2014年10月23日木曜日

たくさん試合に出てみて感じたこと。

サマーシーズンも大詰めを迎えました。10月は、2戦続けて参加してきました。

①第10回魚沼市コスモスジャンプ大会(新潟、小出)
2014/10/5 <リザルト> 一般の部:1位(初優勝!!)

②第22回オータムジャンプ大会(富山、立山)
2014/10/12 <リザルト> 一般の部:8位

今シーズン、多くの試合で飛んでみて、あらためて、試合は練習と違うな、と感じました。

そのあたり、たくさん試合に出てみてこそ感じたことなので、書いてみたいと思います。

●試合は不調で迎えるもの
試合のときは、試合独特の心理状態というものがある気がします。

つまり、ぜひ遠くに飛びたい。絶好調のときのベストジャンプをしたいという心理がいつも以上に働きます。大切な試合なほど、そうなります。

しかし、ジャンプ競技では、いつもベストな状態でいるのはすごく難しい。アプローチのポジション、テイクオフ、、僅かな要素が、大きくパフォーマンスに影響するからです。

絶好調で本番を迎えられる試合は、そう多くはないはず。むしろ、ベストでないことの方が多いです。身体の柔らかさ、身体のキレ、肉体疲労度合い、ポジション、ジャンプ台や風との相性など、全ての要素をそろえるのは難しい。

振り返ってみても、自分のテクニックに自信があって、失敗する気なんてまるでしなくて、いつ飛んでも絶対にベストジャンプが出来るはず。なんて思える時期がどれだけあるだろうか。

だから、試合というものは、基本的には不安を抱えながら出るもの、と思っていた方がいいのかもしれないと感じました。


●試合のとき調子が悪いと混乱する
しかしながら、調子が悪い中で試合を迎えたときは、頭の中が混乱気味になりやすいと思います。

試合だからちゃんと飛びたい。でも、調子悪くていつものように飛べない。

そんなときは、どうしよう、何をどう直して、どんなイメージで、どんな動きをすればいいんだろう、逆にどんな動きはしちゃいけないんだろう、、と言った具合に、頭の中が複雑になってしまいがちです。

例えるなら、試験前で、全然勉強してないけど、でも絶対合格しなきゃだめなんだ、だから勉強しなきゃ、でも試験明日なんだけどどうしよう、みたいな感じ。

でも、試合で一番やっちゃいけないのが、頭の中が混乱したまま飛ぶことだと思います。

あれもこれも直さなきゃ、という状態だと、いざスタートゲートに座ってアプローチを滑り始めると、全て忘れてしまうことが多いです。

結局、飛び終わったあとに何をやったのか分からない。何の収穫もなしに終わってしまうことが多いです。


●悪い中でも、冷静さを保つ
そんなときにどうすれば良いのかというと、ひとつ参考になる例があります。

船木さんの例なのですが、ある本に、スランプ時の船木さんについて書かれた部分があるので、抜粋してみます。

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「船木が非凡だといえるのは、そのスランプの時期に焦りを感じることもなく、勉強の場を与えられたとプラスに考えたことだ。そのような時期での精神状態の良さは、他の選手とはまったく違うものだ。今飛べてないといっても自暴自棄にならない。すごく冷静で「今日の飛距離はトップから10m離れてもいいんです。今はそういう時期だから」と自分で納得して精神状態を健康に保っていられる。他の選手だとそういう場面では不安になるものだが、船木はそんなものを微塵も感じさせない。そのへんが初めての五輪でも金メダルを獲れた精神構造なのだろう。」(ジャパンマジック/小野学 著)
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●出来ることだけにフォーカスする
僕自身もこの夏、調子が上がらないまま、何試合も出場しました。

その中で、効果があると感じたことをまとめると、以下のようになります。先ほどの船木さんの例にならったものです。
・ベストじゃない、という自分の状態を冷静に認めること
・そして、調子が悪いので、もう難しい技術はあきらめること
・その代わり、基本技術に焦点を絞ること(FTMMや、タイミング、テレマークなど)

よって、カンタンに言うと、調子が上がらないときの試合では、自分への要求を一段階下げる感じでちょうど良い気がしました。自分の技術レベルが10とするなら、7や8を確実に出す感じです。

難しい技術は全て捨てて、やるべきことを最小限に絞る。

頭の中に描くToDoを、ベーシックなものだけに絞り、極限までシンプルにすることが良いのかなと感じています。

そして、やることを最小限に絞ったとしても、それが出来た時はかなり満足感があります。

本調子でない中でも、最低限のジャンプが出来た。安定した空中や、テレマークが出来た。やろうとしたことがちゃんと出来た。すごいじゃん、自分。といった感じです。


●そんな頭の整理は、試合独特
こういった頭の整理、割り切りは、試合独特だと思います。

練習であれば、何本も飛び直すうちに調子を上げていけば良いので、いわば10のレベルを11や12に上げるために、時に大失敗も繰り返しながら、じっくりトレーニングが出来ます。

しかし、試合は2本だけ。
かつ、必ず一定水準以上のジャンプをそろえる必要がある。目の前の1本1本に集中して、出来ることは確実にやる。そのために、頭の中を冷静に整理する。

