2015年12月5日土曜日

もうすぐ冬がはじまる。

この冬の北海道の予定もだいぶ決まってきました。
朝日町、下川町、名寄など、仲間のみんなとあちこち行けそうな感じ。たのしみ。


●好きな場所(朝日町、下川町)
朝日町は合宿センターが素晴らしい。
新しくてきれいで、広くて、温泉も良い感じ。体育館もついてる。

下川町は大好きな町。
一緒にバンクーバーオリンピックを見に行ったなじみの方々がいらっしゃったり。

ジャンプ台の飛びやすさも抜群。
特にアプローチが素晴らしく、飛行曲線も最高。

スーパーのQマートを見ると、
いつもどこかなつかしくて、泣きそうになる。笑
店の前のビールケースが置いてあったので、そこでシミュレーションをやったこともあった。

パスタがおいしいアポロ、パン屋さん(やない)など、好きなお店もあって。

下川町は、東工大の後輩と4年前に初めて行って以来、いつも行くのが楽しみな場所。


●今年は必ず行く
去年は仕事で行けなくなってしまった。
せっかくとった飛行機もキャンセルして。
どうにもならなかったな。

それで年末年始の予定がすっぽり空いてしまって、途方に暮れていたのを覚えてる。

友達がやってるバーに飲みに行ってみたり。
本当に久しぶりの、大学生のとき以来のカウントダウンライブに行ってみたりしてた。

しかし、今年もあいかわらず仕事は盛り上がっていて、笑
数年ぶりの休日出勤も一度では済まずに。

しかし、今年はジャンプ出来ないと発狂すると思って。笑
何とか調整する予定。飛行機ももう決めてしまった。


●ランナーズハイ
今日は1週間ぶりに走ってきた。
いつものお気に入りのコース。

走るとやっぱ気持ちいい。

寒いから身体温まるまで多少時間かかるけど。
夜風の中の解放感が良くて。音楽がくるとさらに良くて。

いわゆるランナーズハイっていう感覚なんだと思う。
脳内でなんと麻薬と同じ成分が生成されてるらしい。それは解放感あるはずだと思った。笑

<ランナーズハイは「脳内大麻」で引き起こされる:研究結果>
http://wired.jp/2015/10/28/body-cannabis-when-you-run/


●1年の中での緩急
サマージャンプ終了後から最近までは、トレーニングを緩めにして、いろんな友達に会ったりしてた。

いわゆる充電期間を楽しんだ。
食事も普通に3食とって。

やっぱり、ずっとストイックなのは、自分は長続き出来ないと思った。会社で時間制限も大きい中で、さすがにやり切れない。

一方で、ゆる過ぎたらアスリートじゃないし、もっと遠くには飛べない。

だから、1年の中で、追い込む時期とオフの時期を、きちんと作戦を考えた上で設定したら良いんだと思った。

1年の中での緩急の付け方をデザインする感じだ。

今年やってみて思ったけど、1年通しての食事制限や、誰とも会わずにずっとトレーニングとか、とてもやり切れない。

だって、夕飯にパスタ食いて~よ~
好きな子と赤ワイン飲みて~よ~
って思う。笑

だから、休みの時期をしっかりセットして、戦略的に休む。笑

そして今は、そろそろトレーニングを増やしていきたい時期になってきた。冬が近い!

この冬も楽しもうと思います。


●写真:2011年クリスマスの下川町。きれい。

2015年11月16日月曜日

2015サマージャンプ練習ファイナルat飯山(11/15, 2015 )

夏のジャンプが終わってしまった。

今の心境としては、まだ飛びたいなー飛びたい飛びたい飛びたい飛びたい、って感じ。

今日は最後なので、単純に楽しもうと思ってた。

なので、高いゲートでお祭り騒ぎをしてみた。基本的に僕はオーバースピードが好きなのだけど、今日はさらに飛ばしてみた。

K点を絶対に下回らないように、いつもより数段高いゲートでK点越え連発。・・・すごくたのしい。笑


●K点ジャンプで空中感覚をつくる
こうして高いゲートからK点越え連発する作戦は、単純に楽しいだけでなく、実は合理的な練習方法だったりもする。

K点ジャンプを繰り返すと、良い空中感覚が身体に蓄積されて、刻まれると思う。

実は、ゲートを上げても、空中フォームがだめならあまり伸びない。速いスピードは、テイクオフの推進力不足を補ってはくれるけど、空中の飛行効率までは助けてくれないからだ。

よって、空中フォームだけは、しっかりつくらないとなかなかK点には達しないと思う。一方で、K点まで飛ぶときは、ほぼ自己ベストに近い、理想的な空中フォームが出来ていると思う。

僕がいつも女子より高いゲートで飛びたがるのには、単純に遠くまで飛びたいのに加えて、上記のような、良い空中感覚を身体に定着させたり、理想の空中フォームを固めたいといった理由があるからだ。

白馬などに行くと、ノーマルヒルK90でわざわざ低いゲートから出て、70mにも届かずに着地している選手をよく見かける。でも、それだと苦しいんじゃないかと思ってしまう。

低空飛行だと、十分な前傾や飛行姿勢をとれないままの着地になったりするので、空中感覚が苦しいものになる。すると、その苦しさや、それを打開しようとする気持ちが力みにつながり、だんだんテクニックも狂ってくる。しかも飛距離が出ないので楽しくもない。

やっぱりジャンプトレーニングの原則は、オーバースピードで小さなミスは帳消しにして、伸び伸び飛ぶことだと思う。空中や滞空時間の余裕は、テイクオフをリラックスさせてくれたり、ジャンプ全体を柔らかくしてくれる。


