりはじめてます。

大会で撮っていただいた自分のジャンプ写真があるので、それを素材にして、退院後のトレーニングのときに着れたら良いなと思いました。


今だいぶ形になってきたので、製作も楽しかったし、過程を書き残しておきたいと思います。


ジャンプテクニックは一切出てこない、入院中ならではの記事です。泣



●まずは基本デザイン

フルカラー写真そのままだと、見た目の主張が強すぎてしまい、あまり着ていられないと思ったので、写真を大人しくする方向で、いろいろと加工してみました。

iPhoneアプリで手書きイラスト風にしてみたり、モノクロやセピアにしてみたり。



●初期の写真加工テスト。手書き風、なのかな

そこで、最終的にたどり着いたのがシルエット(=影絵)でした。


シルエットだとスマートな感じがして、主張もさり気なくて、程よくて、良いかなと。


あとは、どの写真を素材にしようかも、けっこう選んだ。


なるべくかっこ良いやつを使いたくて。笑


シルエットにすると印象変わるのもあったりして。



●どの写真にしようか選ぶ。横か、正面か。シルエットにして比べてます


●選んだシルエットを使った暫定デザイン。シンプル&きれいめでいきたかった。元写真は富山2017です(西岡さん撮影)


●超解像

そしてTシャツですが、ポストカードなどと比べて、かなり大きめサイズの印刷になります。

すると、画像を大きく拡大したときに目立つやつですが、輪郭がギザギザしちゃうかな、と気になりました。


試しにディスプレイにTシャツ原寸大くらいで映したところ、ちょっと荒れが目立つ。


よって、超解像が必要と判断。


まずは荒いシルエットで暫定デザインをつくり、OKと思ったら、そこから8Kレベルに高画質化します。



●超解像Before/After.たとえ8Kテレビに映してもクッキリです(こだわり)

今回の超解像では、元画像のギザギザした部分を、高解像度のパーツ(直線、曲線などの基本図形)に置き換える方法をとりました。


手順はこんな感じ(どうでもいいと思うけど、書いちゃう)


①. 超解像する部分を決める

②. ①を置き換える高解像度パーツを準備する
③. ②でつくったパーツを①と差し替える

たとえば上の写真を例にとると、


①. スキーを超解像対象と決める(現状は荒くて、
階段状にギザギザしてる)
②. ①と同じ形・向きの高画質パーツを用意する(スキーに沿った、左上がりのなめらかな直線を用意)
③. ①のギザギザ部分を削除して、同じ位置に②でつくった高画質パーツを置く(ギザギザを高画質パーツで置き換える)

すると、上の写真のBefore/Afterのような超解像が可能です。


ここでポイントなのは、②の同じ形の高画質パーツを準備するところ。


直線ならカンタンなのですが、実はスキーもごく緩やかにカーブしているので、そのカーブ度合いを絶妙に合わせるよう手作業で微調整が必要。


さらに、身体のラインや指先、ヘルメットしていない顔、髪型など、複雑な形になると、その輪郭に沿った高画質パーツをつくるのが本当に大変。


非常に骨の折れる作業で、めちゃくちゃ時間がかかるから、入院中だからこそ出来たと思う。


もはや入院記念T。


そして骨が折れるとか洒落になってない。


もしかしたら、これだけシルエットを高画質化しても、プリント後の画質にはさほど差は出ないかもしれない。光沢紙・フォトペーパーと違って、Tシャツはプリントに最適とはいえない布地なので。


けど、ついやっちゃう。笑


何というか、圧倒的高画質へのこだわり。効率を度外視してでも、やりたくなってやっちゃう。それが楽しい。


子供の頃からテレビやカメラの高画質化技術、ウォークマンやピュアオーディオの高音質化技術みたいなのが大好きだったけど、今回はどこかそんな血が騒ぐ作業だった。


久々に、自分の中のソニースピリットが目覚めたというか、ああ自分はこういうタイプだったなと、思い出した気がした。



●レイアウトともう1つのデザイン

さて、素材のジャンプ写真を決めて、高解像度のシルエットをつくったあとは、レイアウトを考えます。

一緒に英文を添えたいと思ってたので、シルエットと英文のレイアウトや装飾、色をどうするか。


あとは別デザインもつくりたくなった。


素材探しでいろんな写真眺めてたら、仲間たちと撮った集合写真もいいなあと思って。




●社会人ジャンプ仲間たち。大野くんだけ手ぶらだったので、シルエット化のときにスキー盛った


●プロデザイナーに相談

ここで、友だちに元服飾デザイナーさんがいたので、相談してみたりもしました。本人もすごいお洒落で綺麗な人。センスが良いのを体現してる人なので、頼りになる。

そしたらやっぱりさすがで、ふむふむとなった。さすがプロ。


オシャレっぽくしたければ、色やフォントはこうしたらええよとか。たとえば、文章はデザインの右下に小さく入れてみるとか。


あとは絵を配置するときの全体バランスの話。


2つのデザインを1枚のTシャツにまとめて
、前面にジャンプ、背面に仲間たちの絵はどうかなと思って聞いてみたら、そこへの回答もさすがで。

前も後ろも、どっちもデカイ絵だとくどくなるから、前をメインを大きくしたら、背中は小さくしたほうが良いとか。


他にもたくさん。


そんな感じで何度かやりとりしながら、進めていきました。



●これがいいかな

数日前、ようやく、これでいきたいな、と思うデザインが出来ました。

ついに念願のデザイナーさんOKも出て、笑


ひとまず完成。


もちろん、ここからもけっこう微調整したくなります。


翌朝にふと見ると、文字でかくて圧迫感あるなと思って少し小さくしたり。すると文字が大人しくなるので、シルエットを気持ち大きく出来たりとか。


それでも、だいたい形になってきました。


ひとまずの完成品2つ。



●1枚目の英文はもちろんこれ
"I FLY FREELY OVER THE SKY”.
ホワイト地にチャコールとネイビーの2色展開。色は無数の中から好きに選べるけど、この2色がいいな


●2枚目は、ずっと飛んでそうな会社員ジャンパー仲間たちと。メンバーと文章が合ってて良いかなと思ったのです。
"Our Flight Never Ends”.


このデータで入稿して、オーダーすれば数日でTシャツ化されて届くみたいなので、現物化するの楽しみ。


退院したら、これを着て、また動き始めようと思います。


ジョギング、ジム、ストレッチ、バランス、、いろんなトレーニングをして、飛べる身体を取り戻す!



●ちなみに今の状態。しばらく休みます

●村田さんver.も製作。ちょうどつくってるときに連絡してて、そんな流れに。笑
僕は斜め前向きだけど、村田さんの正面向きもかっこよい。本人に着てもらう予定です(たぶん押し付けてない)


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