2019年8月23日金曜日

2019夏のジャンプ(1/2)

今年も変わらずに、練習は続けてます。

A級大会には久しく出てないけど、
出れるジャンプの状態ではとてもなくて。

未だに光が見えない。笑

それでも、時間が経ったり、家でゆっくり映像を見たりすると、いくつか気づくこともあり。

また次回、チャレンジしようと思ってるところ。


以下は、この夏の練習の振り返り。

●一瞬、復活
7/6,7の週は、とても良かった。元に戻れそうと思った。

土曜が妙高高原ドリームジャンプフェスティバルで、フェスでは墜落してたけど、翌日はとても良かった。

久之さんに見てもらえて、それが救いになった。


●背中のラインを残して、真下に押す
久之さんから、あらためて言われた。

「上体が動いてるから、背中を空中の形のまま変えないで、足だけ伸ばせ」

これは本来、僕の得意技なはずで、これまで全く上半身を使わずに飛んできた自負があった。

低い飛び出しが定着してるから、自分が何も考えずに動けば、背中のラインはそのままと思ってた。

それが、今回変わってしまっていた。

映像見て気づいたけど、テイクオフで完全に上半身が起き上がってた。

まるで、自ら深い前傾を避けるようなテイクオフの動き。

お腹が前に出て、頭が上がる。だから前傾がかからず、空中で棒立ちになる。

まるでタツノオトシゴみたいな形してた。笑


なぜ、こうなってしまうのか。


●空中での不安が、テイクオフを狂わす
落ち着いて考えてみると、空中での不安があるからだと思った。

空中で前傾して安定飛行しているイメージが持てないから、いつもの方向に飛びだせないでいる。

空中、なぜか不安がある、、前傾したら分解しないか不安。笑


<自ら大ジャンプを避けてる感じ>
今は空中に不安があるから、空中では身体を起こしたまま、いつでも着地出来るような姿勢=直立でいるしかなくなっている。

というのも、足でスキーをグリップ出来てる気がしないのだ。

去年は合わないブーツにシーズン通して苦しんだ。

空中で、ブーツの中で足がズレるから、ヒモの力で強引に固定するしかなくて。

いつもギュウギュウのギュウギュウくらいに縛って、1分で履いた足に血が通わなくなるくらいだった。

だから、足首から下の感覚がいつもなかったし、その状態で飛ぶので、安心もできるはずがなかった。

当然、足の感覚がないので、浮力を受けている感触もなく、空中では自分の脚でスキーをグリップしている感触がまるでなかった

今年のブーツはほとんど問題ないが、脚でスキーを捕まえている感覚はまだ取り戻せていない。

長い間ずっと、風圧を感じられなかったので、その感覚が遠い。

これが、テイクオフで上半身を起こす動き=身体を上を逃がして、前傾をかからなくして、着地に備えようとする、の原因と思った。


●空中での安心感
空中での安心感を取り戻すには、滞空時間を伸ばして、空中を存分に体験するしかないと思った。

そのためには、この2つ。

(1)効率的な低い飛び出しを取り戻す
(2)ゲートをMAXまで上げる

この2つは同時に出来る。


●トップゲートから、得意の低い飛び出し
とにかく、余計に動いちゃだめ。

背中そのまま動かずに、下に押すだけ。自分の得意技。

これを再度徹底した。

いかに上半身の存在を消して、肩の力感を消して、足だけで真下に踏み込めるか。

いかに余計な動きをせずに、足を下に伸ばすことだけを残せるか。

久之さんからは、
「最初はヒザなんか戻ってもいいから、まずは真下に足を延ばせ」

それを続けていると、
「いいぞ、もっと大げさにやれ」
「怖いことじゃないから。前にいくのは怖いから。下に踏むだけだから怖いことじゃないから。やれ」
みたいな感じだった。

やっぱりジャンパー心理を誰よりも分かっていると感じる言葉だった。

怖くない動き、というのは、いつでもそこに戻れる安心感をくれる。

好調時は、多少リスキーな、賭けみたいな動きを出来るけど、絶不調で何をしてもだめなとき、次に何をしようか見失うときでも、怖くない動きなら、それだけならやれると思える。

そうしてるうちに、すごく空中で進んでいく感じが戻ってきた。


●久々のロングフライト
真下に押すのは、物足りないけど、確かに前傾は深まって、進んでいく。

2017に取り組んでたテーマだけど、前に飛び込むよりも、下に踏んだほうが、事実として前傾は深まって、進んでいく。

一気にエアブレーキがなくなる感じがした。

これを体験したことで、これまでずっと空気と正面衝突して、空気と喧嘩してたんだと気づいた。

空気の層に潜り込んで、空気に溶け込んで、一体化しながら進んでいく感じ。

ああ、この感じ、と思い出せた気がした。

飛び終えたあとは、上半身が軽くなって、ツボ押されてカーーーッと身体が覚醒するような、そんな軽さを感じた。

久々のロングフライトが刺激になって、長らく使ってなかった身体中のセンサーが呼び起こされた感じ。

上半身は載せるだけ。足で動く。これがテイクオフの基本動作だと再確認した。

あいかわらず前傾は浅く、いつものフォームではないけれど、その前傾も少しだけ深まり、とりあえずK点までは飛べて、このまま続けていけば治りそうと思えた。

しかし。(2/2へ)


●妙高高原ドリームジャンプ。毎年賑やかで好き。


●ドリームジャンプの午後は飛べなかったので、赤倉温泉の足湯。

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