このように、試合に向けて心理状態の落ち着けて、マインドの整理していく感覚は、試合に出て初めて感じられるものであり、このことを試合感と言うのかなと思います。


●試合には極力参加したい
この夏、朝日町、宮の森、大倉山、妙高、塩沢、白馬、小出、富山と出れる試合はほとんど出てきました。

この連戦の中で、少ない本数であっても、さらに調子が悪くても、それでもなんとか戦えるようにと試行錯誤を繰り返してみました。

結果として、一定水準でジャンプをまとめるためのポイントをつかめてきた気がします。

はっきりと感じているのは、試合と練習とでは、ジャンプに向かう時の頭の中が全く異なるということです。飛び方が全く違います。

先に書いた通りですが、
試合のときは、7や8を確実に出すぞと考えていますが、練習のときは、失敗しながら微調整して、10の技術を11、12にするぞというものです。

では、試合で確実に出すべき7、8って何なのか。

そこには自分のジャンプ技術の中で最も大切な基本と言えるものが当てはまるはずなので、それを悟るためには、自分のジャンプを振り返る必要があると思います。

自分のジャンプ技術の幹は何なのか。枝は何なのか。最低限押さえておくべきツボってどこなのか。ここは各自整理して、明確にしておくと良いと思います。そこが自分にとって、いつでも帰れる基本になるんだと思います。

だから、例え調子が悪いときも、いや、むしろそんなときだからこそ、どんなに調子悪くても絶対にやらなきゃいけない技術(=幹)ってどこなんだと。それを突き詰めた上で、どんなときでもその幹を出せる安定感は自分にはあるんだろうかと。

それが出来てようやく、一定水準のジャンプを安定して飛べるようになり、たった2本しかない試合本番でもコンスタントに結果を出せるようになると思います。

こんなことを考えるきっかけになるので、試合には出て行きたいなと思いました。


●直近2試合のハイライト
さて、最近出場した試合の模様ですが、忘れないうちに書いておきます。

①2014/10/5 第10回魚沼市コスモスジャンプ大会(新潟、小出)
ここでは、人生初優勝することが出来ました。

初めて出た大会も、ここ小出シャンツェでした(2012/5)。そのときは、一般組で最下位。

そして今回(2014/10)は、ほぼ同じメンバーがそろう中、初優勝出来ました。

やっぱり結果は素直に嬉しかったです。

ジャンプを初めて飛んだ日から約4年。大会と名のつく中で優勝出来たのは初めてです。

しかしながら、ジャンプ内容はいまいちでした。小出の台を攻略出来ずに、アプローチでいつもの重心で滑れず。最後まで全くGを感じられないほど。

このときに、上に書いたようなマインドの整理をしました。

出来ないものは出来ないと、冷たい心で整理をつけて、ToDoをFTMMとテレマークに絞ったのが勝因だったと思います。

本番では、調子が上がらない中でも、最低限の技術課題を2本ともきっちりやり切れた。それが小出の収穫でした。

あと、優勝商品は地元・魚沼産コシヒカリ。こちらは物理的な収穫でした。


②2014/10/12 第22回 オータムジャンプ大会(富山、立山)
この台のアプローチは、ゆるやかでTが長い。余市に似た印象を受けました。台としてはすごく飛びやすい感じ。

また、試合運営がすごく良心的で、時間の許すかぎり、ジャンプ台を使える状態にしておいてくれます。競技終了後から閉会式までの間、あるいは試合後の午後もジャンプ練習が出来るなど、特に僕らのように遠方から来たジャンパーにとってはありがたかったです。

自分の状態は、前週の小出よりは良く、わりと鋭い方向には飛び出せたと思いました。が、ビデオを見るとヒザが戻っていてイマイチでした。頭が潜る、悪いクセが出ていたようです。

練習では2本ほど、アプローチでグッと乗れて、K点付近まで達したジャンプもありましたが、確率が上がらず。リフトなし階段登りによる足疲労ダメージも大きく、笑

やはり、本番はFTMMだけに絞って飛んでいました。

狙い通りテレマークも決まり、同じくらいの飛距離の選手よりも、飛型点が高めだったのが嬉しかったです。

そして、富山では仲間のiwtくんが良くなってきたのが嬉しかった。

2シーズン前に、自身の優勝ジャンプでインカレ3部から2部に押し上げ、今大会では1部校の選手を上回る飛距離も出していました。今シーズン、ラージヒルを一定以上の本数飛んできた成果が出てきたのかもしれません。

3部からスタートして、1部の選手と拮抗するようになったのはすごいことだと思います。そして何より、真剣な選手は応援したくなります。

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さて、この夏は最終戦を残すのみ。11/9(日)の飯山です。

ここまで散々書いておいてあれですが、出来れば絶好調で迎えたいものです。。笑



●小出。初優勝


●富山。ゆるやかなアプローチ


●富山。頭の中はシンプルに

2014年10月2日木曜日

ヒザを戻さないテイクオフ

テイクオフでヒザを戻さない。
スキージャンパーにとって、これほど有名なテクニックはそうはないと思う。

しかし、誰もが知りながら、これはかなり難しい技術だ。

僕もジャンプを始めた頃からずっと頭にありながら、未だに実現出来ていない。

ただ、ここ数週間で少しつかんだ感覚があり、ヒザが戻りにくくなってきた。

まだまだ模索中だけど、このあたりの感覚を書き残しておこうと思う。


●テイクオフ動作中の重心位置
ヒザを戻さないポイントを一言で言うと、
・テイクオフ動作中の重心位置が適正であること
・すなわち、テイクオフ動作中も、重心を逃さないこと
これに尽きる気がした。