●盛り上がった
今回は、一緒に練習していた大学生チームも、みんな良い感じに見えた。自己ベストを更新する選手が多くて、初めてのK点越えを達成した選手が3人もいた。この夏の最後の最後で、自分たち自身で喜べるジャンプが出来たのは良かったと思う。

<K点越え、簡単じゃない>
実は、小さなミディアムヒルであっても、K点まで飛ぶのは、なかなかハードルが高かったりする。

一緒にやりながら見ている感覚としては、大学から始めた選手で、たとえトップゲートからだとしても、大学4年間のうちにミディアムヒルでK点に到達出来るのは、10人に1人程度だと思う。

だから、K点越えは簡単じゃないし、そこまで達するのはすごいと思う。

ちなみにだけど、ノーマルヒルだとまた話が変わる。ミディアムK点越えの実力でノーマルヒルに移ったとしても、K90のはるか手前、、70m程度しか飛べなかったりする。

そして、さらにこの世界にはラージヒルというものがあって、ここではノーマルヒルでK点まで飛べる選手でも、かなり高いゲートから出たとしても、K120で100mもいかなかったりする。。

このように、ジャンプ台が大きくなるごとに、リセットがかかる感じだ。毎回、それまでのジャンプ台でK点を越えていても、次のカテゴリの台に移ると、P点にも届かない。また、ここから始めようかと、リスタートすることになる。


●自分自身の課題
<飛行姿勢を最後まで>
今日伸び伸び飛んでみて思ったのは、これからはもっとK点越えフライトに慣れたいなということだ。

K60の飯山のミディアムヒルだったけど、空中で65mに達する飛行曲線を感じて、途中でやめてしまうジャンプが多過ぎた。もったいないし、そもそも気合い足りてない。

だから最後まで飛行を続けることをチャレンジしたい。で、チャレンジしたいことがあると、飛びたくなる。だから今もっと飛びたい。

K点越えでも安定していつでもテレマークを入れられるようになりたい。

<長く踏む>
また、テイクオフでも試したい感覚がある。

長く踏む、という感覚をつかみかけている気がする。Gを上手く使う方法が分かりかけている気がする。

今はまだ、どうしても足裏で重心をとらえきれず、アプローチのカーブ通過あたりで重心位置が前後にぐらぐらブレてしまったりしている。

もし、ここで上手く重心位置を一定にしていられれば、その場所をずっと踏み続けることが出来ているわけなので、長い時間ずっと加圧を続けることが出来て、長い踏み切りとなる。

そしてこのあたりは、きっとアルペンも含めた、スキー技術そのものが発揮されるところなんだと思う。スキー経験のある選手がジャンプも上手くなることが多いのは、重心位置を変えずにアプローチを滑れるので、長い加圧を自然と出来るからだと思う。

僕自身はスキー自体が決して上手ではないので、ここが克服出来るかどうかで、将来的に到達出来るレベルが大きく変わると思う。

それでも、今日は多少タイミングを外しても、それなりに飛んでいけた。

スーーーッと低く伸びていく、自分らしいジャンプが何本かは出来たと思う。

タイミングを外しても飛べるのは、タイミングの許容範囲が広がってきているということであり、加圧している時間(or区間)が長くなってきていることの裏付けかなと思った。あと空中の飛行効率の良さ。

こんな感じで、今はいろいろ試したいテクニックがあるので飛びたいけど、次のチャンスは年末の北海道。

それまでに、身体のバネやバランス、体重もちゃんとメンテナンスして、動く身体で北海道入りしたいと思います。

たのしみ!


●写真:雨上がり。ジャンプ台から見えた虹!

2015年11月8日日曜日

2015夏を思い返す

2015年の夏を終えて。
あれこれ試行錯誤をしたシーズンだったと思うので、ここでその振り返りをしてみました。


●振り返りその1(食事)
前半4月~7月いっぱいころまでは、かなりストイックにしてた。

まず減量した。

<トップ選手のBMI>
僕は一般的には細い方かもしれないけれど、ワールドカップでポイントを取る選手たちのBMIと比べると重すぎる。

僕の身長168cmだと55kg程度が望ましいけど、当時はだいたい56kg~57kgくらい。暴飲暴食して重い時は58kg近くあったと思う。よって、3kg程度絞ろうと思っていた。

なお、トップ選手は筋肉があってのその体重であり、自分とは身体に占める筋肉比率が違うので、単純に体重だけ並べても彼らと同じくなれるわけではない。

それでも、体重だけでも同じくしようと思ってた。

もちろんBMIルールにはひっかかるので、スキーを短くする必要が出てくるけど、それでもいいと。やってみようと思った。

身体が一番動く体重まで絞ろうと思っていた。

<食事>
そのために、食事やカロリーなど、かなり調べたと思う。いろんな栄養成分にも詳しくなった。

しかし、ダイエットの食事法などは世間一般において永遠のテーマであり、無数の方法論が語られていてキリがない。

よって、自分としては割りきって、人間の脂肪分は、ほぼ炭水化物から出来ていると理解して、

シンプルに、(1)炭水化物 と (2)脂質
この2つを極力カットすれば良いと決めた。

具体的には、炭水化物は1日が最低必要量が100g程度らしいので、その程度に抑えることにした。

ちなみに、日本人平均の炭水化物摂取量は1日あたり200g~300g程度とのこと。ご飯一杯(150g)で60g程度含まれる。

こうなると、食材の栄養成分が気になるようになる。スーパーなどで食材を手にとると、真っ先に栄養成分表示を見るようになっていた。

おいしそう、ではなくて、炭水化物量と脂質量はどのくらいか?が気になる感じだ。

そして、菓子パンを見て炭水化物40gと書いてあるとゾッとしたりした。こんなもの恐ろしくてとても食べられない!という感覚だった。

炭水化物カット作戦の一例としては、パスタの麺のかわりに半分くらいもやしを混ぜてみたり、もっと攻めて、もやしだけにしたりもした。豆腐やこんにゃくも炭水化物がほぼゼロだとも分かった。

