2020年11月18日水曜日

11/7, 2020 妙高(2020夏ラスト)

●危機

もう、引退危機。笑

どうしよう。笑

ジャンプが危なくて、このままじゃ続けられない。

この夏のラストジャンプ(11/7 妙高)では、もうそれが生涯最後のジャンプでも仕方ない、という覚悟すらした。

未だかつて、いくら飛距離は出なくても、危なさがここまで高まったことはなかった。

翌週の飯山も予定的には行けたんだけど、危ないのでやめた。。

とても深刻です。
実に14本中11本で手を回してる。残る3本もおっかなびっくりで、ただ降りてきただけ。ジャンプになってない。


●道具を戻す

今シーズンからちゃんと使い始めたWedge=ハイバック。

今回、これを抜いてみた。

今苦しんでいる空中分解が、道具に起因するものかどうかの切り分けのため。

結果、
・それでも分解変わらなかった。
・ただ、ヒザ戻りも変わらなかった。
・立ち上がりやすくなるのか、タイミング遅れが減少傾向?(要経過観察)

-->しばらくハイバック無しでやっていこうと思う。


●久之さんから

見かねてアドバイスいただいた。

<上半身はいらない、脚だけで>
・上半身の役割は、重心を身体の真ん中に置けるように調整するだけ
・上半身は頑張っちゃだめ。力を抜いて
・脚で下に踏むだけ

-->全くその通りなのだが、今の状態ではどうにもならない。出来なかった。やりようがなかった。

危険を感じている状態では、どうにもならない。

どうやっても上体の力みが抜けなかった。

確かに上半身で引っ張って方向出してる自覚はあるが、陸上ですら出来なかった。

陸上でシミュレーションをしてても、実際のジャンプ台でのテイクオフを思い浮かべると、危険なイメージが浮かんで肩が力む。

もはやこれは技術の話じゃなくて、危ないという思いが消えない限り、何やってもだめだ。


<アプローチの形>
・アプローチも、腰が丸くて頭も下がってる
(対策)(久之さん)出っ尻にして、ヘソをももの間に埋め込め。

-->これは今でも出来たので、やったところ、アプローチの安定性や重心位置は改善。

言うまでもないアプローチの基本中の基本の形なんだけど、出来なくなってた。

やはり、危険と思うと、堂々としていられない。滑りながら、身体が縮こまってたのだと思う。


●真下に踏むためには:前提がある

上半身は使わずに、真下に踏む。教科書といえるテイクオフの基本。

ただし、これを行うためには前提条件があると気づいたので、メモ。

<真下に押す、はアプローチのGありき>
真下に踏み込むことが出来るのは、前提として、アプローチで上手く滑れていることが必要だ。

・後ろ重心で滑ってきて、Gが無い場合は、下に踏もうとしても空蹴りになってしまう。脚を伸ばしても、身体が上がるだけになってしまう(作用・反作用の関係で)

・アプローチのGによる重たさがポイントで、身体を上から押さえつけられているからこそ、脚を伸ばしたとき、下に押し込める、踏み込めるようになる。

踏み込みにはGが必要。その重さが支えになる。

重力に逆らわず、上から下へ。自由落下の流れの中にちゃんと入っていられたなら、その文脈に乗って踏み込める。

今回、アプローチがだめな状態と、改善後の状態とを両方体験したので、感じやすかったのかもしれない。


●パワーをつけて出直し

空中分解。

技術の問題か、道具の問題か、身体能力的な問題か。

答えは感じつつあって、たぶん身体能力的な問題。

空中での脚パワー、やろうと思ってももう出来なかった。

腹筋以下に神経が通っていない。

前回好感触だった”マキシマムで脚パワー全開”も、今回は一度も出来なかった。脚の感覚がない。

というか、地上にいるときさえ、腹筋や脚に力が入らない。出来ない。

もはや身体や筋肉の使い方じゃなくて、筋肉自体が無くなってると思う。

ジョギングは続けてたけど、それじゃ補えなかった部分だったと思う。


<力を抜く習慣が裏目に>
僕は、全ての日動動作で、身体から力を抜いてる。

言い換えると、力を抜くのがクセになってる。何をしててもそう。

ジョギングをしてても、ほとんど力を使っていない。

走るときは、バネみたいな動き(=縮められて、反発でビヨーンと伸びる動き)をしてるだけというか。

走って片足が接地したとき、身体の重みで股関節にギュッとくる力があるから、それに対する反発の力で跳ねて、その流れで次の脚を出して、、というような形。足裏バネ付きのシューズで走ってるみたいな感じかな。