テイクオフでヒザを戻さないためには、重心位置をアプローチではもちろん、テイクオフ動作中も決して変えてはいけない。

つまり、
①アプローチ
②テイクオフ
のどちらの局面でも、重心を適正位置にとらえ続けることが必要だ。

①アプローチならそこそこ乗れるようになるけど、②テイクオフ動作中の重心だと、また一段階先の難しさがある。


①まずはアプローチをきちんと滑る
まずは、前段として、しっかりアプローチを滑ってこれることが必要だ。

目安として、RでGを感じられれば、ちゃんと滑れていると思う。Gが適切にかかるときは、R通過のときに、足全体(足裏、足首、股関節、太もも、ハム、、)がグーーッと重くなる感じがすると思う。

大学から始めたジャンパーとしては、これだけでかなりのレベルだと思う。K60のミディアムヒルなら、トップゲートからだと50m~K点前後まで飛べるんじゃないかと思う。

だから、まずはちゃんと背中をアプローチと並行にして、十分にヒザを入れて、顔はしっかり前を向いて、安定して滑れるようにすることが先決だ。


②テイクオフ動作中も、重心を逃さない
次STEPは、テイクオフの動作中の重心位置をキープすること。これが難しい。

アプローチではグーッとくる重たさを感じてたはずなのに、テイクオフ中はそれがなくなってしまっている。ここ1年くらいの自分はこれだったと思う。

みんなも経験がある通り、テイクオフの瞬間から空中直後まで、一瞬意識がなくなる。そして、半無意識下でのテイクオフの動作中に、重心がだいぶ後ろにずれてしまっているんだと思う。

きっとテイクオフ中には足裏にあまり圧を感じていない、というか意識が飛んで記憶にない場合も多いかもしれない。

テイクオフという全身運動に近い動作をしながら、ハイスピードの中でも重心を全く動かさないのは、かなり至難の技と思った。ここは特に動物的感覚が必要なところかもしれない。

いずれにしろ大切なのは、ヒザが戻る場合は、今の自分は動作中に重心が後ろにずれているんだと自覚して、キープする方法を考えることだと思う。


●上手くテイクオフ出来ているときの感覚
一例だけど、上手くいっているときの自分の感覚はこんな感じ。

誤解を恐れずに言えば、以前の感覚から比べると、かなり前にいく感覚に近い。

そうすると、足が抜けずに、テイクオフでもGの延長に近い感じで、足裏や足首が重くなってきて、カンテをズドンと、力強く踏みつける感覚が出てくる。すっぽ抜けているときとは、足裏感覚がまるで違う。

映像で見ても、ヒザの戻りが少なくなって、重たく踏めるのでスキーがインパクトでしなるようになる。
●[YouTube]最近のテイクオフ


<テイクオフ動作中も滑りを攻め続ける>
僕らの場合、ただスッと足を伸ばすだけだと足が抜ける。つまり、普通に立つと動作中に重心が後ろに抜けていってしまう。

だからこそ、僕らとしては前に攻める感覚にする必要があって、それでようやく重心後ろズレが是正されてくる。

僕らはあれだけヒザを戻しまくって飛び出しているわけなので、
・僕らにとっての普通は、すごく後ろ(★重要、これを自覚すること
・僕らにとっての前も、全然前じゃなくて、むしろけっこう後ろ
・僕らにとってはかなり前に重心を持っていくつもりでいないと、適正に近付かない気がした

<くれぐれも誤解のないよう>
誤解してほしくないのは、上で書いた前にいく感覚は、前にダイブする感覚では決してない。頭を前に突っ込ませるのとは全く違う。

つまり、
×(重心後ろにずれたまま)前に飛び込むのではなく
かなり攻めて前に乗り続けながら、踏むのは真下
という感じだ。

上手く乗れているときは、本当にカンテを重たく押し下げられる感じ。グーッと重たく、、足裏をカンテになすりつけるような感じ。すると、長く深く踏める感じになって、ヒザも戻らない。

とにかく、重心位置を、テイクオフの動作の最中までもキープすること。それがヒザを戻さないためのポイントだと思う。


2014年9月23日火曜日

9/20-21, 2014, 白馬ラージヒル・パーソナルベスト

今週は白馬でトレーニングしてきました。立教大のiwtくん、社会人ジャンパーのogwくんとの合宿でした。

●白馬、寒い!
白馬は、とにかく朝夜がすごく寒かった。朝9℃。まだ9月なのに。息が白かった。白馬おそるべし。

宿泊したペンション500マイルはいい感じ。立教チームの常宿で、部屋で休んでるときにコーヒーを出してくれたり、練習してる時間にジャンプ台に見に来てくれたり。部屋も広いし、アットホームで過ごしやすいです。