また、鳥のササミは炭水化物も脂質もほとんどなく、かつお腹にもたまってベストだと思ったりした。

コーヒーもわりと空腹感を消すのに使えると思ったり、夜はあまり食べないようにしてみたり。

で、一度は55kg近くになったけれど、結局は、なかなかつらかった。笑

やっぱ食べないのは続かないと気付いた。これが出来るのは葛西紀明選手くらいだと思った。笑

だから、過剰すぎない範囲なら食べてもいいから、その分とにかく運動しようと思うようになった。

結局、取り組み前よりも1kg減くらいで落ち着いてるけど、実際に試してみて初めて感じた感覚も多かったので、やってみて良かったと思った。


●振り返りその2(陸上トレーニング)
今年は陸上トレーニングも作戦を立ててやってみた。

ジャンプ台にいるのは、たとえ毎週欠かさずに通ったところで1週間のうち2日。実際にはせいぜい隔週だったりするので、ジャンプ台にいないときの方が圧倒的に長い。

だから、ジャンプ台にいないときのトレーニングが大切なのは言うまでもない。

今年は特に、バランスと柔軟性を高めようとしてみた。

バランスの重要性は、昨年横川ヘッドコーチからも直々に教えてもらった通り、助走路の滑り、テイクオフ、空中の安定など、ジャンプ競技には必須な要素の1つだ。

トレーニングメニューとしては、近くの公園でスラックラインに近いことをやってみたり、片足立ちで様々な上下・左右・回転などをセットにして、朝や帰宅後にこなしてた。

また、柔軟性も重視した。
特にアプローチへの効果が大きい。

これまでは関節が硬くて物理的にベストポジションをとれない状態が続いていた。

アプローチで何とか骨盤を立てようとして、グッと力を入れて強引に形をつくらざるを得ない状況になっていて、身体の硬さが力みにもつながっていた。

今は、筋肉を伸ばして身体をほぐせるようなジムにも通ってみてる。これは肩こりもほぐせて良い感じ。

柔軟性が上がって、アプローチで簡単に良いポジションをとれるようになったことで、滑りの向上やリラックスにつながったり、身体のバネも良くなったことで、さらにしなやかな動きが出来るようになった。

ジャンプへの反映もあったと思う。

今年はジャンプを飛んだ本数は昨年の半分以下だったけれど、空中が長いラージヒルでも、安定飛行でK点まで飛ぶことが出来たのは、このトレーニングのおかげかなと思ってる。


●振り返り(まとめ)
<気合が入ってたシーズン>
実は、今シーズンは、ある程度の覚悟を持って臨んでいたと思う。(過去記事)

さすがの僕も、ジャンプをいつまで出来るか分からない、だから今やらないと、と思っていて、そう思うと身体も動いた。

Runningアプリの記録をみると、5月はほぼ毎日(31日中25日以上)走ったり陸トレをしていたようで、7月いっぱいまでは食事制限も含めて、ほぼ同様に過ごせていた。

実際、7月までは身体もジャンプも調子が良かった。

身体が軽くて、1mハードルも余裕で飛び越えていた。自己ベストの飛距離を更新し続けたのもこの時期だ。

<8月以降のつまずき>
ただ、8月以降は、仕事のピークがやってきて、そうした過ごし方が出来なくなって、一気に崩れてしまったと思う。

朝7時出社で帰宅は23時過ぎだったりして、陸トレも出来ず、食事も不規則になりがちで、頼みの綱のノー残業デーもあったりなかったりになり。ジムにもなかなか行けなかった。

それまで出来ていたことが全然出来なくなり、ストレスになっていたと思う。
今シーズンはしっかりやり遂げたいのに、全然身体を動かせないという苛立ちだ。

8月以降は体調も優れず身体も重く、名寄の大会のときには余裕で飛べた1mハードルも飛べる気がしなかった。実際何回飛んでも一度も越えられず、全部倒してしまった。身体も硬かった。