つまりは、
縮められたときに出る自然な反発をきっかけにして次の動きをつくり、その動きをきっかけに、また次の動きをつくる、ということを無意識でやってると思う。

これ自体は悪い動きではないし、スポーツ全般では正解と言える動きだと思う。

本来は、流れがないところに、無造作に力だけで動き出すのでは、無理な力ばかり使うし、なめらかな動きにはならない。

しかし。


<風圧は力でねじ伏せる>
ただ、ジャンプの空中だけは、これではだめなのだ。きっと逆。

空中での、四方八方からの風圧の中で
動かずにいるためには、無造作に、筋力だけで耐えることが必要と思う。

文脈も流れも無視で、とにかく力。

腹筋と、太ももと、足首の引きつけ=カカト突き出し。

筋力で、風圧をねじ伏せることが必要。

今の僕は、それに耐えるパワーそのものが無くなっているのだと思う。

・自宅にいることが多くて基礎体力が落ちている(推測)
・トレーニングは、ジョギングとバランス、ストレッチしかしない(事実)
・筋肉を太くするようなことは全くしない(事実)
・(上述の通り)常に力を抜いているので、必要な筋肉が落ちている(推測)
・地上にいるときさえ、上手く力が入らない(事実)

特に、腹筋、骨盤まわりや脚の付け根あたりに力が入らなくて、筋力の不足を感じる。


●休んで出直し。

今現在は、いつ転ぶか分からないという危険さがある。

たとえ転ばなかったとしても、手を回してギリギリ着地するだけのジャンプ。

飛ぶ前は、いつも嫌な緊張感ばかり。

それが全てのジャンプで、何ヶ月単位でずっと続く。

さすがにこの状態が続くなら、少しお休みしても良いんじゃないかと思った。

結局、僕のジャンプ人生は、あのケガで終わっていたのかもしれない。
#今回のYouTubeの最後に、上記のケガしたときの事故映像入れました。

この夏の後半は、ずっと空中分解が続いて、少し疲れてしまった。

それでも、スキージャンパーでなくなることを、受け入れることは出来なくて。

少しは休みたいのだけど、そのあとはもう一度、ためらいなく、自信を持って飛び出していける状態をつくりにいきたい。


●やれることは残っている

身体のつくりなおしが必要かなあと思っているのだけど。

今年多かった自宅待機は、来年もさほど変わらないかもしれないけど(在宅ワーク)、

時間を何とか確保して、いろんなトレーニングをする必要がある。カカト歩き、腹筋、登山、トレッキング、、

この夏の途中、脚リハビリのために登山してみたのは正解だったと思う。

これらを続ければ、また必要なパワーが戻って、腹筋以下に神経が通ってくるかもしれない。

だから、やれることは残っている。


<今年がベストな部分もあった>
実は、アプローチやテイクオフの形は、過去で一番良かったと思う。

過去記事:アプローチ2020

きっとアプローチ2020は、僕にとっては正解だ。

シーズン中盤からは空中に注力せざるを得なくて、このアプローチ2020はパーフェクトには出来ていないけれど、それでも過去の好調時よりも良い形に見える。

ここに空中の安定と思い切りが戻れば、きっと、また、いけると思う。


<復活したい理由>
それに、もう一つの戻りたい理由。

いつも応援していただいている新潟の森さん。

最近姿をお見かけしなかったので少し心配だったのだけど、先日の白馬の全日本選手権にいらしていたそうで、良かった。

復活したきれいなジャンプを、見ていただきたいのだ。



ジャンプがだめすぎて、星とか見てしまう。笑
よく見るとオリオン座が映ってます。



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