・ペンション500マイル
http://www.jalan.net/yad318958/



●久々にじっくりトレーニング
そして、ここのところ続いていた試合も先週で落ち着き、今週はじっくりトレーニングが出来ました。これまたとてもいい感じ。

ラージヒルではパーソナルベストを更新(108m)し、初めて100mの大台に乗せることが出来ました。

ジャンプを始めた頃は、いつか100m飛ぶぞと言っていたんだけど、4年近くかけて達成できました。

ようやく、ラージヒルでも自分の方向に飛び出せるようになってきた感じがします。アプローチが良くなってきたおかげです。

本数をある程度飛びながら、ハマるポジションを探したり、飛び出しの方向を調整することが出来ました。

100mを越えてP点付近まで飛ぶと、さすがにフライトが長くて、特に空中後半の落下にさしかかったところからが長いです。

視界にたくさんの点線、白線、続いて青いラインが見えてきて、身体全体にブオオオオオと風圧を感じながら降りていく感じ。スキーと共に、自分の身体全体が落下傘になったような感じ。

白馬のラージヒルは本当に楽しい。


●ラージヒルでもK点越えが見えてきた
さらに、今はテクニックの改良ポイントを具体的にいくつも抱えているので、これはラッキー。まだまだ飛距離アップ出来る余地が具体的に見えています。

特にFTMMとアプローチさえ良くなれば、もっとイケる確信があります。


①FTMM
FTMMは、右に比べて左足が弱い気がしてます。正面映像で見るとよく分かる。左右同じくなるように、特に左足のパワーに気をつける。


②アプローチの修正
骨盤を返したり、顔をしっかり前に向けるためには、お腹からノドまでを反らせるくらいの感じでいかないとだめな気がした。


ヒザが戻って足が抜けないようにするためには、このくらいが必要だ。あと、抜けないためには、方向も多少上になると思う。

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いよいよ、ラージヒルでのK点越えが見えてきた気がします。夢のK点越えまで、あと少し。

今のままでも向かい風が吹けばK点までいっちゃいそうな気もするけど、それだとあまり意味なくて。テクニックをもっともっと向上させたいと思っています。

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●[YouTube]ジャンプトレーニング風景
ノーマルヒル、ラージヒルで。
同じジャンプを複数(正面、横)アングルから。

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●正面からだと、カカトの幅とか左右バランスが良く分かる


●ラージヒルでも、いつもの方向に飛び出す


●パーソナルベストで喜ぶ

2014年9月10日水曜日

9/7, 2014 塩沢 ジャンプ 大会

塩沢の大会は、去年に引き続き2度目の参加。
FIT SKI所属としてのデビュー戦が、ちょうど去年の塩沢でした。

今回の大会は、FIT、ハイテクSC、高翔会など、いつも一緒に行動させてもらってる選手たちが次々に良いジャンプを見せていました。風さえ平等なら、みんなやっぱりすごいんだと、あらためて思いました。

しかし、僕自身はというと、うーーーーーーん
試合、なかなか上手くいきませんね。

今回の自分の結果は60m。
2本目に進めませんでした。

妙高、塩沢と、自分で成功したと思えるジャンプが全然出来ずにいます。

もやもや。


●いいジャンプが出来ない
なかなか上手く飛べない原因はいくつもありますが、大きなところでは2つ。

①単純に下手、笑
②試合続きで、落ち着いた練習が出来ていない

①の方は、ちゃんとテーマを持って練習しているので、時間とともに向上していける実感があります。

よって、テコ入れすべきは②ですね。


●試合続きで練習出来ないモヤモヤ
実は、試合がある週と練習の週では、ジャンプを飛べる本数が大きく異なります。

<試合のときはほとんど飛べない>
試合がある週末は、ジャンプを飛べる本数が激減します。

公式練習2本、試合2or3本で、土日ずっとジャンプ台にいても4~5本程度しか飛べません。

妙高、塩沢など、毎週のように試合が続くときは、毎週末ジャンプ台に通い詰めても、ほとんど本数を飛べないことになります。

一方、土日フルに練習出来るときは、合計30本程度は飛べるので、かなり違いがあります。

練習の時は、何本か飛びながらいい形をつくれたり、習熟中のテクニックを徐々に定着させていけたりするのですが、 試合続きのときだとそれが難しい。

特に、今は定着させたいテクニックがあるので、すごく本数をこなしたい欲求が強いので、欲求不満です。はやくたくさん飛びたい。笑

<ブランクがあるとだめになる部分>
今の自分だと、試合続きのときは、1週間ぶりのジャンプで、感覚を取り戻す前に終わってしまいます。ブランクがあると苦しい部分は、以下の2つ。

(1)運動不足
平日は仕事をしながらで、たいてい運動不足な1週間を過ごしてたりするので、身体がストレッチ不足で固かったり、重たかったりして、アプローチも正確に組めない。身体のキレや体調、柔軟性の維持が大変です。

(2)アプローチ感覚
自分の場合は、なのですが、本数が浅いときに調整が必要になるのはアプローチの滑りの感覚。重心位置や、ポジションの微調整などをしないと、上手く滑れない。