そんな状態で迎えた妙高や塩沢の大会では、全くジャンプにならなかった。

この夏後半に参加した大会は、記録だけ見ると、去年や一昨年より悪いくらい。

<反省点>
ただ、反省点もある。自滅した部分もあったと思うからだ。

今シーズンは、人生で初めてきっちりとトレーニングをしてみたシーズンだったと思う。

そして、しっかりトレーニングをしていた分だけ、自分の気持ちとして、少しでもベストじゃない状態だと満足できなくなってたと思う。

楽天的な自分にしては、ストイックになり過ぎてたのかもしれない。

ビデオを見るとそこまで動きは悪くないのに、満足感を全然感じられなくなっていた。

いつもだったらまあまあいいじゃんとするところなのに、だめだだめだって感じでストレスがたまって、余裕がなくて、結果としてテクニックを狂わせてしまっていたと思う。

心技体のうち、技と体は元々ないけど、心まで狂っていたかもしれない。

トレーニングを重ねた結果、自分の基準値への要求が高くなったことで、そこに達しない苛立ちから、いつもは安定してたと思ってた心まで、狂っていたと思う。

名寄くらいから嫌になってたかな。それに仕事のピークも重なり、トレーニング計画もめちゃくちゃになり、身体も重くて鈍ってた。

試合でも散々なジャンプを繰り返してばかり。

そのときには、ジャンプ自体もそんなに飛びたいと思わなくなっていたかもしれない。

<ゆるく>
だから、60%でいいと思った。

腹8分目より、6分目でいいや。

必要以上の負荷はかけないことが大切だと思った。

完璧とか、高すぎる精度を求めると、少しでも崩れるとイヤになる気がした。

僕はワールドカップを狙うような状況ではないので、多少何かが足りなくてもいい、6割程度出来ていれば十分だという感覚が大切だと思った。

余裕があることが、少しくらい上手くいかなくても安定した心理状態を保てる秘訣だし、長期的・継続的に安定した力を出す秘訣だと思った。

会社員ジャンパーとしては、日常生活の中で使える時間はさほど多くはないけれど、トレーニングのフルメニューが出来なかったとしてもOKで、1日30分走るだけでも十分だと思った。


●実は来週も
そして、これだけ長々と振り返りつつ、来週まで飯山がオープンしていることがわかったので、日帰りだけど、飛んできます。

大好きな高いゲートでK点越え連発して、最後にエンターテインメントを大満喫してこようと思います。

楽しみ!


●第23回飯山市サマージャンプ大会
そして、本日11/8(日)は、飯山でこの夏の最終戦でした。

<リザルト>
http://www.city.iiyama.nagano.jp/assets/files/sposhou/sports/result/15summer_jump/ippan.pdf

内容は、だいぶ力んでるなーという感じ。
ただ大失敗でもない。

はっきり言ってかなり欲求不満ではある。

来年は入賞狙えるかなと思って、ゆるく改良していこうと思います。

【YouTube】Yusuke Kitazawa 20151108@第23回飯山市サマージャンプ大会 K60


●写真:飯山の大会。スタートゲートに座る。父親撮影。


2015年11月5日木曜日

久々にジャンプ(2015 10/24,25 妙高 & 11/3 飯山)

●復帰
実は9月にケガをしていて、
10月後半に妙高、11/3に飯山で久々に飛んできました。

リハビリジャンプ初日は、生きて帰るのだけが目標だった。
しかし内容は上出来。

ちゃんとK点も越えたし、
修正しようと思った内容をその通りに出来てきた。


●ようやく飛ぶ気になった
塩沢、妙高の試合を転戦しても、全く調子が上がらず。
8月の白馬ラージヒルでK点120mまで飛び、5年越しの目標も達成してしまったし。
これまでのジャンプ人生で、モチベーションは最も下がっていたかもしれない。

ケガをした肩も思ったより治りが遅かったし、8月以降は仕事もピークに近く、ほとんど身体を動かせなかった。

ベストジャンプなんて出来る身体状態じゃなかった。
ストレッチも体幹も不足して、体重もいつもより重い。
ベストジャンプは物理的に不可能だった。

もともとは、飯山での大会まで飛ばないでいようと思ってたくらい。

でも、ふと飛びたくなったので、飛ぶことにした。

肩も完治まではしていないけど、
ジャンプでは直接は使わない部分なので問題にしなかった。


●新しいジャンプ
復帰にあたり、飛び方を変えてみることにした。

これまでは、致命的に悪いクセを抱えてた。

悪いクセ
=アプローチやテイクオフで目線が近すぎて、頭が下がる(もぐる)。

そうなると、テイクオフではヒザが抜けてインパクトは当たらない。腰も後ろに残り、スピードも得られない状態になる。

お辞儀や体前屈をするときがまさにそうで、頭が下がると、連動して腰は後ろにいく。

よって、頭を下げることは、ジャンプ競技におけるテイクオフでは、最も好ましくない動きの1つだろう。

これはずっと自覚しているクセだったけど、なかなか直らなかった。

その理由には、自分のジャンプの好みとして、低い飛び出しや、鋭い飛行曲線のジャンプが大好きだったことがあると思う。

低く飛び出そうとするから、目線や頭の位置が低くなっていたと思う。

ただ、頭の位置が低すぎると危険だ。
ラージヒルでそれをやると、前回りモーメントが強すぎて前転するんじゃないかと思う。

これからは、ギリギリで余裕がない低さで攻めるより、ある程度余裕をもったフライトをとろうと思った。

よって、特徴だった低い飛行曲線は、やや高くなるかもしれない。
けど、安定感が上がったり、多少の追い風でも飛んでいけるようになると思う。

まだまだ定着はしきれていなくて、最初は良くても疲れてくると目線が下がってくる。

今週末は飯山で夏の最後の大会だけど、そこでは修正した新しいジャンプを2本そろえたい。

【YouTube】Yusuke Kitazawa 20151103@飯山 K60



●妙高:たまたま照明を試験点灯してた。きれいと思った。


●飯山:リフトに乗る


2015年8月11日火曜日

2015夏の北海道を終えて。

7月から8月にかけて、名寄、札幌と連戦してきました。

【リザルト】
●20150726 サンピラー国体記念第13回サマージャンプ大会
●20150801 第33回札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会
●20150802 第16回札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会

長期合宿で、最後の大会では疲れ果ててしまったけれど、笑

途中のトレーニングではつかんだものもありました。

白馬に続き、大倉山でも初の100mオーバーを記録でき、ラージヒル独特の楽しさを感じてこれました。
[YouTube]20150729 Yusuke Kitazawa - 宮の森K90/大倉山K120

