たくさん飛んだ。
4月から緻密に作戦を立て、会社で休み調整をしおいたのが功を奏した。
書き出してみるとひく。笑
8/1朝始発の飛行機で札幌に出発
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8/1 AM宮の森、PM秘密トレーニング
8/2 AM宮の森(大会)
8/3 AM 大倉山(大会)
8/4 オフ
8/5 AM宮の森
8/6 AM宮の森、PM荒井山
8/7 AM宮の森、PM荒井山
8/8 AM荒井山
8/9 AM大倉山、PM荒井山
8/10 AM大倉山、PM荒井山
8/11 PM宮の森
8/12 AM余市、PM余市
8/13 AM余市、PM余市
8/14 移動(フェリー)
8/15 AM白馬
8/16 AM妙高、PM妙高
8/17 AM妙高、PM妙高
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さて、忘れないうちに、各ジャンプ台での記憶をたどってみよう。
●宮の森(K90)
トレーニング日:8/2、5、6、7、11
< FITチームと練習>
FTMMで安定飛行するトレーニングは主に宮の森でした。主にFITチームメンバーで練習させてもらった。
ジャンプ台のスタートゲート付近の階段に腰掛けながら、ジャンパーとして、あの船木さんからアドバイスをもらう。まさかこんな日が来るとは、、子供の頃は信じられなかった。
< FTMMで空中が安定>
そしてFTMMの成果あり。
杉本さんから、安心して見ていられるようになったって言われるようになった。スキーもブレなくなった。
25番から出ればだけど、無風でも80mオーバーが平均的に飛べた。

写真:宮の森のスタートゲート。杉本コーチの合図を待つ。女子ゲートから必死に飛ぶおっさんの図。笑
●大倉山(K120)
トレーニング日:8/3、9、10
飛んだのは、試合の2本、翌週土曜5本、日曜2本。
<ものすごい浮力>
ここは風圧が強くて、本当に飛んでいる感じがする。スキー全体に風を受けて、足裏で空気を踏みつけている感じ。重たい空気のカタマリが圧力になって、足裏全体にグーーーッとかかってくる。浮力がものすごい。
あれでK点まで飛んだら、どんなに楽しいんだろう。
少しだけ、ラージヒルでのK点ジャンプの世界を垣間見られた気がする。想像できない世界から、想像の範囲内に入ってきた=現実的なターゲットとして入ってきた、そんな気がする。
高翔会の練習にご一緒させてもらい、練習する機会をもらえたのが嬉しかった。
FTMMだけ心がけて飛んだけど、大倉山での本数もある程度稼げて、だいぶ慣れてきたと感じられた。FTMMに加えて、攻める動きも出来るようになっていた。
<仲間のラージヒルデビュー>
8/10は強風で練習をやめかけたけど、一緒に練習した立教4年のIWTくんの大倉山チャレンジ・ラストチャンスということもあり、慎重に風を見てもらい、2本飛ぶことができた。
やっぱりジャンプを始めたのなら、ラージヒルは飛びたいもんね。彼の2本目は、安定したいいジャンプだった。
僕は27番ゲートから出て、最初のライン、85mまであと少し!

写真:大倉山でのテイクオフの瞬間。五輪マークがきれい。
●荒井山(K55)
トレーニング日:8/1、6、7、8、9、10
ジャンプ映像[YouTube]:https://www.youtube.com/watch?v=yZnvPWtJnfs
理由は分からないけど、何か好きな台。アプローチで乗りやすい。
腹筋と骨盤にクッと力入れて、腰を落として、どんどん前にヒザ入れて攻めながら滑っていく。すると、荒井山でもものすごく強いGを感じる。
24番ゲートなら、無風でもバンバンK点を越えていけた。去年向かい風の中、偶然飛べた最長距離を、今年は風がなくてもコンスタントに飛んでいけた。
<大学生チームの成長株>
阪大のたっきーが上手くなっていてびっくり。まぐれでは決してなくて、アプローチやテイクオフが確実に上手い。これはすごい。やっぱり前のめりで転ぶ選手は上手くなるんだろうか。
●余市(K50)
トレーニング日:8/12、13
ジャンプ映像[YouTube]:https://www.youtube.com/watch?v=MQu7ohgXSYs