本数が足りないと、アプローチのポジションや滑りを調整するので精一杯になってしまい、本当は試合で出したかった習熟中のテクニックを出せないまま終わってしまう。

もやもや。


●限られた本数で、しっかりと飛ぶには
公式練習よりも前の日にジャンプ台にいられればフリートレーニングできるけど、なかなか平日に会社は休めません。

現実的に出来ることと言えば、、平日の過ごし方を変えることしかなくて、出来ることは2つ。

(1)運動不足を解消する
(2)アプローチ感覚を疑似体験しておく

(1)は、とにかく時間をつくってジョギングしたり、ストレッチしたりするしかない。
(2)は、難しいけど、インラインスケートや、コンバインドの選手が使うローラースキーをつかって道路上で滑ることで、何とかならないかと思ってます。ということで、インラインスケートを注文してみた。届くの楽しみ。

<遊びの延長でトレーニング>
ジャンプなんて遊びみたいなものだから、、と全日本の横川コーチが冗談交じりに話してくれたけど、その通りな気がします。

インラインスケートで遊びながら、結果としてバランストレーニングや、滑りの足裏感覚が感じられればいいんだと思います。


●冬は飛べないのが当たり前になる
冬はジャンプ台整備に多大な人手と時間がかかる関係で、夏のようにひょいひょい飛びに行ける環境ではなくなります。本州には、白馬も含めて、冬の間で準備が出来ているジャンプ台なんてほとんどありません。

冬にジャンプ台が整備されるのは、試合があるときの、試合があるジャンプ台くらい。

よって、冬は練習自体が出来なくて、実質的に試合のときしか飛べない環境になり、本数不足になるのは目に見えています。

だからきっと、夏の試合続きのときのノウハウが活かせるはずで、なるべく身体を動かしたり、インラインスケートとか、アルペンスキーとか、ジャンプ台にいなくても出来ることをやっていき、何とかしたいな、と思います。

もっと遠くに飛びたいから、何とかする!


●西岡さんより(塩沢トライアルラウンド)


●佐藤さんより(塩沢1本目)

2014年8月31日日曜日

2014 妙高サマージャンプ大会

妙高サマージャンプ大会が本日開催されました。
この大会は、道外で日本のトップ選手が勢揃いする数少ない大会でもあります。

ここ数年、台風や濃霧など悪天候が続いていましたが、今年は珍しく天候に恵まれました。


●大会の賑わい
観客数は、去年の何倍でしょうか?
1000人はゆうに越えたとスタッフの方が話していました。

これだけの観客が入った理由には、天候に恵まれたこともあると思いますが、やはり一番はソチオリンピックの効果だったのではないかと思います。

国内トップ選手が勢揃いし、ソチオリンピックでメダルを獲得した地元出身の清水礼留飛選手を始め、メディアでも大きく紹介されている高梨沙羅選手、葛西紀明選手なども出場していました。このあたりが、それまでジャンプになじみのなかった方々も来場されるきっかけになったのではないかと思います。

試合結果は、ソチオリンピック・メダリスト組の竹内択選手の優勝。その他の上位勢も、向かい風をしっかりつかまえて飛んでいくのがよく分かりました。

そして我らがボス・船木さんも、ほぼ無風の中、綺麗なジャンプを見せてくれました。


●だめだったーー
さて自分はというと、ジャンプ人生ワーストの試合をしてしまいました!

どうにも身体が動かなかった。
練習は裏切ることもあるけど、練習しないと確実にだめですね。

若い時はまだごまかしがきくのかもしれないけど、年とると確実にだめ。

ゴミジャンプ連発で、FIT応援団の皆さま、飯山の親御さんたちにせっかく声をかけていただいても、苦笑いでしか返すことが出来ず。。大変不甲斐ない。。去年11月の飯山の大会と同じくらい悔しい内容でした。


●なまりきった身体では飛べない
実は、ここ1週間ほど全く運動が出来ずにいました。
会社内外の飲み会が続き、、それまでせっかく絞っていたのに、身体のキレが全くなくなってしまっていました。

今週はとにかく身体が動かなかった。

脳の指令に身体がついてこなかった。
自分の体じゃないみたいだった。
重くて、遅くて、固かった。
バネやしなやかさがなくて、どすどすした動きしか出来なかった。

陸上ですら、アプローチがまともに組めなかったほど。

試合前日のPMはバレーボールを5セットくらいやったんだけど、それでも重さはとれず。
試合の朝早起きしてジョギングやバランストレーニングしてみたんだけど、それでもキレは戻らず。

やはり急にやってもだめで、負荷は小さくても、日常的に運動し続けることが必須だと痛感しました。


●良薬口に苦し
今回は、良い反省が出来ました。
悔しさは募るけど、良薬口に苦し、です。

やはり心技体揃わないと、自分で納得出来るジャンプは出来ないなと思いました。

そして、技はもともとないとしても(必死に習得中ですが、、笑)
会社員ジャンパーは、わりとメンタル(心)は強いと思うけど、時間の制約などから、何より体がついてこないことが多いです。

スポーツをやるなら、体がキレることが基本です。だから、もっと運動を日常に取り入れていく必要があるなと思いました。

来週以降は試合が続きます。
来週の塩沢、再来週の白馬と。よって、ステージに立つチャンスがすぐに、休む間もなくやってきます。

これらの試合では、身体を動ける状態にもっていき、今できるジャンプはしてきたいと思います。

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●写真1:空中フォームは良くなってきたと思うんだけど


●写真2:小川くんが撮ってくれてた


●写真3:2本目のジャンプ。西岡さんありがとうございます。

2014年8月20日水曜日

2014夏の北海道を終えて③テクニックまとめ

北海道合宿でつかんだテクニックについて、まとめとしてポイントをメモしておきます。

●ジャンプの重要テクニック
①FTMM(by船木さん)
大学生チームのジャンパーたちも、「足を張る」「足の張りが弱い」などの表現はよく使っていて、空中で脚にパワーを入れることの重要性を知っていると思う。