白馬に戻ったら、ゲートを好きに設定出来るはずなので、高いゲートからのびのびと、K点120mを目指して飛んでこようと思います。

さて、今回の北海道合宿で、1番モノになってきたのは空中フォームだと感じています。


●空中での身体のコントロール
最近は、空中でも、自分の意志で身体をコントロール出来ることが多くなった。

ジャンプを始めた頃は、だいたい飛び出し直前に意識が飛んで、その後無意識が続き、気が付くと着陸な感じだったけど、今は変わってきている。

ちゃんと空中で意識が戻って、戻った後は、カカトの幅や手のひらの位置など、自分の意志で身体をコントロール出来るようになってきた。

去年もある程度空中には慣れてきてはいたけれど、今年はさらにもう一段階、先に来れている気がしている。


●空中フォームの変化
去年は、意識は戻って空中での映像も見えてはいるんだけれど、惰性でふわふわ浮いてただけで、ぼーっと映像を見てるだけだったと思う。

今年変わったのは、そこから身体をコントロールするまでに至り、意図的に空中フォームをつくりにいくことが出来てきたところ。

事実、去年と今年の1番の変化は空中フォームだと思う。

【写真比較】

左から順に、
2014.8、2015.3、2015.8

徐々に自然なフォームに変わってきている。

特に3枚目=今シーズンに入ってからの変化が大きくて、肩の力が抜けて、カカト幅も広がり、手のひらも少しレジェンドしている(つもり、笑)。

【映像比較】
[YouTube]2014/2015 札幌市長杯ラージヒル
1年前の同じ大会の映像と比較しても、今年は空中の安定性が向上しているのが分かると思う。

今は空中で身体をコントロール出来るだけの余裕があるので、いわゆるFTMMをしっかり出来る。

そのおかげで危なっかしさが消え、安心して見ていられるジャンプが出来てきている。

これは良い変化だと思うので、このままの調子でいきたい。


●空中フォームをつくりにいく
この空中フォームの変化には、慣れもあると思うし、意識改革というか、頭の中に持っているジャンプイメージを変えてきたのも大きいと思う。

今はスタートゲートに座って以降、ほとんど空中フォームのことを思い描いている。

そして今振り返ると、去年まではテイクオフのことを考えすぎていたと思う。

例えば、もっと低く、もっと強く、もっと速く、ヒザを戻さず、等々、ジャンプの一連の流れ(アプローチ、テイクオフ、空中)の中で、テイクオフだけが頭の中の大半を支配していた気がする。

これは7月の妙高でつかみかけた感覚なんだけど、テイクオフはけっこうどうでも良くて、空中フォームをつくるために動くだけ、というくらいがベターだ。

空中フォームにスッと移れるなら、それはまぎれもなく理想のテイクオフの1つだし、そう考えてたほうが余計な力みがなくなると感じている。


●もっときれいな空中を
下川町のあるコーチの方からも、宿が同じだった縁もあり、夕飯をごちそうになりながらアドバイスをいただけたんだけど、飛距離を伸ばすには、テイクオフの矯正や筋力アップよりも、空中フォーム改良の方が手っ取り早いとのことだ。

これはその通りな気がしていて、ぜひとも今すぐ取り組もうと思う。

過去のエントリでも書いたけれど、今年はもともと空中フォームを固めようと思っていたので、もっと飛行効率の良いフォームに変えていきたい。

とりあえず今、課題として考えているテーマは以下の通り。

(1)最後まで大きなH字を維持したい
⇒今は空中後半でカカト幅が狭くなってきて、狭くした瞬間にストンと落ちている。最後まで粘り続けることが大切。ちなみにV字よりH字の方が浮く。

(2)手のひらをレジェンドしたい
⇒風洞実験で、数字的にハッキリ有利と出ているとのこと。やらない理由はない。事実、試してみると、体感でも浮く感じがある。

(3)スキーの面を下に向けたい
⇒V字に開くと、どうしても足裏というかスキーの滑走面がヨコ、側面を向いてしまう。けれど、そこを真下に向けて、下からの押し上げる風をしっかり受けたい。また、自分は特に左スキーが外を向く足癖があるので、左右対称に近づけたい。

などなど。

アプローチの滑りやテイクオフは相変わらず全然これからだけど、空中フォームの綺麗さはトップ選手並になりたい!

空中フォームに関しては、幼い頃から船木さんや葛西選手のジャンプをよく見てきたせいか、もともと雰囲気は良さそうなフォームで飛べていると思うので、今シーズンはさらに磨きをかけたい!

