ジャンプを飛び始めてからちょうど3年。
白馬のラージヒルといえば、いろんな名場面がある。
長野五輪とか、あの団体戦の舞台とか、船木さんが優勝したりとか。
ただ、今回は飛ぶぞと思い立ったあとは、そういった感慨深いところは、自分の気持ちの中ではあまり顔を出さなかった。
かわりにずっと考えていたのは、どうやってアプローチを滑ろうかとか、Rを通過したときはどのくらいGがかかるんだろうとか、テイクオフのときの目線をどこに置こうかとか、そんなことばかり。飛ぶ前の週には、夢でこのラージヒルを飛ぶシーンが出てきたくらい。
夢の中で見た空中の風景とか、まだ覚えてる。
この日は、晴天無風で絶好のジャンプ日和だった。
やっぱりでかいな、がスタート台に登った印象。同時に、大丈夫だな、ちゃんと飛べる、とも思えた。
いざスタートゲートに座ってからは、イメージしておいた通り、身体中リラックスしてスタートして、なるべく遠くに視線をおいてテイクオフ。
ここは飛行曲線が低くてすごく飛びやすい。
全然普通に飛べてしまったというのが、初ジャンプを終えたあとの正直な感想。空中も安定して飛んでいけた。
着陸後は観光客の拍手とか、リフトに乗るところでは「いま飛んでた方ですか?さっき見ましたー!」とか。そういう声かけてもらうと気分ものっていける。強いジャンパーは、間違いなくお調子者が多い気はする。
この日は一緒に行った仲間3人しか、ラージヒルは飛ばなかったみたい。貸し切り状態で、いつもの自分のペースで準備できたのも、最初なので良かったかも。
それにしても、この日をきっかけに、白馬大好きになってきた。
ノーマルもラージも、どちらもアプローチがすごく滑りやすい。座るゲートの高さが低くて、ちゃんと足がつくのでスタートしやすい。さらにラージは感動的に低い飛行曲線!観光客の皆さまに囲まれると気分も盛り上がる。この台はたのしい!!
そして、ずっと技術的なこと考えて飛んでたけど、何だかんだ言ってこの日着てたアンダーウェアは、船木さんからいただいたもの。白馬で飛ぶなら、これ着たいと思って、お守りを身につけているような気持ちで飛んだ。
ただ、もっと飛びたい。もっといきたい。
もっと空中の滞空時間の長さを感じたいと思った初ラージヒルでした。

【写真①】ノーマルヒルコーチボックスより

【写真②】ラージヒルのアプローチ。後ろには観光客の皆さま。

【写真③】ラージヒルでのフライト。写真②の数秒後。
0 件のコメント:
コメントを投稿