では、その「足を張る」ために具体的に何をすればいいかというと、それは「太ももに力を入れること」だけでいい。(船木さん直伝)

太もも(FTMM)にさえ力を入れれば、人間の身体の構造的に自動的に脚全体の筋肉に必要な力が入る。

よって、足全体に力を入れたいときも、自分で意識するのは太ももだけで良い、ということだ。

空中で脚パワーが入ることの効果は以下の通り。
(1)空中分解の可能性が減り、安全
(2)向かい風を浮力に変えることが出来る

<映像で見るFTMMの効果>
この効果を、何より映像で紹介しておきたい。

空中分解がなくなり、安定して飛べるようになる。
[YouTube]FTMMなし/あり比較

やっぱり足に力が入っていると、とにかく安全なんだ。

空中で風の揺さぶりに耐えることが出来るし、向かい風が来た時はそれをしっかり受け止められるようになるので身体が持ち上がる。

<もしも足が張れないときは>
もし空中で足がゆるむ場合は、アプローチの段階からFTMMに力を入れておけばいい。(これもby船木さん)

自分の場合だと、アプローチのスタートで腹筋と骨盤に力を入れておいて、その上に上半身を乗せる感じで組むと、テイクオフした後も脚に力が入り続けてくれることが多い。

みんな、アプローチでどうしておくと空中で足に力が入るか。各自試しておくと良いと思う。

ジャンプは安全確保が第一。
だから、まずやるべきことは、このテクニックだと思う。


②アプローチで腰を落とす(by船木さん)
<立ちやすい>
腰高のアプローチで、上半身をつぶしながら滑ってくると、立ち上がるときには、実はものすごく脚力が必要になる。

そこで、腰を落とすor頭を上げるのどちらでもいいんだけど、頭の位置が腰より若干高くなるくらいで組むと、脚力がなくてもすごく立ちやすくなる。

これ、やれと言われてもかなり半信半疑だと思う。正直えーって思った。

しかしながら、それでもと思いながら実際に腰を落としてみると、すごく立ち上がるのがラクになって、実はこれまですごい苦しい中で立ってたんだと気付いた。

そしてテイクオフで足がすっぽ抜けにくくなるので、腰が前にいくようにもなってきた。


●左:従来アプローチ
●右:腰を落としたアプローチ


●左:腰が後ろ。頭が下を向くので目線が近く、タイミング遅い
●右:腰が前に出て、目線を遠くにおいているのでタイミングも合う

<顔の向きそのままドーーーーン>
また、腰を落とすと顔の向きが上がってきて、こうなって初めて、西方俊也さん直伝・顔の向きそのままでドーーーンが出来た。立ちやすくなったおかげだろうか。

顔の向きそのままに、頭の位置をそのままにするように飛び出すと、テイクオフ動作の中で、肩の開きや上半身の動き出しがない。よって、ロスのない、無駄のない、きれいなジャンプに近づける。


③なめらかに、ラインを崩さない(by桜井さん)
<角のある動き、激しい動きはしないこと>
滑り始めてから自由落下のラインのとおりに、なめらかに、ゆるやかに、しなやかに、静かに動く。

例えば、これまではテイクオフで急激に手を使ってしまっていたけど、これでは自然と前に進んでいく流れを崩してしまう。

だから、今後は力を抑えてでも、自然の流れを崩さないで飛んでいこうと思う。

角のある動きはロスになる。急激に動くのは必ずロスになる。だから、流れを崩すような激しい動きは絶対にしないこと。

実際にテイクオフで手を使わずに、立ちながらサッと手を体側につけるようにすると、空中でスムーズに進んでいく気がした。


●自分のジャンプが伸びるとき
<失敗は増えるけど、それでいいのかも>
上のテーマに取り組んでいるときに、特に②③では、それまでには出なかった極端な失敗ジャンプが急に多くなった。

余市でK点50m越えを連発していたのに、急に35mに落ちる。

どうしたのかなと思いつつも、失敗したあとスロープカーに向かう途中、これは良いことなんだと思いながら歩いてた。

というのも、それまでにやったことのない動きが出来ている裏付けだと思ったからだ。

<守りに入ったトレーニングは決してしない>
きっと、既に出来る範囲内、安全に飛べる範囲内のジャンプをリピートしているときは、失敗は少ない。でも、ジャンプは変わらないはず。

このときは、ちゃんと自分のジャンプを変えようとする動きが出来ているんだと思えた。このまま続けていけば、いつか1つ上の到達点にイケるはずだと思えた。

自分のジャンプを変えるときは、それまでに持っている安全飛行のイメージに当てはまらない動きをするわけなので、誰でも恐怖感はあるんだと思う。でも、より遠くに飛びたいのなら、変えないと意味がないんだと思う。

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今後は、上の3つが重点テーマ!
特に、①FTMMだけは何としてもマスターするべきだ。

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さて、8月後半からは本州で連戦!
去年よりきれいに飛びたい!