2015年7月27日月曜日

名寄の大会を終えて。

北海道に来てます。

今は札幌で、昨日名寄から移動してきました。

会社の夏休みを神調整して、名寄~札幌の大会期間に北海道にいられるようにしてます。

しかし、名寄、だめだったーーー


●サンピラー国体記念第13回サマージャンプ大会
夏の名寄は飛んだことなかったし、出たことない大会なので、今回出てみました。

観客はかなり少なめ。ほとんどが選手や関係者の親族かなと思いました。

道外からのアクセスがすごく悪いことと、翌週に札幌での2連戦が控えていることを考えると、コアなファンすらなかなか来づらいのかなと思います。


●名寄きらい
それにしても、朝日町のミディアムヒルと並んで、名寄は大嫌い。笑

今回、夏の名寄を初めて飛んだけど、スタートがすごくしづらい。

ゲートで座る位置が高すぎて、足がつかな過ぎて苦手。上手くスタート出来ない。

その他は特に問題ないんだけど、スタートで乗り遅れてしまい、それに伴ってその後のテクニックが全て狂ってしまい、全くかみ合わなかった。

結果として、妙高の良い感覚が残っていた、初日の1本目が一番良かった。

女子ゲートから82m。
風も良かったけど、これが自分の最長不倒だった。


●名寄振り返り
名寄のかみ合わなさの原因は、スタートでの乗り遅れが全てだった。

重心位置が後ろだから、全部だめだった。

今は、直近の妙高での良い感覚があるので、空中フォームから逆算した動きが出来ている。

すなわち、空中で前傾が完了した状態を思い浮かべてカンテを通過していくことが出来ている。

しかし、この良い状態だからこそ、もしカンテで重心が後ろだった場合は、空中につなげるために、無意識のうちに重心を前に戻す動作をしてしまう。

今回は自分でも気がつかないうちに、頭を前に下げて、もぐり込んで、強引に重心を前に持っていこうとしてしまっていた。

重心が後ろなのを、上半身をかぶせてごまかそうとしてはいけない。

まず、それではごまかせないし、他にも弊害が多い。

テイクオフで足が抜けるだけだし、飛び出し後に刺さるだけで、何の良さもない。

しかし、もし始めから良い位置に乗っていられたなら、もぐり込みは自然と消える動作だと思う。


●札幌は楽しみ
名寄でかみ合わなかった理由は、上記の通りで分かっているつもりなので、修正しつつ飛べるのが楽しみ。

【YouTube】2015072x Yusuke Kitazawa - 名寄K90

名寄でのジャンプ。名寄では次いつ飛ぶか分からないので、思い出と記録用。

2015年7月24日金曜日

妙高でジャンプ(7/19-20, 2015 )

先週末は、妙高で飛んできました。

今週末からは名寄~札幌で合宿・大会参加予定なので、北海道前の最後のトレーニングです。

名寄~札幌では、ノーマルヒルまたはラージヒルの大会が続きますが、今回の妙高では、それより小さなK60のミディアムヒルで、基本テクニックの確認をしました。

空中感覚のトレーニングなら大きな台の方が良いけれど、小さな台の遅いスピードであれば、自然と大きな動作が出来たり、それまでと違った動きを試してみたりといったこともしやすいので、練習には向いていると思います。

また、ワールドカップクラスのトップ選手でも、ラージヒルで感覚が狂った場合、元の感覚を取り戻すためにミディアムヒルを飛ぶこともあるそうです。


●妙高、すごく良かった
今週は、すごく良い練習になった。ジャンプが大きく変わった。

アプローチ、テイクオフから空中、どれをとっても、とても良い感覚。

飛んでいるときの自分の感覚としても、外から映像で見たときも、どちらの側面からも変わって見える気がする。ジャンプに柔らかさが出てきたと思う。


●空中フォームにスッと入る
これまでは、ジャンプの一連の流れの中で、テイクオフに重みをおきすぎていた気がする。自分の意識の中で、テイクオフの占める割合が大きすぎたというか。

極端に言えば、ジャンプというと、どう踏み切るかしか考えていなかったかもしれない。

今回は、きれいにスッと空中フォームに入ることを心がけて飛んだ。

カーブを通過しながら、空中でつくりたい形を思い浮かべて、その形をとれるように動いた。

すなわち、空中のマキシマム(=前傾がかかって、完全に空中姿勢をとった状態)に、最初から入れるような動き方をした。

すると、驚くほど空中でスッと進んでいくのが分かった。

テイクオフは、正直どう踏み切ったか覚えてないくらいだ。そのくらい意識の中で小さくていいと思う。

空中フォームにスッと入ること、それしか考えなくて十分だ。

そうすることで、結果としてロスのないテイクオフが出来てくる気がした。


●ゆるく踏む
テイクオフでは、低く出ようとか、強く出ようと思っていると、力みが出る。

そして、力みはブレーキに直結する。

つまり、テイクオフで脚を伸ばしたいのに、力むと筋肉が収縮するので、逆方向の力=ブレーキを生んでしまう気がする。

事実、力いっぱい蹴っても、力んだほどには進まない。

10の力を出しても、6くらいブレーキがかかって、4くらいしか進まない感じだ。

それなら、はじめからブレーキがないように、リラックスして5の力を出す方が速さが出る。

今回良い感覚のときも、足の力はほとんど入れていない。

タイミングを合わせて軽く立ち上がるくらいだ。ゆるくふわっと踏む感じ。

それでも十分。ブレーキがないからそれで十分だと思った。


●今回の収穫
収穫は、ゆるく踏むと、身体が進むということを体感出来たことだと思う。

ゆるいから、力みがなくて、ブレーキがかからない。
ふわっとしてるけど、速く進む。

そして、空中フォームにスッと入れるので空中効率が良い。

ゆるふわジャンプ。

すごく良い感覚をつかめた。

そして、はじめから空中に集中しているから、空中で新しいことも試せた。

手のひらをレジェンドしてみたら、テイクオフは失敗したのに浮いて、飛距離は一番伸びた。


●やるべきときに、降りてくる
これまで、ゆっくり踏むんだとか、ゆーーっくり動くとか、何度も言われたけど、何故かなかなかピンと来なかった。

知ってはいたけど、全然ちゃんとやろうと思えてなかった。

今回、何でだろう。
とにかくそうやろうと、ふと思い立った。で、やってみたらすごく良かった。

急に、それをやるべきだ、と降りてきた感じだ。今までは全然ピンとこなかったのに。

どんな感覚に近いんだろう。
例えば、小学校の頃はビールをおいしいと思ってなかったし、親がおいしいおいしいと言ってたけど全然ピンと来てなくて、今になってようやく分かったカンジだろうか。ちょっと違うか。

でもきっと、これまでは、自分の準備が出来ていなかったんだと思う。

自分の技術であったり、経験だったり、環境だったりと、日々少しづつ変わっていくけれど、その中で、それをやるべきときになったら、ふとやろうという雰囲気が降りてくるんだと思った。

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●これまでのジャンプ
[YouTube]20150308LH/Yusuke Kitazawa
2015年3月。力みのカタマリ。笑

●ゆるいジャンプ
[YouTube]20150720 Yusuke Kitazawa - 60m/61m/62m(妙高K60)
2本目とか、かなりゆるい。

最後の1本はあまりゆるくなくて、いまいちなんだけど、手のひらをレジェンドしてみたら、距離としては1番伸びた。

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ゆるく踏んで、ふわっと進む感じ。

これをノーマルヒルやラージヒルでも出来るかどうか。
チャレンジ!!