写真:余市竹鶴シャンツェ
ジャンプの名門・余市紅志高校のすぐ近く(裏庭?)にある。
カンテが低くて、飛行曲線がものすごく低いジャンプ台。飛び出した瞬間に低くてびっくりして、その後だんだんランディングバーンから離れていく感じ。
トップから4段下げて、K点越え連発。去年はトップから出てたかな?それでもあとわずか、K点に届かなかったんだ。
<東工大のエース>
東工大1年の石橋くんが上手くなってきていい感じ。余市の2日間だけでも、かなりレベルアップしてた。すごい。アプローチの滑りはオレより上手い。見習わないと。
<無駄を削ぎ落とす>
余市では桜井さんに見てもらえたのが、とてもありがたかった。桜井さんのアドバイスのおかげで、新たな美学が芽生えてきた。
これまでは、鋭く低く、そして速いテイクオフ、深い前傾姿勢なジャンプが好きだった。そこは相変わらずなところあるけど、それだけじゃない。
「無駄を削ぎ落したジャンプ」「角のない、なめらかなジャンプ」がきれいなジャンプなんだと感じるようになってきた。
これは、僕にとっては、大きな価値観の変化。
無理やり低く出ようとは思わないし、強引に前傾を深めることもしたいと思わない。かわりに、ブレーキをかけるような無駄な動きを一切なくして、静かにスッと出たい。
それまでの自分のジャンプ映像を見直してみると、やっぱり、桜井さんに見てもらうまでのジャンプは、短くて急だ。特にテイクオフが。
ゆるやかになめらかに。しなやかに。飛びたい。
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★実り多かった北海道
北海道では、空中も安定してきたし、船木さんのアドバイスのおかげで腰が前に出るようになった。
そして桜井さんのお陰で、無駄な動き、激しい動き、角のある動きを削ぎ落とそうという、なめらかなジャンプに移行する傾向が芽生えてきた。
収穫はすごくあったと思う。
合宿で一緒に過ごしたメンバーの中でも、一番吸収出来たのは自分かも?と思ってしまうくらい、次のステージに進むためのヒントをもらえた気がする。
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本州に帰ってきてからも即ジャンプ。
●白馬(K90)
トレーニング日:8/15
<危ないときはFTMM>
フェリーで1日中寝ていたせいで、身体全く動かず。脳から指令を出しても、筋肉が動かない。身体と脳のシンクロ率低い感じ。さらに雨で視界もいまいち、アップも不十分。アップしてても身体が動いていないのが分かる。
こんなときは危ないので、安全のため、FTMMだけを心がけて飛んだ。
ジャンプ内容は、めずらしくタイミングが早かった。アプローチのポジションが変わりつつあり、目線が遠くなってきているんだろうか。
白馬には後輩にあたる東工大1年生ジャンパーISBSくんが見に来ていた。来年は一緒に飛ぼう!
●妙高(K90)
トレーニング日:8/16、17
ジャンプ映像[YouTube]:https://www.youtube.com/watch?v=kvxr8oENW78
合宿の締めくくりとして、最後に妙高赤倉で飛んできた。
<静かなテイクオフがいい>
無駄な動きを削ろうと思って、、船木さんのマネをして飛んでみた。
テイクオフで手を使わずに、空中姿勢をサッとまとめるようにしたら、空中ですごく安定感が増した。
これまでは過剰な手を跳ね上げる動作があったことで、テイクオフのときに重心もバランスも崩してしまっていたんだと思う。その状態で空中に飛び出していっていたので、なかなか空中が安定しなかったんだと思う。
妙高では、空中でグライダーになったような感覚が味わえた。
何も力が入っていない、どこにも力が入っていない、見ていて力感がないジャンプ。だから、去年より良かったんだと思う。
でも、まだまだ余分な手の動きは残っている。それもかなり。これらはどんどん削っていこうと思う。もっと静かで、綺麗なジャンプをしたい!
<ノーマルヒルでK点ジャンプ>
トップから4段下げで、92m。その後もK点前後。ノーマルヒルでK点を越えていけたのは初めて。
飛び出し後の視界が、一気にジャンプ台の底まで見えて、すごく遠くにK点が見えたの覚えてる。たまたま来ていた久之さんが「いいじゃねーか、92メーター!!」と言ってくれた。
でも、飛距離は今はどうでもいいんだ。風とゲートでいくらでも変わるから。
今は、もっと無駄を削った、綺麗なジャンプをしたい!
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