2014夏の北海道を終えて②ジャンプ

夏合宿では、宮の森、大倉山、荒井山、余市、白馬、妙高。
たくさん飛んだ。

4月から緻密に作戦を立て、会社で休み調整をしおいたのが功を奏した。

書き出してみるとひく。笑

8/1朝始発の飛行機で札幌に出発
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8/1 AM宮の森、PM秘密トレーニング
8/2 AM宮の森(大会)
8/3 AM 大倉山(大会)
8/4 オフ
8/5 AM宮の森
8/6 AM宮の森、PM荒井山
8/7 AM宮の森、PM荒井山
8/8 AM荒井山
8/9 AM大倉山、PM荒井山
8/10 AM大倉山、PM荒井山
8/11 PM宮の森
8/12 AM余市、PM余市
8/13 AM余市、PM余市
8/14 移動(フェリー)
8/15 AM白馬
8/16 AM妙高、PM妙高
8/17 AM妙高、PM妙高


さて、忘れないうちに、各ジャンプ台での記憶をたどってみよう。

●宮の森(K90)
トレーニング日:8/2、5、6、7、11

< FITチームと練習>
FTMMで安定飛行するトレーニングは主に宮の森でした。主にFITチームメンバーで練習させてもらった。

ジャンプ台のスタートゲート付近の階段に腰掛けながら、ジャンパーとして、あの船木さんからアドバイスをもらう。まさかこんな日が来るとは、、子供の頃は信じられなかった。

< FTMMで空中が安定>
そしてFTMMの成果あり。
杉本さんから、安心して見ていられるようになったって言われるようになった。スキーもブレなくなった。

25番から出ればだけど、無風でも80mオーバーが平均的に飛べた。


写真:宮の森のスタートゲート。杉本コーチの合図を待つ。女子ゲートから必死に飛ぶおっさんの図。笑


●大倉山(K120)
トレーニング日:8/3、9、10
飛んだのは、試合の2本、翌週土曜5本、日曜2本。

<ものすごい浮力>
ここは風圧が強くて、本当に飛んでいる感じがする。スキー全体に風を受けて、足裏で空気を踏みつけている感じ。重たい空気のカタマリが圧力になって、足裏全体にグーーーッとかかってくる。浮力がものすごい。

あれでK点まで飛んだら、どんなに楽しいんだろう。

少しだけ、ラージヒルでのK点ジャンプの世界を垣間見られた気がする。想像できない世界から、想像の範囲内に入ってきた=現実的なターゲットとして入ってきた、そんな気がする。

高翔会の練習にご一緒させてもらい、練習する機会をもらえたのが嬉しかった。

FTMMだけ心がけて飛んだけど、大倉山での本数もある程度稼げて、だいぶ慣れてきたと感じられた。FTMMに加えて、攻める動きも出来るようになっていた。

<仲間のラージヒルデビュー>
8/10は強風で練習をやめかけたけど、一緒に練習した立教4年のIWTくんの大倉山チャレンジ・ラストチャンスということもあり、慎重に風を見てもらい、2本飛ぶことができた。

やっぱりジャンプを始めたのなら、ラージヒルは飛びたいもんね。彼の2本目は、安定したいいジャンプだった。

僕は27番ゲートから出て、最初のライン、85mまであと少し!


写真:大倉山でのテイクオフの瞬間。五輪マークがきれい。


●荒井山(K55)
トレーニング日:8/1、6、7、8、9、10
ジャンプ映像[YouTube]:https://www.youtube.com/watch?v=yZnvPWtJnfs

理由は分からないけど、何か好きな台。アプローチで乗りやすい。

腹筋と骨盤にクッと力入れて、腰を落として、どんどん前にヒザ入れて攻めながら滑っていく。すると、荒井山でもものすごく強いGを感じる。

24番ゲートなら、無風でもバンバンK点を越えていけた。去年向かい風の中、偶然飛べた最長距離を、今年は風がなくてもコンスタントに飛んでいけた。

<大学生チームの成長株>
阪大のたっきーが上手くなっていてびっくり。まぐれでは決してなくて、アプローチやテイクオフが確実に上手い。これはすごい。やっぱり前のめりで転ぶ選手は上手くなるんだろうか。


●余市(K50)
トレーニング日:8/12、13
ジャンプ映像[YouTube]:https://www.youtube.com/watch?v=MQu7ohgXSYs


写真:余市竹鶴シャンツェ

ジャンプの名門・余市紅志高校のすぐ近く(裏庭?)にある。
カンテが低くて、飛行曲線がものすごく低いジャンプ台。飛び出した瞬間に低くてびっくりして、その後だんだんランディングバーンから離れていく感じ。

トップから4段下げて、K点越え連発。去年はトップから出てたかな?それでもあとわずか、K点に届かなかったんだ。

<東工大のエース>
東工大1年の石橋くんが上手くなってきていい感じ。余市の2日間だけでも、かなりレベルアップしてた。すごい。アプローチの滑りはオレより上手い。見習わないと。