2015年7月12日日曜日

塩沢へ(7/4-5, 2015)

先週は、塩沢のジャンプ台に行ってきました。

練習としては初でしたが、すごく気に入ってしまった。

●塩沢、素晴らしい
すごく飛びやすい。飛んでいて楽しい。

また、地元の選手、コーチの皆さまにも感謝。
一緒にまぜて練習させてもらって、アドバイスもいただけたり。

空中で前に刺さるクセも、Oコーチのおかげで原因が分かってきた。

飯山、赤倉など、いろんなジャンプ台で友好的に迎えていただいているけれど、塩沢での地元選手、コーチの皆さまとも関わりも感慨深いものがありました。


●アドレナリン全開
今回の塩沢では、絶対にK点越えようと思ってやってきました。

というのも、これまで試合の低いゲートでしか飛んだことなくて、ずっと低空飛行だったので。

今回は好きなゲートで飛べてスッキリした。笑

目標のK点越えは達成。連発出来た。

しかし、久々にアドレナリンを全開にした弊害で、若干の頭痛が。。笑

実はジャンプって、競技を始めたての頃は特に、その日の練習を終える頃になると偏頭痛のようなものが続くことがある。慣れてくるとなくなるんだけど。

おそらく、生身の身体で、スピードは速いし、空中は高いしという、人間の生存本能に反する動きばかりするからだと思う。

そのためにアドレナリンが出すぎるのか、脳が慣れていない処理をし続けるからか。理由は分からないけど、多少の頭痛が出ることがある。

今回のようにノーマルヒルでK点ジャンプを連発し続けたのは初めてなので、久々にこの頭痛が来た。一緒に飛んだ村田さんも同様の頭痛が出たようで、二人でさすがにアドレナリン出過ぎかなと話していた。

しかし、それ以上に楽しかった。とにかく楽しかった。

まるで、ジャンプ台がレジャー施設に思えた。

遊園地みたいな。楽しい。語弊がある表現かもしれないけれど、いつもそう思ってる。


●塩沢の良いところ

①近い
妙高より往復で200kmくらい近い。片道あたり1時間くらい短縮される。

朝一で出ても早く着けるし、翌日仕事を控えて帰宅しても早く着ける。すごくラク。


②アプローチ良し
カーブがきつくないので、カーブ通過が上手く出来ない僕には良い入門になる。

また、Tが長いので、テイクオフの動作もつくりやすい。


③空中が楽しい
これまで、この台はいわゆる落下台で、プロフィール的にかなり高いところを飛ぶことになると聞いていたけれど、今回、ようやくその意味が分かった。

実際に高いゲートからK点前後まで飛んでみると、飛び出し後がものすごく高い。それが楽しい。

高さがあって、眼下に広がるランディングバーンまでの距離がすごく遠い。

そして、高いと感覚的に余裕が出来るので、試したいことを試しやすい。

今回、意図的に前傾をかけたり止めたりという感覚を初めて味わった。

高くて、もらった!と思って前にかけていったら、後半風がなくてストーンと落ちてしまったりとか。

実際にはフライトの高さによらず、滞空時間が同じなら同じだけやりたいことできるはずだけど、低いフライトだと感覚的に苦しい感じがするので、高い方がやりやすい。

高いフライトは空中動作の良い練習になる。

これまで低い飛行曲線が大好きだったけど、高いフライトも楽しいと思った。


④風が良い
AMは常時向かい風。PM15時を過ぎると完全に無風もしくは若干の追い風。

風向きが安定していて、かつ規則的なので、1日いればいろんな風で飛べる。これも良い練習になる。


⑤好きなゲートを使える
白馬とかだと選手が多いし、ゲートの数も限られていたり、ゲート変更に時間もかかるしで、なかなか自分で飛びたいゲートを使えない。

つまり、僕としては女子より高いゲートでK点ジャンプを連発したいんだけれど、まわりの選手たちとの兼ね合いで、そんな高いゲート設定にはなかなか出来ない。

でも塩沢なら、そのあたりがアットホームで、好きなところから飛べることが多い。


⑥カメラアングルがかっこいい
素敵な位置にコーチボックスがある。

カンテの左右に2つボックスがあるんだけど、特に飛び出しから着地までが全て見えるボックスからのアングルはかっこいいと思う。

今回、ジャンプ内容は僕の悪いクセがオンパレードだったんだけど、カメラアングルが良いので、それでもUPしてみた。

●低すぎて刺さるジャンプ
【YouTube】20150705 Yusuke Kitazawa (gate12, 塩沢K80)

ずっと抱えてる悪いクセは、飛び出す角度が(着陸斜面に対して)低過ぎるので、自分で飛行曲線を押しつぶしてしまっているところ。

いわゆる、着陸斜面に向かって刺さるようなジャンプだ。前に向かって描かれないといけない放物線が、下に向かってしまっている。

ここの修正には、アプローチのポジションを直すことが必要だと思う。

今はアプローチで肩が下がり過ぎて、ヒザにつくくらいになってしまっているので、連動して頭も下がり、低すぎて刺さる飛び出しにつながっている。

ここを変えて、きちんと肩の下にスペースをあけて、頭をしっかり前に向けた状態で飛び出していければOKだと思う。

何本かは修正出来たジャンプも出始めたので、もう少し定着するまで継続したい。

●アプローチ修正中のジャンプ
【YouTube】20150704-0705 Yusuke Kitazawa (塩沢K80)
まだヒザが抜けて、非効率なテイクオフだけど、そこはもうちょっと後でいいや。まずはアプローチの修正を!

それにしても、塩沢、素晴らしい。

もっと早く、昨シーズンから行ってても良かったなと思いました。



●カンテ付近から


●スキーと身体を一体にして飛びたい


●少しだけ船木さんぽい?

2015年6月22日月曜日

第7回妙高高原ドリームジャンプフェスティバル(6/21, 2015)

今年も参加してきました。

日本に1つしかないジャンプのお祭り。
第7回(2015)妙高高原ドリームジャンプフェスティバル。

昨年(2014)の模様はこちら

今年(2015)のリザルトはこちら


●ジャンプを楽しむ
ジャンプは大会形式ではあるものの、プレッシャーのかかる「試合」ではなくて、あくまで日頃の頑張りの「お披露目会」という位置付け。

ストレートに言うと、飛ぶことを楽しもう、ジャンプを楽しもうというコンセプト。成績を残さなきゃと眉間にシワがよるカンジでは全然なくて。

朝のミーティングでも、技術代表の清水久之さんからは「午前中はジャンプ台を開放しますので、ジャンプを楽しんでください」とのコメントがあった。

何気なかったけど、この言葉が個人的にヒットだった。

「練習してください」ではなくて「楽しんでください」

こういう感覚がすごく良いな、と思った。人生はきっと笑ってるのが1番良いから。


●イベントもたくさん
そしてお披露目会の他にもイベントがたくさん。

スイカ割りや、スポンサーのミズノ製品争奪ジャンケン(すごく豪華!)。さらに今年は新種目、さくらんぼの種飛ばしも加わって、小学生、一般、女子の他、応援の皆さまも含めて、会場にいた全員参加で盛り上がった。

さくらんぼ種飛ばしは、美味しいさくらんぼ(サトウニシキ、糖度が高い!)をまずは食べて、そのあと口に含んだ種を遠くまで飛ばす競争。笑

僕も息をいっぱいに吹き込んで、さくらんぼ発射のスタンバイをしていたんだけれども、直前でチームメイトの小川先生が大々的にやらかしてくれて、笑って吹き出してしまって、自分も撃沈。笑

ちなみにジャンプ台のブレーキングトラックは、水は巻かれるし太陽は当たるしで、種から芽が出やすい環境とのことで、昨年はスイカの芽が500個くらい生えてきた様子。今年はスイカに加えてさくらんぼも出てくるのかも。


●お披露目会の模様
お披露目会は、ワールドカップ出場選手も参加していて、HS近いジャンプが連発するハイレベルな会になった。

僕自身も、かなり良いジャンプが出来た。
[YouTube]20150621 Yusuke Kitazawa - 57.5m/妙高高原ドリームジャンプフェスティバル(2本目)

映像がなくて残念なんだけど、今回の1本目は人生の歴代でもベストジャンプに近かったと思う。

ずっと無風の中で僕だけK点付近の風に恵まれたラッキーもあり、最後に浮き上がって伸ばしていけた。

しかしテクニック自体もだいぶ良い。去年までのベストを、今は余裕を持って飛べている感じだ。


●低すぎた飛行曲線とその修正
僕のジャンプの持ち味は、低い飛行曲線で鋭く伸ばすところだ(と思っている、笑)けれど、実は前日のトレーニングではボロボロだった。

前日は限度を越えて低すぎて、空中分解連発。

今は身体が柔らかくなってきているせいか、これまでと同じ踏み切りをしても、身体は今までより頭半分くらい前にいく。テイクオフ後に頭がスキーのトップの方にスッと進んでいく感じだ。

これ自体は良いことなんだけれど、前日はさすがに前に行き過ぎてしまっていて、いわゆる刺さるジャンプだった。それで、空中でバランスがとれずに分解していた。

そこでお披露目会では、飛び出しの方向を修正。こぶし1つ分上向きにしたところ、これが当たって飛んでいけた。


●変化する身体とジャンプのマッチング
しかし、この変化は嬉しい。

それまでと同じように動いても、実はもっと前にいけている、というのは、身体の変化がジャンプにつながっていることを実感出来る。

今シーズンは、もっともっと身体を柔らかくしていこうと思っているので、これからアプローチのポジションはどんどん低く、適正な形に変わっていくはず(期待もこめて)。

すると、それに応じてジャンプも変わっていくので、これからのジャンプがすごく楽しみだ。

今後はさらに身体を伸ばして柔軟性を高めつつ、ジャンプを飛びながら、新しい身体とジャンプが噛み合うように適応させていきたい。

そして、ラージヒルK点越え、目標にして飛び続けます。



写真①:レジェンドたちと。良い写真だなと思う。左から国井さん(54)、石野さん(63)、最上さん(68)、小川先生(40手前くらい)、僕(31)。


写真②:表彰式にたくさんの選手。妙高らしい。


写真③:小川先生の人気に嫉妬。笑