<無駄を削ぎ落とす>
余市では桜井さんに見てもらえたのが、とてもありがたかった。桜井さんのアドバイスのおかげで、新たな美学が芽生えてきた。

これまでは、鋭く低く、そして速いテイクオフ、深い前傾姿勢なジャンプが好きだった。そこは相変わらずなところあるけど、それだけじゃない。

「無駄を削ぎ落したジャンプ」「角のない、なめらかなジャンプ」がきれいなジャンプなんだと感じるようになってきた。

これは、僕にとっては、大きな価値観の変化。

無理やり低く出ようとは思わないし、強引に前傾を深めることもしたいと思わない。かわりに、ブレーキをかけるような無駄な動きを一切なくして、静かにスッと出たい。

それまでの自分のジャンプ映像を見直してみると、やっぱり、桜井さんに見てもらうまでのジャンプは、短くて急だ。特にテイクオフが。

ゆるやかになめらかに。しなやかに。飛びたい。

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★実り多かった北海道
北海道では、空中も安定してきたし、船木さんのアドバイスのおかげで腰が前に出るようになった。

そして桜井さんのお陰で、無駄な動き、激しい動き、角のある動きを削ぎ落とそうという、なめらかなジャンプに移行する傾向が芽生えてきた。

収穫はすごくあったと思う。

合宿で一緒に過ごしたメンバーの中でも、一番吸収出来たのは自分かも?と思ってしまうくらい、次のステージに進むためのヒントをもらえた気がする。


本州に帰ってきてからも即ジャンプ。

●白馬(K90)
トレーニング日:8/15

<危ないときはFTMM>
フェリーで1日中寝ていたせいで、身体全く動かず。脳から指令を出しても、筋肉が動かない。身体と脳のシンクロ率低い感じ。さらに雨で視界もいまいち、アップも不十分。アップしてても身体が動いていないのが分かる。

こんなときは危ないので、安全のため、FTMMだけを心がけて飛んだ。

ジャンプ内容は、めずらしくタイミングが早かった。アプローチのポジションが変わりつつあり、目線が遠くなってきているんだろうか。

白馬には後輩にあたる東工大1年生ジャンパーISBSくんが見に来ていた。来年は一緒に飛ぼう!


●妙高(K90)
トレーニング日:8/16、17
ジャンプ映像[YouTube]:https://www.youtube.com/watch?v=kvxr8oENW78

合宿の締めくくりとして、最後に妙高赤倉で飛んできた。

<静かなテイクオフがいい>
無駄な動きを削ろうと思って、、船木さんのマネをして飛んでみた。

テイクオフで手を使わずに、空中姿勢をサッとまとめるようにしたら、空中ですごく安定感が増した。

これまでは過剰な手を跳ね上げる動作があったことで、テイクオフのときに重心もバランスも崩してしまっていたんだと思う。その状態で空中に飛び出していっていたので、なかなか空中が安定しなかったんだと思う。

妙高では、空中でグライダーになったような感覚が味わえた。

何も力が入っていない、どこにも力が入っていない、見ていて力感がないジャンプ。だから、去年より良かったんだと思う。

でも、まだまだ余分な手の動きは残っている。それもかなり。これらはどんどん削っていこうと思う。もっと静かで、綺麗なジャンプをしたい!

<ノーマルヒルでK点ジャンプ>
トップから4段下げで、92m。その後もK点前後。ノーマルヒルでK点を越えていけたのは初めて。

飛び出し後の視界が、一気にジャンプ台の底まで見えて、すごく遠くにK点が見えたの覚えてる。たまたま来ていた久之さんが「いいじゃねーか、92メーター!!」と言ってくれた。

でも、飛距離は今はどうでもいいんだ。風とゲートでいくらでも変わるから。

今は、もっと無駄を削った、綺麗なジャンプをしたい!

2014年8月19日火曜日

2014夏の北海道を終えて①グルメ

今回の北海道合宿もすごく楽しみにしてたんだけど、幸いにも、その通りに過ごせた気がします。

今回も楽しかった!
・初めて出る大会
・大倉山初フライト
・集中的にジャンプを飛べた
・船木さんはじめトップ選手にも会えた
・わいわい大学生仲間とも合宿できた
・たまにはジャンパー仲間、ジャンプファン仲間たちと飲みに出かけたり、札幌にいる会社の人にも会えたり

いつものことながら、観光など一切せず、笑
ひたすらジャンプだけを飛び続けた合宿でした。

といいつつも、札幌は食事がおいしい店がたくさんあって、夜はあちこち食べ歩いた。

★札幌食べ歩き
スープカレーのSuage、GARAKU、ハンバーグのHIGE、パフェのよつ葉ホワイトコージ、サッポロビール園。

特に、SuageとHIGEとよつ葉パフェはお気に入り。

●Suage
http://www.suage.info/

札幌スープカレーで一番好き。

●ひげ
http://r.gnavi.co.jp/rph2fak50000/

感動的においしい!去年はまって、今年も期待通りの味!
店内もきれい&おしゃれ。肉食系女子と行きたいところ。
(2019追記:ここ数年は、味、接客ともに全く好みではなくなってしまった、、、。オーナー変わったのかな、もはや別の店

●よつ葉
http://www.yotsuba.co.jp/white/

今まで食べたパフェで一番かも。
雪印パーラーよりもずっとおいしい!

などなど、話題は尽きないですが、グルメガイドはそこそこに、肝心のジャンプも好調です。

トレーニングの振り返りは、次エントリで。